So-net無料ブログ作成
検索選択
前の10件 | -

飼育について 基本編④ 隠れ家 [ヤドクガエル]

 今朝は5時30分に起床しカエルの世話をした。夏至からすると2か月近くたつので明るくなってくるペースが遅くなっていることを実感す。暑い暑いと言いながら、すぐに秋が来るのだろう。

 目が覚めるのも早くなったし、季節のの移り変わりも早い。

 歳なんだろうなぁー! 悲しい。


 今日は隠れ家について書きます。人それぞれ考え方は異なるようですが、当店では、隠れ家には重きを置いております。

 隠れ家を入れることでヤドクガエルのストレスが軽減されます。特に、導入直後には不可欠なものだと考えております。


 隠れ家として考えられるものは

一、シェルター

一、流木等

一、植物

があります。

◎シェルター

 爬虫類ではシェルターが重要のようですが、ヤドクガエルの場合はほぼ必要ないと思います。ビバリウムにシェルターを入れることにより景観が損なわれるとこから考えると、極端な話知れないほうが良い気がします。

◎流木等

 必ず導入してもらいたいものです。流木に限らず石や木切れでも結構です。使用する際は念のため洗浄などを行い安全なものを使用してください。

 できるだけ複雑な形のものが適しています。

 流木等の窪み、流木の下などを好んで隠れ家にします。

 また、流木の窪み等を利用し、ブロメリアなど着生性の植物を植えることもできます。

 ちなみに当店は、鹿児島産の紅タブのみを使用しております。長持ちし、安全です。また、日本産で、輸入時に消毒等がされていないので、昨日紹介したようにいろいろなキノコやシダが勝手に生えてきます。

 それも一つの楽しみです。

 時折、自分の所の流木にはなにも生えないと聞きますが、マングローブなどの輸入品は薬剤等で禁煙処理等がされている可能性が高いと思います。

◎植物

 植栽することも隠れ家作りに大きく貢献します。自然界と同様重なった葉の間や茂みの中で就寝します。
 
 よく、どんな植物を植栽したらよいかと質問がありますが、答えは飼い主が好きな植物を植えられたらいいと思います。

 ただし、ビバリウム内は照明があるものの、自然の太陽光線と比較すると非常に弱いものです。できるだけ耐陰性の強い植物を選ぶことが望ましいと思います。

 特例として、イチゴやシルバティカなどのエッグフィダーは、ブロメリアの植栽が不可欠です。ヤドクガエルの飼育に適した環境のビバリウムでは、長持ちしませんので、複数植栽し上手に更新して下さい。
 また、マットに直接植えると根腐れしてすぐ枯死しますので、流木や軽石に着生させてください。

 なお、ブロメリアが長期栽培できるようでは、ヤドクの産卵環境に適していない可能性があります。

 ビバリウムはジャングルの再現を目的にしている方も多いかと思います。そこで、皆様が憧れるのは、原種洋蘭の着生ではないかと思います。

 原則、洋ランは空中湿度の高さは問題ないのですが、直接水が掛り、常に湿潤なところでは栽培できません。一般的なビバリウムでは栽培できないことになります。先述のブロメリアと同じ洋ランが元気いっぱいであれば、ヤドクガエルにとっては乾燥しすぎとなります。

 そこで一工夫、ビバリウム内で水が掛らない場所をつくり、そこに洋ランを植え付ければよいのです。例えば、ミスティングノズル設置側の壁面等がそれに当たります。手がけであれば、できるだけ洋ランにミストが掛らないようにしたください。

 温度勾配と同様、湿潤勾配をつけることは、ヤドクガエルに好成績を残すかもわかりません。

 ヤドクガエルのビバリウムに、洋ランが咲く。最高ですね。

 ちなみに、私は「コクシネ」が大好きです。

 少し植物について詳しく書き過ぎましたが、植物をたくさん植えることは多くの隠れ家を作ることになります。また、植物を植えると、ヤドクガエルの排せつ物を吸収し、マットを浄化してくれる効果もありますので、緑豊かなビバリウムが飼育に好成績を残すようです。

 付け加えですが、苔むしたビバリウムにあこがれる方も多いと思いますが、コケは意外と光量が必要ですので、照明を工夫しないことには難しいようです。


IMG_9182.JPG

キャパガナの様子です。シャイなキャパガナは写真に売っている流木の下がお気に入りのようですが、慣れてくると写真のように表に出てくるようになります。


SNSに匿名アカウント開示仮処分命令 [ヤドクガエル]

