中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

打ってもメッセ 投げてもメッセ

2014年8月13日 紙面から

6回阪神1死満塁、メッセンジャーは、巨人・原辰徳監督(中央奥)の目の前で、中前に2点適時打を放つ(吉澤敬太撮影)

写真

◇阪神4−3巨人

 阪神のメッセンジャーが6イニング2失点で4年連続の10勝目。5回に鳥谷の犠飛で勝ち越すと6回にはメッセンジャーが2点適時打を放った。呉昇桓は28セーブ目。巨人は杉内が6回途中まで4失点と誤算。

 投げる、打つ、走る。まさに縦横無尽の活躍。阪神のメッセンジャーが「忙しかったね」と充実感を漂わせた。

 託された首位攻防初戦のマウンド。「序盤は制球に苦しんだ。力んでいたかもしれない」。初回は先頭・長野の四球から1死一、二塁とされ、阿部の右前打で1点を失った。ただ「リラックスしないと」。自らに言い聞かせ力を抜くと、持ち前の粘りが発揮された。4回までに3度、先頭打者の出塁を許す展開も、追加点は与えない。

 そして同点の5回、先頭で杉内から右中間を破る二塁打。1死二、三塁となって、鳥谷の右飛でタッチアップ。必死の走塁で勝ち越しのホームへ滑り込んだ。続く6回は1死満塁で中前へ運ぶ2点適時打。猛虎が苦手とする難敵・杉内をKOした。「先発投手をマウンドから降ろしたという意味でも大きかった」。これで2試合連続マルチ安打と打撃も絶好調。ヒーローインタビューでビジョンに打撃シーンが流れると、拳を高々と突き上げて喜びを表した。

 6回の投球では3連打で1点を奪われ、なお無死満塁。だが「最初の打者は三振を狙った」と井端を空振り三振に取ると、セペダ、ロペスも寄せ付けず3者連続三振。和田監督も「同点は覚悟した。本当に粘り強く投げてくれた」と絶賛の投球だった。

 13日に33歳の誕生日を迎える右腕は「子供たちが毎年、プレゼントをくれるよ」と笑顔。その前にハーラートップタイとなる10勝目。4年連続2桁勝利と、「ゲーム差が近づいた中では初戦は特に大事。取れてよかった」という巨人戦無傷の4勝目で前祝い。さらに猛虎の首位奪取の前祝いになるかもしれない。 (中田康博)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