ニール・カシュカリは2008年9月にリーマンブラザーズが破たんし、アメリカの金融システムが心臓麻痺状態に陥った際、銀行の連鎖倒産を防ぐため当時の財務長官、ハンク・ポールソンの下で財務次官補としてTARP(Troubled Asset Relief Program)を考案し、その実行を指揮した人です。

その後、2009年に彼はニューポートビーチのピムコ(PIMCO)にマネージング・ディレクターとして雇われ、株式投信のビジネスの責任者となります。

カシュカリは政界にデビューするために2013年1月にPIMCOを退職し、11月4日に投票があるカリフォルニア州知事選挙へ向けて活動中です。

州知事選挙では、再選を目指すジェリー・ブラウン知事に挑戦を挑むことになります。プライマリーの得票率ではジェリー・ブラウンが55%、ニール・カシュカリが19%でした。

ブラウン知事のメッセージは「カリフォルニア経済は、カムバックを果たした!」というものです。

これに対して、カシュカリは「いや、そうではない。貧困層を中心としてカリフォルニアの多くの住民は未だ不景気に苦しんでいる」というメッセージを打ち出し、失業問題、格差問題を選挙の争点としています。

それを証明するために、カシュカリは典型的なカリフォルニアの地方都市であるフレズノに行き、一週間のホームレス体験を行います。下はその動画です。