結婚の予定はない。
この年でばかな遊びにつきあってくれるような友達はもういない。
60も半ばの親に、30過ぎたというのにまだ子供扱いされるのは言いようもなく気持ちが悪い。
干渉される。
疲れる。
せっかく帰ってきた我が子に美味しいもの食べさせてくれたいという気持ち。
ありがたい。
そしてなさけない。
飲みたきゃ飲むし、食いたきゃ食うよ。
30過ぎだよわたしゃ。
といっても、対応はかわらない。
どう説明していいか分からない。
ただ言いようもなく気持ち悪くて、邪見にしてしまう。
本当に気持ちが悪い。
東京に帰りたい。
東京は寂しいところだ。
寂しいところだけど、楽なところだ。
働き始めて8年ずっとそうしてる。
親が元気でいてくれる。
ありがたい。
干渉される。
気持ちが悪い。
親はまだなんとか元気だ。
ありがとう、ごちそうさま、をなんとか繰り出したあと、堪え兼ねて「ほっといてくれ」が出てしまう。
親の顔を曇らせる。
この年になって、親に気を遣わせて、親を邪見にして傷つけて、情けない。
また、東京に戻る。
結婚する気はない。
そりゃ、孫の顔を見せてやるのが最大にして唯一の親孝行だってわかってるからでしょ。 だけどそれができない。できないから他の事で親孝行しようとする。でもそれが本当の親孝行に...
そういう話だと思います。 結婚する気はない、子供はもっと無い。 それ以外のどんな親孝行まがいのことをしても、空虚です。 しないよりはマシだから、する。 ただ、後ろめたいんす...