危険ドラッグを販売目的で所持、容疑の男再逮捕

　危険ドラッグを販売目的で持っていたとして、愛知県警は１２日、名古屋市西区那古野の雑貨店「スパイスワールド」経営、多和田朝彦容疑者（５３）（名古屋市西区新道）を薬事法違反（業としての販売目的貯蔵）と県薬物乱用防止条例違反（販売目的所持）容疑で再逮捕した。

　県警によると、２０１２年１０月に施行された同条例による検挙は初めて。

　発表によると、多和田容疑者は先月２２日午後１時頃、同店で、同法指定薬物を含む粉末約０・５２３グラム、同条例指定薬物を含む粉末０・４８３グラム、液体４ミリ・リットル、植物片３・０９５グラムを販売目的で所持していた疑い。

　県警や東海北陸厚生局麻薬取締部が同日に捜索して発覚した。多和田容疑者は「販売目的で持っていたが、指定薬物が入っていたとは知らなかった」などと容疑を否認しているという。

　県は７月、興奮や幻覚、陶酔などの作用のある薬物８物質を新たに知事指定薬物に指定。多和田容疑者が所持したとされる粉末などには指定薬物「α―ＰＨＰ」が含まれていたことが鑑定で判明した。