原発汚染水:東電が試験的くみ上げ開始 浄化テストも

毎日新聞 2014年08月12日 20時09分

 福島第1原発の汚染水対策として建屋周辺の井戸「サブドレン」などから地下水をくみ上げて浄化した上で海に放出する計画で、東京電力は12日午前、試験的なくみ上げを開始した。

 試験的な作業は20日ごろまで継続し、地下水計約500トンをくみ上げ、タンクに保管する予定。20日にも浄化設備に通す試験を始め、放射性物質の濃度がどの程度下がるか確認する。

 東電は浄化して排出基準を満たした水を、最終的に海に排出する計画だが、風評被害への懸念から地元漁業者の反発が予想される。東電は浄化試験の結果を踏まえ、あらためて地元に説明する方針。(共同)

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