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被災3県 100近くの寺 再建進まず8月13日 23時17分
東日本大震災の発生から3年5か月がたちましたが、宮城、岩手、福島の3県では100近くの寺が、被災後も本堂を建て直せなかったり原発事故の避難区域に入ったりして再建が進んでいないことが、NHKの取材で分かりました。
東日本大震災の被災地は、震災のあと4度目のお盆を迎えました。
これを前にNHKは、被害が大きかった宮城、岩手、福島の3県に寺がある主な15の宗派を対象に、寺の被害や復旧の状況について取材しました。
その結果、宮城と岩手にある合わせて1424の寺のうち、床上まで水につかるなど半壊以上の被害を受けたのは201で、このうち5分の1に当たる42の寺が今も本堂を建て直せないままでした。
また、福島県では1429の寺のうち半壊以上の被害を受けたのは172で、このうち今も再建できていない寺と原発事故で避難区域になっている地域の寺とを合わせて56の寺が元の状態に戻っておらず、3つ県を合わせると少なくとも98の寺が再建できていないことが分かりました。
再建が遅れている背景について各宗派は、檀家の多くが被災して再建のための寄付を集めるのが難しくなっていることのほか、寺がある場所のかさ上げ工事が遅れていることなどを挙げていて、被災地の復興の遅れが、慰霊の場となる寺の再建にも影響を及ぼしている実態が浮き彫りになりました。
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