 当店をTwitter・ブログ等で根拠なく誹謗中傷している者が数名いるとたびたびお客様から聞いている。それも匿名やアカウント非公開で吹聴していると聞く。

 そんな輩に警告とも言える仮処分命令が出た。

 抜粋は次の通りだ。


フェイスブック」に投稿された匿名の文章。その投稿者が誰なのか、フェイスブック社に情報を開示させる「仮処分命令」が8月12日午後、東京地裁で発せられた。

弁護士によると、問題となったのは、首都圏のある店舗のフェイスブックページに6月上旬、書き込まれた文で、店舗で働く人に対する「誹謗中傷」といえる表現が含まれていた。

フェイスブックは「実名制」を原則としているが、この書き込みをしたアカウントの名前は、本名とは考えられない不審なものだった。そこで、店舗の経営者から弁護士に対して、「書き込んだ人を特定して、慰謝料を請求したい」と、依頼があったのだという。

 仮処分は、本裁判に比べて簡易・迅速な手続で、裁判所が「仮の判断」を下すという手続のこと。

  弁護士は「SNSに匿名アカウントをつくって、中傷的な書き込みをする人はあとをたちません。しかし、そのようなアカウントの『匿名性』は完全ではなく、リスクは非常に高いのだということを認識したほうが良いでしょう」と警告していた。


 私も本気で名誉棄損・損害賠償・慰謝料でも請求するために裁判所に仮処分の訴えを起こそうかと思う。訴訟費用もさほど掛からないようなので。

 匿名性を活かし好き放題言いまくる者に、反省していただきましょうか。

飼育について 基本編③ 床材 [ヤドクガエル]

明日からお盆!昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言われて今が、今年の夏は暑くなかった。もしかすると北部九州だけかもわかりませんが、天候不順で・・・稲の作況指数が気になります。

昨年みたいに猛暑が続くと秋口に体調を崩す固体が少なからず出ます。今年は心配なさそうです。因みに、鉄筋のマンションで機密性が高いところでエアコン管理なら影響がないでしょうが、当店の飼育場のように木造平屋の古家では、いくらエアコン管理しても影響があるんですよね。

少し話が変わりますが、昨日ヤドクガエルの調子が悪いと相談がありました。メールを頂いたときは原因が掴めませんでしたが、直接お電話をいただき、詳しくお話を聞いていると、その原因がハッキリしました。やはり、直接会話する方が問題解決につながるようです。

質問等は原則メールでお願いします。メールを拝見し直接お話を聞いた方がよい場合は、お電話で回答、相談に乗ります。

お気軽にお尋ねください。


さて、今日は床材の話です。

一般に使われている床材はヤシガラマットやソイルではないかと思います。保湿面や衛生面から採用されている方が多いようです。ただし、水苔でもただの土でも基本的に何を使っても問題ないと思います。

ただ一つ注意が必要なのは、ある種のソイルを使用するとアンモア?記憶が定かではありませんが、有害なガスが発生し一晩にして元気なヤドクガエルが全滅するとこがあります。

過去に、当店のお客様にも、そのような被害に合われた方がおられました。

過去のブログに関連記事がありますので、詳しいことはそちらをご覧ください。


当店は、ジグラアギトの細目のヤシガラマットを使用しております。価格はやや高めですが、私はこれが一番良いと思います。シッカリ湿らせれば、空中湿度が90%を超えるので保湿効果も最高です。また、一度完全に乾燥してありますので衛生面も大丈夫だと思います。


マットの交換時期は、特に決まりはありません。

獣医師の話では、飼育環境が安定している限り交換の必要はないと言っていました。

私もいろいろためしましたが、今現在使用中のビバリウムで8年間マットの交換をしていないものもあります。中にいるヤドクガエルもすこぶる快調で、8年間その中で過ごしている個体もおります。

そうは言っても、そんなに長く・・・と考える方のために!

