日本経済新聞

8月13日(水曜日)

日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
  • ヘルプ

コンテンツ一覧

すごい現場~事例に学ぶ

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

吉野家「ちょい飲み店」が人気、その理由は

(1/2ページ)
2014/8/13 7:00
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
印刷
リプリント
共有

 牛丼店が夕方以降は飲み屋に変身――。吉野家ホールディングスの吉野家が首都圏で始めた「ちょい飲み」店が連日満員状態だという。9月にかけて関西などで拡大する計画もある。牛丼店が始めた飲み屋の実態はどうなのか? 平日の夕方、仕事帰りのサラリーマン客らが楽しむ店を訪れた。

■夕方から2階がちょい飲み店に

吉野家が始めたちょい飲み店「吉呑み」。東京に3店あり、連日満員状態だという

吉野家が始めたちょい飲み店「吉呑み」。東京に3店あり、連日満員状態だという

 JR五反田駅に近い吉野家の西五反田1丁目店。1階の入り口には「居酒屋」と書かれた大きな赤ちょうちんと「吉呑み(よしのみ)」の看板があり、飲み屋としての雰囲気を醸し出す。1階は牛丼店のままで2階部分だけが平日の夕方以降にちょい飲み店に変わる仕組みだ。午後6時を過ぎると、近くのサラリーマンやOLらが続々と入り、2階の合計22席はすぐに埋まった。

 「吉野家で酒が飲めるとは不思議で面白い」「早くてうまいイメージもあるからね」。ビールジョッキを手にした男性客に話を聞くと、こんな言葉が返ってきた。つまみのメニューは吉野家らしい「牛皿」や「牛すい」などのほか、「マグロの刺し身」や「メンチカツ」などがある。刺し身が運ばれると「なんで吉野家にマグロがあるんだよ」と言いながら、携帯電話で撮影する人もいた。

店舗の2階が「吉呑み」。会社帰りのサラリーマンやOLですぐに満席となった
画像の拡大

店舗の2階が「吉呑み」。会社帰りのサラリーマンやOLですぐに満席となった

 吉呑みは昨年7月、居酒屋激戦区の神田で実験店として登場。狙いは「夜間の遊休スペースをいかに埋めるか」(吉野家の門脇純孝専務)だった。

 吉野家の夜の来客数は、昼の半分から3分の1程度。全国にある約1200店のうち約50店は1階と2階の2フロアからなる造りで、夜は2階に客が全くいないこともあるという。

 吉呑みでは1人客とグループ客とでは滞在時間が大きく違うが、「客単価は1500円程度」(同)。神田店は改装に数百万円かかったが、吉呑み効果でずっと続いていた赤字から黒字に転換。今年6月、八重洲と五反田でも吉呑みを始めた。

  • 前へ
  • 1ページ
  • 2ページ
  • 次へ
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
印刷
リプリント
共有

【PR】

【PR】

すごい現場~事例に学ぶ 一覧

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

吉野家の店の前に掲げられた赤ちょうちんが目印(西五反田1丁目店)

吉野家「ちょい飲み店」が人気、その理由は

 牛丼店が夕方以降は飲み屋に変身――。吉野家ホールディングスの吉野家が首都圏で始めた「ちょい飲み」店が連日満員状態だという。9月にかけて関西などで拡大する計画もある。牛丼店が始めた飲み屋の実態はどうな…続き (8/13)

固定客獲得のため、店員の日常的なあいさつやレジ応対力の習得にも力を入れる(右下)。また、社内スクールで数十種類のワインやチーズを味わって接客に役立てる(左上)

脱デフレの優等生、成城石井の値下げしない秘訣 [有料会員限定]

 嗜好品に強い高級スーパーとして有名な成城石井(横浜市)が、全国各地に店舗を増やしている。ここ5年で約2倍の112店舗に拡大、商業施設のテナントとしても引っ張りだこだ。同社は2000年代後半の安売り競…続き (8/11)

新日本プロレスのスター、オカダ・カズチカ選手のドロップキック。試合は年間130程度。同団体は今年3月で旗揚げ42年目を迎えた

手本は音楽業界 新日本プロレス、復活への決め技 [有料会員限定]

 総合格闘技の隆盛や団体の分裂騒ぎなどで、プロレスの人気は長年低迷していた。だが老舗団体の新日本プロレスでは観客数が急増し、2年前に11億円だった売上高は25億円程度まで回復した。なぜ今になって人気が…続き (8/4)

新着記事一覧

最近の記事

【PR】

8/13 16:00更新 ビジネスリーダー 記事ランキング

リーダーのネタ帳

モバイルやメール等で電子版を、より快適に!

各種サービスの説明をご覧ください。

TwitterやFacebookでも日経電子版をご活用ください。

[PR]

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について