ドラねこ日記

読んだ本と音楽をお茶を飲みながら感想をまったり語るブログ

初心者ブロガーに伝えたい スティーブン・キングの文章術

書くことについて (小学館文庫)

ドラねこ書店 おすすめの本57

ちわ!お久しぶりです。(*´∀`*)

皆さんおもしろい本、読んでますか?

 

今回はバックナンバーではありません

このままでは危ない!日本国憲法改正マニュアル から引き続き、

久しぶりのドラねこ書店・新刊のお知らせです。

 

今回は書くことについてわかりやすく語った本、

スティーブン・キングの「書くことについて (小学館文庫)」をご紹介したいと思います。

 

ブログを書く際にも通用しそうな内容

ブログを書くようになって、

否応にも自分の文章の下手さ加減を認識するようになった。

 

それまでのわしは、本はたくさん読んできたけど、書くことはほとんどしてこなかった。

大学は卒論を書く前に辞めてしまったし、小説家になりたいわけでもないから、自分から文章を書くことはなかった。

 

それが今では毎日何千語もつづる日を送るようになるとは、

夢にも思いはしなかった。

 

やはりこうしてものを書いていると、

どうしても自分の文章表現をもう少し向上させたいと思う。

同じことを多くのブロガーも思っていることだろう

 

正確な文章の書き方

 

文章力がなくても中身のある文章が書けるようになるたったひとつの教え | 空転ライター

 

簡単に「ベストセラー小説」を書くための文章テクニックとアドバイスを集めた「How to Create an Instant Bestselling Novel」 - GIGAZINE

 

上のリンクにあるように、文章力を上げるためのテクニックは他のサイトでも大いに取り上げられているが、正直言ってどれもでもう少し掘り下げたアドバイスが欲しい。

 

そして、こうした誰が書いたんだかよくわからないもの

一体どこまで信用できるのだろう?(効果はあるのだろうか?)

疑問に思った人はわし以外にも多くいるはずだ。

 

そこで今回はプロの作家が教えてくれる上手い文章の書き方

(本当は小説の書き方w)に関する本を紹介しよう。

 

わしらに文章を書くコツを教えてくれる講師は、

スティーブン・キング

 

そう、言わずと知れた「シャイニング」や「グリーンマイル」などの小説で知られる、現代アメリカを代表するホラー小説家である。

 

書くことについて (小学館文庫)

書くことについて (小学館文庫)

 

 モダン・ホラーの巨匠が苦闘時代からベストセラー作家となるまで自らの体験に照らし合わせて綴った自伝的文章読本

『小説作法』の題名で刊行された名著の待望の新訳版。

巻末には新たに著者が二〇〇一年から〇九年にかけて読んだ本のベスト八十冊を掲載。  

Amazon.co.jp: 書くことについて スティーヴン キング

 正直言って、スティーブン・キングの小説は読んだことはない。

 

しかし、スティーブン・キングがアメリカでもっと多くの人に読まれ、

かつ愛されている作家だということは知っている。

ホラー小説は苦手だ。

しかし、わしはスティーブン・キング原作の映画なら観たことがある。

トム・ハンクス主演のあの映画

グリーンマイル SPECIAL BOX [DVD]

グリーンマイル SPECIAL BOX [DVD]

 

 「グリーンマイル」である。

この映画をDVDで借りて涙したのを覚えている。

あれは確か中学生の頃だった。

 

その時はこの映画に原作があるとは知らず、

しかもその原作者がアメリカで有名なホラー小説家だなんて

夢にも思わなかった。

未だ原作は未読だが、ホラー小説家でありながらもこうした感動的なストーリーを紡げるスティーブン・キングという人は、やはり特別な才能のある人なんだろう。

 

本書はそんなスティーブン・キングの語る小説の作法についての本である。

小説の作法なんていうと、身構えてしまうかもしれないが、

読んでみると驚くほど読みやすく、尚かつ親しみがわく文体で、

キングのこれまでの小説家になるための歩みを紐解きながら、

やさしくユーモラスに良い文章の描き方をレクチャーしてくれる。

 

スティーブン・キングが感銘を受けた短い言葉

まず最初の履歴書の章の一文を紹介しよう。

その後の二年間、私はリスボン・ハイスクールで英文学を学び、大学では文章や小説や詩についての講義を受けたが、ジョン・グールドはそこで学んだことよりもずっと多くのことを十分足らずで教えてくれた。