ヤシガラマットが泥状になったり、縮んでビバリウム壁面と隙間ができたら交換の目安かもわかりません。ただし、そうなるのに3〜4年はかかります。

魚と異なり定期的な交換は必要ありません。頻繁に交換するとかえってヤドクガエルが体調を崩す原因になります。


一方、緊急にマット交換を必要とする場合は次のときです。

一、マットから異臭がする。

一、一斉に中のカエルの体調が悪くなった。

マットから異臭がする場合は、マット内の分解者(微生物)が、なんらかの原因で死滅した、または、激減したことが考えられます。マットの交換と合わせ、飼育環境の見直しも同時にしてください。

一斉に体調を崩す場合は、病気が考えられます。病気や治療方法は後日書きますが、ヤドクガエルの場合、病気の発生は二次的なことで、飼育環境に問題があることが多いようです。思いっきり、マットやレイアウトを変更し環境を変えてください。

当然、消耗品の破棄、ケースの消毒は不可欠です。


マットは、ヤドクガエルが直接接触する可能性が高いものです。その点から考えると、マットをベストの状態に保つことは、ヤドクガエル飼育環境のポイントかもわかりません。


IMG_9189.JPG

ヤシガラマットに菌糸があったのではないはずですが、こんなものも自然と生えてきます。

このキノコは、傘の大きさが10cm程度になります。鑑賞にも耐えうるキノコです。この下をヤドクガエルがぴょこぴょこ跳ねたり、傘の上に乗るといい絵になりますね!













飼育について 基本編② 飼育ケース [ヤドクガエル]

台風一過、こちらは朝から日差しが強い!

各地で大変な雨が降ったようですが、台風の被害にあわれた方に、心からお見舞い申し上げます。気持ちを切り替え頑張りましょう。また、北日本は今からだと思いますので、十分お気をつけください。


今日の基本編はヤドクガエルの飼育ケースの話です。

お客様の話も踏まえ書いてみます。

考えられるケースは、次のようなものがあります。

一、汎用のグラステラリウムケース

一、オリジナルのグラステラリウムケース

一、汎用の水槽

一、プラケース

それぞれについて長所、短所をあげますで目的や予算によって自分に合ったものを選択してください。

複数設置される場合は、奥行きを統一する方が見栄えや後の管理がしやすいようです。また、設置場所は、ケースがピッタリ合う方がいいが、微妙に隙間が空くと脱走カエルが逃げ込んだり、クモが巣をかけて、後の管理が大変な場合もあります。

◎汎用のグラステラリウムケース

コストパフォーマンスや使い勝手、機能面から考えて一番ヤドクガエル飼育に適していると思います。当店も、一部を除き汎用のグラステラリウムケースを採用しています。

汎用のグラステラリウムケースはいくつかのメーカーから出ていますが、一番のオススメはGEXエキゾテラのグラステラリウムケースです。

ケース.jpg

観音開きで使い勝手がいいと思います。

価格的にも30×30×45サイズなら通販で5000円程度で入手できます。

できれば、側面に通気口があれば最高なのですが、天井部が全面金網なので贅沢は言えません。


欠点は排水溝が無いことですが、塩ビパイプで取水口を作り灯油用のポンプで吸い上げることで対応できます。

IMG_7011.JPG

手先の器用な方は自分で排水溝を開けておられるようです。

また、小型種のカエルが、扉を開けるとき開口部の反対側の隙間から逃げ出したり、背面上部の配線用の穴から脱出することがあるとで、シッカリした目張りが必要です。


◎オリジナルグラステラリウムケース

ヤドクガエル専用に作られたケースなので飼育に最適です。反面、コストパフォーマンスがよくありません。規格品でも、先述の大きさで20000〜45000円程度します。
本格的にヤドクガエルを飼育したい方にオススメです。

因みに、当店でオーダーできるオリジナルケースは、側面通気口もあり、1cm単位でオーダーできます。価格面もかなりお得です。そもそも1cm単位のオーダーとなると作製してくれるショップもほとんどないと思いますし、無理してお願いすると規格品のオリジナルケースの2倍ほどします。

