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死亡事故で運転手処分保留釈放
08月13日 19時13分

死亡事故で運転手処分保留釈放
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7月、愛知県小牧市で、大型トラックで女性をはね、約400メートル引きずって死亡させて逃げたとして逮捕された運転手について、名古屋地方検察庁は、勾留期限の13日までに、起訴するだけの証拠が集まらなかったとして、処分保留で釈放しました。
7月23日、愛知県小牧市の県道で近くに住む堀尾光子さん(83)が、約400メートル車に引きずられたと見られる状態で死亡しているのが見つかり、65歳の運転手が、大型トラックではねて、そのまま逃げたとしてひき逃げなどの疑いで逮捕されました。
警察は、当時のトラックの速度や女性が道路のどの辺りにいたのかなどを調べて、運転手が、女性に気づけたのか、また、事故を回避することができたのかなどについて、捜査を進めてきました。
現場は、片側1車線の道路で、警察によりますと、女性は、トラックの右側から道路を横断していたと見られ、運転席からの見通しは悪いということです。
調べに対し運転手は、事故を起こしたことは認めたうえで「人をひいたとは思わなかった」と供述して、ひき逃げの容疑を否認しているということです。
名古屋地方検察庁は、勾留期限の13日までに、起訴するだけの証拠が集まらなかったとして、運転手を処分保留で釈放しました。
今後は在宅での捜査を続けるとしています。
交通事件に詳しい、岡嗣人弁護士は「事故を起こしたドライバーが、人をはねた認識がなかったと主張している以上、罪に問うためには捜査機関側が認識していたはずだとか、認識できたはずだということを証明する義務がある。今回は、現場の状況や大型トラックの特殊性を考えて証明が難しいと判断したと見られる」と話しています。
そのうえで「釈放という手続きだけを見ると疑問を持つ人も多いと思うが、刑事事件としては、やむをえない部分もある。一方で在宅での捜査は続くのでそのなかで最終的な判断が出るだろう」と話しています。  
遺族は「私たち家族は、今、深い悲しみのなかにいます。取材に応じることはできません」という、コメントを出しました。