(中略)

「何かを書く時は自分にストーリーを語って聞かせればいい。手直しをするときにいちばん大事なのは、余計な言葉をすべて削ることだ」

この時、グールドは他にも含蓄のある言葉を口にした。

ドアを閉めて書け。ドアを開けて書き直せ

言い換えるなら、最初は自分一人のものだが、次の段階ではそうではなくなるということだ。

書くことについて : スティーヴン・キング p72

これはキングがまだプロになる前にアルバイト先の新聞社の編集長・ジョン・グールドから言われた言葉だ。

キングはこの言葉に文章を書く際に、大学で教わったことよりも多くのことを学んだという。

 

この言葉は小説に限らずにブログにも当てはまることではないだろうか?

わしらブロガーは、何かを書く時は素人ゆえにダラダラとしょうもないことを綴りがちだ。

しかしこの言葉のとおりに、自分に向かってストーリーを語って聞かせるつもりで文章を書けば、不必要な言葉や話の脱線を抑えながら伝えたいことを読者に素直に伝えられるのではないだろうか?

 

そして

ドアを閉めて書け。ドアを開けて書き直せ

という言葉に現されているように、

最初に文章を書く際は一人でもよい。

だが、書き終わったらドアを開けて、誰か身近な人(キングは理想的な読者と言っている)に読んでもらえと言っている。

 

こうすることによって、自分でも気づかない文章の言い間違いや、

おかしな文章表現、誤字脱字を指摘してもらい、より良い文章にブラッシュアップすることができるということだろう。

 

中にはもちろん、

「アホか!理想的な読者どころか、友達すらいねーよ!」

という方もいるかもしれない。

 

でもそれなら自分が書いた記事を次の日もう一度見なおして、書いてみるといい。

現にわしは記事を書いた次の日は必ずその記事を見なおして、言葉がいたらないところを手直ししている。

こうした努力なくして文章力の向上などありえないだろう。

 

アタリマエのことを言っていると思われるブロガーの方には

是非とも過去記事リライトをおすすめする。

ブロガーの中には、書いた文章を多くの読者に見せたままにしている人がいるが、一度自分の手を離れて多くの人に見てもらった記事は、時を置いてもう一度見直してリライトすることが必要ではないだろうか?

これで以前よりもっと良い記事に仕上げり、

リピーターが増えたらシメたものであるw

 

そう考えると、わしがやっているバックナンバーのリライトなども

あながちムダな努力ではない

 

その証拠発表した当時よりも今の方がより多くの人の目に触れて、

はてブの数も以前よりも格段とつけてくれる。

そして批判的なコメントも含めて様々な意見を聞くことができるというオマケつきであるw

 

そういう意味では、ものを書く人間は身につけたい言葉である。

この言葉は意味深だ。

 

不安を捨てろ

下手な文章の根っこには、たいてい不安がある。自分の楽しみのために書くなら、不安を覚えることはあまりない。
いいものを書くためには、不安と気どりを捨てなければならない。気どりというのは、他人の目に自分の文章がどう映っているかを気にすることから始まる、それ自体が臆病者のふるまいである。書くことについて : スティーヴン キング p170

これは痛いところを突かれた思いがする。

もしかしたら読者の中には、こんな抽象的な教えが何の役に立つのかわからないという方もいるかもしれない。

 

しかし文章の素人がブログを書こうとすると、

インターネットという電子の大海を介して多くの人の目に触れることを意識せずにはいられない

 

自分の文章が他人笑われたりはしないだろうか?

批判的なコメントや、嘲笑を浴びたりはしないだろうか?