その点からすると、当店のオーダーグラステラリウムは破格値だと思います。

チョット宣伝でした。

オリジナルケースの場合、例外なく排水溝があると思いますが蛇口にするか配管にするかは飼育規模や設置場所合わせて選択してください。

数個の設置であれば、独立した蛇口式が便利だと思います。小型のビバリウムなら簡単に移動できるので、脱出カエルの捜索や清掃時に便利です。

また、独立式は、病気の蔓延防止になります。詳しくは、病気編で説明します。


◎汎用の水槽

汎用のグラステラリウムより安価なので使いたがる方が多いようです。飼育できないことはありませんが、欠点を理解した上、ご利用ください。

必ず、水槽サイズに合った上蓋を用意してください。隙間があると小型のヤドクガエルは脱出します。

上方のみの開口部になりますので、蒸れには十分注意して下さい。

排水等は、汎用のグラステラリウムケースに準じます。

最大の欠点は、常に上部からの世話になりますのでヤドクガエルにストレスがかかります。その点からすると、ストレスをためやすいヤドクガエルには、不向きかもわかりません。特に、導入時にはご注意ください。

長所は安価で、大きなサイズが準備にできることです。大型種には、いいかもしれませんね。


◎プラケース

原則、一時保管用や病気の治療のトリートメントケースと考えてください。病気の治療以外の一時保管用で使用する場合も必ず植栽等はしてください。
病気治療の場合は、余分なものは一切入れないでください。詳しくは、病気編で書きます。

ただし、当店のお客様の中には、プラケースでシッカリ産卵上陸までさせている方もおられます。

プラケースて飼育できないわけではありません。



明日は、床材等を書く予定です。





















































飼育について 基本編① 入手方法 [ヤドクガエル]

 台風は四国、近畿地方を直撃したようですね。進路にあたる地域の方は十分ご注意ください。

 災害が発生しないことを願っております。


 ブログも1000回を過ぎると内容が被るようになります。その結果、毎回、違う情報をと考え書いていますが、より上級者の内容になったり、現地情報になったりと、ヤドクガエルの飼育に関する内容が減っているような気がします。

 しかし、新たにヤドク飼育を始めようとしている方もおられるので、しばらくはヤドクガエル飼育の基本を書こうかと思います。当然、飼育の基本以外にもその日の思いや情報も織り交ぜていきます。初心者・上級者にも参考になるような内容になればと思います。

 また、ヤドクガエルの飼育本が発刊され数年経ちます。当時最良と思われていた飼育技術と異なる点も少なからず出てきたと考えますので、飼育の基本を一度整理するためにもいい時期かもわかりません。

 まだヤドクガエルの飼育者が少なく、情報発信をしている方も皆無の時期に当ブログは開始しました。当時の私は、飼育経験も浅く、また、多くのモルフを実際見たこともなかったので、多々間違いや勘違いもあったかと思います。

 試行錯誤を重ねた結果も踏まえ、今現在私が考える飼育方法をお伝えしたいと思います。

 毎回書いておりますが、参考にするかしないかは自己責任でお願いします。


 1回目は入手方法です。

 いざヤドクガエルを飼育したいと考えてもどこで手に入れればよいか?特に地方に在住されている方は悩まれることではないでしょうか。

一、販売店に出向き直接買い求める。

一、通販ショップで買い求める。

一、各種イベントで買い求める。

一、愛好家から自家繁殖品を買い求める。

一、海外から取り寄せる。

現在考えられる方法は、こんなものだと思います。ただし、どの方法も一長一短があり、ご自分の目的や経済的面から最良の方法を選んでください。

◎販売店に出向き直接買い求める。
 直接現物を見て個体を選べる点からいえば一番良い方法かと思います。反面、一般的に価格が高くなる、モルフ(品種)数、匹数が少ない、販売店数が極端に少なく大都市に集中している。

◎通販ショップで買い求める。
 価格が安い、モルフ数が多い、希望のモルフを手に入れることができる。反面、発送時のリスクがある。現物を見ることができない。
 発送時のリスクは、死着保証のあるシッョブを選べば解消できるが、現物を見られないとのどうにもならない。特に、飼育本やインターネットの画像と同じものが来ると期待ていると失敗もする。ヤドクガエルにも個体差があるし、イチゴなどは特に個体差が激しい。神経質で細かい違いが気になるようであれば、購入を避けたほうが良い。
 しかし、在庫品をメールや電話で確認すれば、そのような問題も減少する。
 一度問い合わせしてみるとよいと思う。対応の良し悪しでショップの信頼度も判断できると思う。

