現代自動車は11日、燃費が誇張されたとして論議を呼んだスポーツ多目的車(SUV)の「サンタフェ2.0 2WD」のオートマチック車を購入した顧客に対し、自発的に最高40万ウォン(約3万9700円)を補償することを決めた。対象は2012年4月の発売以降に販売された約14万台で、補償額は総額560億ウォン(約55億5000万円)に達する。
現代自関係者は「購入者に郵便やウェブサイトで補償方法と手続きを詳細に説明する」と述べた。
現代自はまた、仕様表の燃費表示を1リットル当たり14.4キロメートルから13.8キロメートルに引き下げるとした。
補償額は燃費表示の引き下げ分に基づき、5年分の軽油価格の差額に慰謝料を上乗せしたものだ。新車だけでなく、中古車を購入した消費者も含め、車両の保有期間によって、最高40万ウォンの範囲内で補償を行う。
現代自の決定は、今年6月末に国土海洋部(省に相当)がサンタフェの燃費調査で「不適合」判定を下して以降、消費者による集団訴訟が起こされるなど混乱が広がっていることを受けたものだ。カトリック大の金基燦(キム・ギチャン)教授は「現代自が燃費問題で消費者の混乱を防いだのは評価に値する。今後政府と自動車業界は燃費検証手続きの透明化を図るべきだ」と指摘した。