検索サポーターのアンテナ

Webで情報を収集する上で欠かせない「検索」に主題におき、Webに付随する情報、技術なども発信していくサイトです。

【発想の転換】nanapiアンサー、Q&Aをやめて即レスコミュニティに

Q&Aよりコミュニケーション

面白くて気軽に投稿できる。

それだけ居心地がよければ人は集まりますよね。

 

『THE BRIDGE』のエントリー「300万件の質問、4000万回答を突破したnanapiアンサー、Q&Aをやめて即レスコミュニティに - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)」がとても興味深いので、ここで共有したいと思います。

 

まず、古川氏が話す「Q&Aというカンバンを外した」というのは文字通り、Q&A形式に限定するのを止めた、ということだ。実際、アンサーを開いてみれば分かる。これまでは気軽な相談もの(家庭事情や本当の疑問)が並んでいたが、今はもうそういうリミットが外れて「暑い」や「お盆で道が混んでる」「ツナサンドとたまごサンドどっち作ろうかな」といったTwitter的なつぶやきが多く並ぶようになっている。

 

引用:

300万件の質問、4000万回答を突破したnanapiアンサー、Q&Aをやめて即レスコミュニティに - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

 

質問もゆるければ回答もゆるい。

それが許される雰囲気を作り出したことが回答数増加の一番の要因でしょう。

 

例えばYahoo!知恵袋発言小町で同じような質問は出来ないし、回答も出来ない雰囲気が漂っています。

(質問しようものなら、辛辣な、回答になっていない罵詈雑言を浴びせられるでしょう。)

 

またTwitterで同じような質問をしてみても、回答をしてくれるのは仲のよい、親しい人だけでしょう。

(大抵は「何言ってんだ、こいつ」とスルー、流される。)

 

また、フォローしていない人からいきなりリプライで回答が飛んできても、ありがたいと思うことよりもびっくりすることのほうが多いのではないでしょうか。

 

 

誰でも、何回でも回答していい

そもそもこのコミュニティには本当に疑問に対して回答を求める人というより、「誰でも回答していい」というゆるやかなルールに則った匿名掲示板のような側面もあった。なので、あるべき姿に自然と変異した、と考えるのが正しいかもしれない。もしくは古川氏は匿名コミュニティについて造詣が深く、意図的にこの方向に持っていった、とも想像はできる。

また彼が指標としてこだわるのが回答数と回答率だ。不特定多数の場所での即レスというのはコミュニティに何度も再訪問させる上で重要なポイントになる。現在の状況として古川氏は即レス率(5分以内にレスが付く、という定義で)87%、未回答率については0.88%にまで下がったと回答してくれている。

 

引用:

300万件の質問、4000万回答を突破したnanapiアンサー、Q&Aをやめて即レスコミュニティに - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

 

ハードルを思いっきり下げる、障壁と成り得ていたものを取っ払うことで、参加しやすくなったことはもちろん、居心地のよい空間を作り出すことに成功したと言えそうです。

 

それが意図的であったにしろ、なかったにしろ、Q&Aに拘らなかったことこそが成功の秘訣だと感じました。

 

 

ひょっとしたらこれと同じように視点を変える、ルールを少し変えるだけで大化けするメディアが生み出せるかもですね。

(でも私を含め、その「少しの変化」がなかなか思いつかないからこそ、苦労、苦戦を強いられるんですよね・・・(汗))