◎各種イベントで買い求める。
 レプショー、ブラックアウト、ぶりくらなど全国各地でイベントが開催されている。それをうまく利用するのも一つの方法です。
 特に、通販ショップが出店する場合は、いろいろなモルフを安価で販売するのでチャンスである。また、数店を比較することができることも魅力の一つだ。反面、購入機会が限られるので、欲しい時にカエルを手にすることができない。
 視点を変え、欲しいカエルを事前に予約し持ってきてもらうという利用方法もある。

◎愛好家から自家繁殖品を買い求める。
 オークションや掲示板で情報を手に入れ愛好家から繁殖品を購入することもできる。一般的に安価である。反面、モルフ数が限られる、累代障害の可能性がある。
 一番気を付けるべきことは、取引に関するトラブルである。あくまで素人間の取引で、一度問題が発生すればこじれることが多い。せっかく楽しんでいたヤドクガエル飼育が後味悪いものになる可能性が高い。
 可能であれば、専門の業者を通すことをお勧めしたい。

◎海外から取り寄せる。
 海外の販売価格は安いので一度は考えられることが多い方法だが、現実的には経済的ではない。国内の通販のように、発注しやすい送料ですぐ送られてくるものではない。
 送料ゃ諸手続きを考えると、数十万円単位の輸入をしなければ国内価格と同額にはならない。また、発注したモルフが確実に送られてくるとは限らない。遠方で海外、何かのトラブルが発生しても泣き寝入りすりのが現実である。
 こちらも専門業者に任せておいたほうが無難である。

 どうしても欲しいモルフがあれば取り寄せてくれる業者もあるので、それをうまく利用したほうが無難である。


 ヤドクガエルの価格は安いものではない、店舗を構える業者であれ、通販であれ信頼のおけるショップを利用することをお勧めします。

 口コミなどで業者を判断するのもよいと思うが、悪意(妬み)を持ってコメントする人も多いので、ご自身で直接スタッフと話したりメールのやり取りで、シッヨプの良い悪いを判断することをお勧めします。
 また、購入後のアフターもあるので、取り扱い実績、飼育・繁殖実績の豊富なところを選べ失敗はないと思います。
 
 質問しても、十分回答できないシッョブはやめたほうが良いと思います。


 いずれにせよ、飼育開始までは飼育本やインタへネットで、どんなヤドクガエルを飼おうかと考えるだけで楽しみだし、それがあるからこそ受け入れ準備にも力が入る。

 明日は、ケースについて書きます。


IMG_9167.JPG

 写真は、現在在庫しているベネディクタ パンパエルモサ とレティキュレータス ストライプのです。

 やはり赤色は、ビバリウム内で目立ちます。


累代障害について [ヤドクガエル]

 四国近畿地方に台風が接近しているようです。進路にあたられる方は十分お気を付け下さい。また、停電に備えた対策をお願いします。

 焼け石に水かもわかりませんが、ペットボトルに氷を作り準備されてもいいかと思います。24時間程度であれば効果的に対応できます。


 さて、昨日コメントがありました累代障害について改めて私の考えを書きたいと思います。

 ただし、何度も言っておりますが、私は学者ではありませんので正しいかそうでないかは不明です。最後は自己責任で判断してください。


 基本、ヤドクガエルに累代障害は少ないと聞いております。

 ただし、先進地の欧米や原産国の養殖場とは飼育規模が異なりますので、日本国内では状況が違う可能性もあります。

 日本の場合、輸入数が少なく、また、輸入先が限られておりますので累代障害の可能性はあるかもわかりません。実際、その可能性が高いかと思います。

 先に書いた、「ヤドクガエルに累代障害は少ない」も所詮欧米の考え方です。日本に合った飼育方法があるのと同様、欧米の情報を鵜呑みにするのは危険かもわかりません。


 現在、各ショップの輸入先はカナダが中心です。一部、ドイツアメリカもあるようです。

 そう考えると種親の系統が同じであることが考えられます。また、その個体を国内CBとして販売されているものは、かなり血が濃くなっていると判断できるかと思います。

 そこで、累代障害を防止する対策として次のようなことが考えられます。

一、販売店に輸入先を聞き、血統が重ならないよう工夫する。輸入先(国または地域)を答えられないショップからの購入を避けることが無難かもわかりません。ただし、具体的業者名まで教えてくれるショップは少ないと思います。

