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「数学のノーベル賞」フィールズ賞に初の女性 イラン出身の米教授
2014.8.13 11:20
国際数学連合は「数学のノーベル賞」とされるフィールズ賞の受賞者に女性で初となるイラン出身のマリアム・ミルザハニ米スタンフォード大教授(37)ら4人を選び、韓国ソウルで始まった国際数学者会議で13日、発表した。1936年の賞設立以来、52人が受賞したが、いずれも男性だった。イラン人の受賞も初。
ミルザハニ教授は77年生まれ。世界の高校生らが実力を競う国際数学オリンピックで94、95年に連続で金メダルを獲得、「イランの天才少女」と呼ばれた。同国のシャリフ工科大で学士号を取得、2008年から現職。曲面の幾何学、力学系が専門で、形や大きさが刻々と変化するような「モジュライ空間」で考える曲面上を物体が動くとき、どのような軌道を描くかについて斬新で重要な発見をしたことが評価された。
フィールズ賞の対象は40歳未満の若手研究者に限られる上、受賞のチャンスは4年に1回しかなく、ノーベル賞より難しいとの評価もある。日本人は1954年に小平邦彦氏、70年に広中平祐氏、90年に森重文氏が受賞している。(共同)
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