誰もがそういった無慈悲な批判を恐れるものだ。

 

新米ブロガーはそういったことに敏感である。

 

しかし、断じていおう。

誰もあなたの文章なんかに文句はいわない。

というか、始めは誰も自分が書いたブログなんて見ていないw

 

一年以上こうしてブログを書き続けてきたわしがいうのだから間違いない

だからこれからブログを書こうとしている人も、

いま始めたばかりだという人何も怖がることはない。

 

むしろ、そうした不安や怯えを抱きながら

文章を書くことのほうが危険である。

炎上覚悟で上から目線で切り込んで言ったほうが、逆に最初は安全なのだ。

 

ビクビクしているやつほどいじめられっ子として狙われやすい。

インターネットに救う悪魔たちは、

そうした子羊を血祭りにすることを狙い、日夜徘徊している。

 

そんなスケープゴートにならないためにも、

書きたいことは堂々と書くべきである。

自分では気づかないかもしれないが、

怯えというものは文章の中に如実に現れる。それも下手な文章として。

 

しかし、そうは言っても怖いものは怖い。

それは誰でもそうである。

でもそこで腰が引けてしまってはダメだ。

目的はどうであれ、自分が伝えたいことを文章にしたいのなら

自分の理想としたブログ生活を送るためにも、

怯えを捨てて堂々と振る舞おう!

 

ブログの中でだけ、

勇者になってもいいじゃないか!

 

文章をうまくするための方法

作家になりたいのなら、絶対にしなければならないことが二つある。

たくさん読みたくさん書くことだ。私の知るかぎり、そのかわりになるものはないし、近道もない。

        書くことについて : スティーヴン キング p192

これは誰もが知ってることだろう。

事実多くの「文章力を上げる記事」と題したものには、

この手の言葉が必ず入っている。

 

ということは、これはもう文章を書く上ではやらなくてはならない絶対の真理なのだろう。

各いうわしも多くの本を読んでいるが、その数は年ごとに違いはあるものの200〜500冊の間である。

しかし、多くの本を読めばいいというものではない。

 

その点、スティーブン・キングは年間70〜100冊くらいの本を読んでいるという。

これはそんなに大変な数ではない。

年間70〜100冊はけっこうハードルが低い数字である。

これなら忙しいサラリーマンor主婦の方でも読むことができるだろう。

 

しかも、本は読めば何がしかは学べる、

それは特にあまり出来の良くない本の方が多いとキングは言う。

つまりスティーブン・キングくらいのレベルになると、

良い文章よりも下手な文章で綴られた駄作からの方

文章を書く上でやってはいけないことより多く学べるのだろう。

 

これは確かな「金言」である。

 

文章を書く際の注意点

なるべくなら仕事場に電話はない方がいい。


暇つぶしのTVやTVゲームなど論外だ。窓があるなら、カーテンを引くか、ブラインドを降ろすかする。
気が散るものはすべて取り除いた方がいい。音楽を聞くのはドアを閉めるのと同じ行為である。書くときには世界を排除したいという思いは誰にだってあるはずだ。作家は書くことで自分の世界を作りだしているのだから。
われわれがいま話しているのは、創造的な睡眠のことだと考えていただきたい。寝室同様、書斎は夢を見る事ができるプライベートな空間だ。毎日ほぼ同じ時間に書斎に入って千語書くのは、毎晩ほぼ同じ時間に就眠儀式をしてからベッドに入って眠るのと同様、それを習慣化し、そこで夢を見るためである。

書くことについて : スティーヴン キング p207

最後の言葉村上春樹氏も何かの著書で触れていた、

毎日文章を書くためコツである。

 

これもわしは痛いところを突かれずにはいられない。

なぜなら、わしは家にあるいろんな誘惑に負けて、つい書くことを疎かにしてしまう。

ブログを書こう。絵を描こう。そう思ってもつい目の前のPCでネットサーフィンをする日々w

読者の中にもそうした時間の使い方をした人は30000人くらいいるはずだ。(と、わしは睨んでいる)

 

しかし、そんな誘惑に負けそうになっても負けてはいけない。

ものを書く部屋からありとあらゆる娯楽を追い出して、

文章を書くということに集中しよう。

 

もし、家にいてPCのキーボードに手がつかないという方は、

スマホ一つ持って図書館喫茶店にでも行くといい。

そうすれば周りには自分の惑わすものはないし、

場所によっては家よりものを書くことに集中できるだろう。

 

 

そんなところで長々と語ってしまったが、参考になっただろうか?

まだ文章を書くことにウジウジしている人がいるのなら、

ゲームやマンガを捨てて、図書館に行こう!

 

そして、堂々とあなただけが語れるストーリー

アナタ自身に語ってあげればいい。

 

それが文章力を上げるコツである。(*´∀`*)

 

わしも今度は「グリーン・マイル」から読んでみよう。

 

 

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