一、国内CB(愛好家の自家繁殖品を含む)を購入する場合、種親の数を確認する。1ペアや2ペアなら同腹の兄弟の可能性が極めて高いので、複数購入するのを控える。また、種親の購入先、できれば輸入先を確認し系統が重ならないように注意する。
 なお、同腹兄弟を購入した場合は、別の系統をショップや他の愛好家から購入することをお勧めします。

一、同一施設内で繁殖した国内CB(愛好家の自家繁殖品を含む)の孫個体には手を出さない。明らかな近親交配になっていると考えられます。ただし、種親が多い施設や系統が複数ある施設は問題ないと思います。言い換えると、愛好家作出の孫世代(F2)は避けたほうが無難でしょう。
 特に、昆虫や魚類・甲殻類の飼育を経験された方は、好みの個体を作り出そうとインブリードで血の濃い個体を繁殖されている可能性があります。適度に別ラインの血を混ぜておられるところであれば問題ないと思いますが…

一、累代障害防止のため別系統の血を適宜混ぜていく。


以上のような対策をとれば、累代障害の心配はないと思われます。


ちなみに、当店は現在ヨーロッパ、カナダ、アメリカ、南米諸国から随時輸入をしております。お客様のご希望の系統を手配することが可能です。

 ヨーロッパ便は、窓口は一つですが、ヨーロッパ各国からヤドクを集めて(探して)おります。

 南米は、現地係員が各国飼育施設を直接訪れ確認交渉をして輸入しております。


また、当店の自家繁殖品は最低でも3ペア以上、多くは5ペア以上の種親から繁殖しておりますので、同腹の可能性は少ないと思います。また、アズレウスなど特に飼育数の多いモルフに関しては、3系統以上の血を混ぜて繁殖しております。

 よって、当店の自家繁殖品(国内CB)での累代障害は考えにくいと思います。当然、複数購入しても危険性は少ないと考えられます。


 以上は個人的な意見です。先にも書きましたが最後は自己判断でお願いします。


 現在のコバルトヤドクガエルの上陸個体の様子です。

IMG_9168.JPG

 これらは、ぶりくら等で販売する予定です。

ムーンシャインのその後 [ヤドクガエル]

 昨日は王子動物園に行ってきた。パンダにコアラその他の動物を子供たちは喜んで見て回っていた。

 初めて行ったが、なかなか良い動物園であった。園内には大木が多く配置され、日影が多く暑い季節でもゆっくりと動物を見て回ることができた。

 結局、3時間も動物園で時間を過ごしていた。

 その後、白くなりすぎたことで話題になった姫路城を訪れ帰宅した。

 2泊3日の小旅行だったが、フェリーに水族館・動物園にお城と子供たちは楽しいひと時を過ごしたようだ。

 台風は明日四国あたりに行きそうだが、進路にあたられる方は十分ご注意ください。

 私も、東北北海道旅行を中止して正解だったようだ。先程ニュースを見ていたら復路のフェリーを10日に予約していたので帰ってこられなくなった可能性が高かった。

 とにかく災害は勘弁してほしい。


 今日はムーンシャインの話題を取り上げます。

 以前何度か取り上げたと思うが、やはり極端に体質が弱いようだ。

 現在6匹飼育しているが、白の強い個体はなかなか成長しないし太らない。以前いた真っ白の個体は、成長が悪く死んでしまった。

 お客様の所へ行った真っ白の個体も死んだと聞いている。

 体色が白くなれば白くなるほど体質が弱くなるのだろう。


 話を現在いる6匹の話に戻すが、黄色味の強い個体は順調に成長(他のヤドクガエルのようには順調ではない)し、体調5㎝程度になった。

 そろそろ繁殖も可能な大きさかと思うが、産卵するように太っていない。餌は、他のヤドクガエルの2倍以上与えていて、餌食いも良好でよく捕食しているが太らない。

IMG_9165.JPG

こんな感じです。

やや白くなると、こんな感じに更に太らない。

IMG_9178.JPG

 ヨーロッパにも状態の良い親がいないと聞く。

 もはや、本に載っているようなきれいなムーンシャインと出会うことは不可能なのだろうか。

 死んだ真っ白の個体は、本と同じ色だった。

 
 現在飼育中の黄色味がかった個体が産卵すると、その何割かは真っ白の個体が上陸すると思われる。それを選抜して白い個体を維持することに活路を求めることになるのか?

 白い遺伝子を持っている以上、やや黄色い個体も大切に育て繁殖させる必要がある。

 
 私が知る限りヨーロッパでも極限られた人が飼育し、細々と繁殖を続けている。現地調達が考えられない現在、白い遺伝子を絶たないよう飼育繁殖をしなければならない。

 何だかプレッシャーを感じる。生育さえ順調なら気も楽なのだが…

 ちなみに、真っ白の個体は1匹、白に近い個体が2匹、やや黄色の個体が2匹、黄色が強い個体が1匹いる。同じ大きさで輸入したが現在2倍ほど大きさの差ができている。

ニューモルフ紹介 [ヤドクガエル]

 昨夜名門大洋フェリーに乗って、今日は一日鳥羽水族館で家族サービスをした。ただし、下の子たち対象で、大学生のお兄ちゃんお姉ちゃんはお留守番。しっかり、カエルの世話をしてもらっている。

 2年ほど前に一度行ったことがあるが、この水族館は楽しい。たぶん日本一の水族館だと思う。

 全国各地の水族館をたくさん訪れたが、私の評価では鳥羽水族館が展示方法一番面白い。

 ちなみに、沖縄のちゅら海水族館・鹿児島水族館・島根のアクオスも好きな水族館だ。

 一番評価が低いのは大阪の海遊館、ここは水の管理が最悪だ。あれだけ水が汚れている水族館を見たことがない。魚が可哀想だった。

 東北北海道にも水族館はたくさんあるが、私はあまり好きではない。

 どこの水族館も地元カラーを出そうとしているので、寒い海の特徴が出過ぎて暗い感じの水族館が多いからだ。


 さて、今日も一つニューモルフの紹介です。

 マダラ イエロー2.JPGマダラ イエロー.JPG

 コロンビア産のマダラヤドクガエル イエローです。

 一見キャパガナかと思いましたが、黄色味が強いので違うモルフか?

 現在確認中ですが、もしキャパガナであれば後日その旨をお知らせします。

 しかし、写真で見る限り魅力的できれいなマダラヤドクガエルですね。

新モルフの謎 [ヤドクガエル]

 外は大雨です。本来なら昨日から東北北海道旅行に出かける予定にしていたが、台風の進路予想とここ1週間雨の予報なので旅行は断念しました。

 しかし、子供たちも楽しみにしていたので、鳥羽水族館と近畿地方の小旅行に出かけることにしました。

 夏休みに何処にもいかないのは・・・可哀想すぎるので。

 今年は長雨・低温?お米は大丈夫でしょうか。


 バンゾリーニがやっとフィルムケースに産卵するようになりました。これで管理しやすくなります。結局フィルムケース以外のどこで産卵していたのか見つけるとことはできませんでしたが、産卵しそうなところを一つ一つ潰すことで、やっとフィルムケースの産卵らこぎつけました。

 アシグロは相変わらずいろんなところで産卵します。今日も卵を取りましたが、管理しやすいところに産んでほしいものです。

 ぶりくらまでどの程度の数・モルフ数を準備できるでしょうか。後3か月頑張ります。


 さて本題です。

トゥルー ノミナール⒉.JPGファンタスティカ トゥルー ノミナール.JPG

写真はファンタスティカ トゥルー ノミナールです。

最近見つかったニューモルフです。個人的にファンタスティカ系統は大好きなので、当然手配をしました。

オレンジの頭とその下の白いラインが印象的ですね。

ファンタスティカはイチゴより一回り大きく迫力があります。これも私のお気に入りのサマージーと同じくらいの大きさです。

ただ、逃げ足が速いのが欠点で、一度逃すと捕まえるのが困難なモルフです。

今日紹介した、ファンタスティカ トゥルー ノミナールは11月中旬に入荷します。

予約価格は、1匹20000円強になる予定です。



最近、ニューモルフを次々に紹介しております。なぜ、ニューモルフが・・・

 現地スタッフの情報では、現地の人々がヤドクガエルは金になると言うことを知り始めたのが原因のようです。

 今まで見向きもしなかった、ちっぽけなカエルが大金に変身するのです。躍起になってジャングルの奥深く、山の向こうへ新しいヤドクガエルを探しに行っているのが現状のようです。

 発見されたヤドクガエルは欧米資本の養殖場で繁殖され、最終的に海外へ輸出されているルートができているようです。

 私も含め新しいモルフに飛びつく、それが現地の生態系を壊している?現実なのですよね。

 環境保全は必要です。しかし、より魅力的なモルフも手に入れたい。矛盾したことですが、これをいい塩梅で両立できないものでしょうか。

 非常に難しい問題ですが、現地の研究施設から放出されるカエルを輸入する。これだけに絞るだけでもかなりの効果はあると思います。

 やみくもに輸入すると環境破壊につながることは間違いありません。

 今後は、当店も慎重に輸入先を吟味する必要を感じております。

 現地スタッフに活躍してもらい密猟個体の混入がない輸入を心がけます。その分、価格も高くなるかもわかりませんがご理解お願いします。




ジャパンレプ雑感 [ヤドクガエル]

 深夜1時過ぎに帰宅した。台風の影響でかなりの大雨が降ったらしく、家の前の道路が冠水していた。

 4時間ほど睡眠を取り、朝からカエルをビバリウムへ戻し、日常管理を済ませたらお昼になっていた。イベントへ行くと毎回こんな感じだ。

 毎回同様、イベントを振り返り、感じたこと思ったことを書いてみる。


 先日も少しふれたが、今回のジャパンレプは入場者が少ない気がした。しかし、会場が広くなりそれを受け、通路幅が拡張されたことが原因で目の錯覚を起こしていたのかもわからない。

 実際の人数は主催者側の発表を見ないとわからない。

 しかし、確実にいえることは、売り上げが減少していることだ。異口同音であるが一部の業者を除き、皆売り上げが伸び悩んだと言っておられた。

 当店も例外ではない。

 例年と比較して、買った商品を持ち歩く人が少なかった。なじみのあるいくつかの店主にもうかがったが、口をそろえてそう言われていた。

 また、通常行われない、放送での値引き案内もあっていた。持参したものを少しでも多く販売したいと、各ショップが躍起になっていたようだ。

 その点からすると、2日目の最後までいたお客様はラッキーだったと思う。だたし、先にも書いたが通常はないので、次回最後までいたほうが得かは分かりません。


 それから、今回驚いたのがチャイナパワーだ。一部業者を除き・・・と書いたが、ある業者は中国人の買いあさりにヒットして、1日だけで2500万の売り上げがあったそうだ。

 さすが今の中国は金持っている。買い方が大人すぎる。

 中国人が買いあさると価格が上昇し、庶民には高根の華になってしまう。せっかく当店が努力してここまでヤドクガエルの価格を下げたのだから、中国人の目がヤドクガエルに向かないことを願うしかない。

 そんなことになったら、ヤドクガエルが日本に入ってこなくなるだろう。


 当店の成果は、売り上げはやや伸び悩んだが、当ブースへ足を運んでいただいたお客様とゆっくりお話ができたこと、試作品のビバリウム用ケースを展示・説明できたこと、新規にヤドクを始めるお客様が数人来られたことなどです。

 多くの常連のお客様や以前ご購入いただいたお客様からは、ヤドクガエルの現況報告をしていただきました。当店からお渡ししたカエルの活躍ぶりをお聞きし、うれしく思いました。

 これがイベントに参加する大きな原動力になっています。

 また、繁殖した個体を委託販売されるお客様もおられました。立派に成長したアダルトサイズのチャズタを相場の半値で販売されていました。

 ジャパンレプも終了したので、ホームページの在庫一覧を本日更新します。ジャパンレプに来ることができなかった方は、ぜひご覧になりご検討ください。

 多くがアダルトサイズでお買い得です。

 なお、当店が繁殖用にストックしていたモルフは、再び繁殖に戻します。静岡でこれを買うのが一番お得でしたが・・・チャンスは二度ときません。残念でした。

 次回のイベントは埼玉です。今回の残りとヨーロッパ便・シルバティカなど持っていく予定です。

 今回の静岡で持参リストを出さなかったことを、お客様からご指摘いただきました。購入計画が立てにくいということなので、埼玉はリストを事前に出したいと思います。


 では、さいたまスーパーアリーナでお待ちしております。

IMG_9162.JPG

 写真は、アイゾメのコバルトです。ほぼアダルトの大きな個体が2ペアいます。典型的なアイゾメ柄です。

 ぜひコレクション
に追加してください。
前の10件 | -