この話は、フェミニズムを貶めようという意図はありませんが、不快に感じる人もいるかもしれません。その場合は、読むのを途中でやめることをおすすめします。 メモ1 辺境の惑星、Q21に降り立つ。これからフィールド調査だ。 この惑星では、男女平等という、われわれが当たり前のように享受している文化とは違う文化があるという。 人権侵害の疑いもあり、宇宙連邦から、現地調査を依頼された。 これから、調査を開始する。 「はじめまして、あなたが教育大臣ですね」 リサ博士は、首相官邸にまねかれ、でっぷりと太った大臣とあくしゅをした。 となりには、女性である博士でもびっくりするくらい美人な秘書の方がいる。 赤色のスーツを着ているのだが、スタイルもすぐれていることが見て取れた。 それにくらべると、目の前にいる男は、容姿にすぐれているとはいえなかった。 さらに、近づくとむっとする体臭がして、顔をしかめそうになるのを、あわてておさえた。 「いやあ、あなたが、連邦からの調査団の方ですな。いやはや、お美しいですなあ」 その口調と、自分の体をながめる視線に、本能的にいやなものを感じて、博士はまゆをひそめた。 「なに、ここは辺境の『惑星』といっても、非常に小さなところでして。われわれが今いる、このコロニー以外は、すべてエネルギー採掘などに使っているのです。つまり、せいぜい百万人程度しか、この惑星には住んでいない、ということですな。フィールドワークということですが、小さいところですので、どうぞご自由に見回ってください」 「わかりました」 博士は部屋を出る。 とびらが完全に閉まるのを確認して、秘書が声をかけた。 「なかなか美しい方ですね」 「そうだのぉ、さぞいい声でなきそうだわい」 教育大臣は、下卑た声でつぶやく。 「あの方も、教育されるのですか?」 「うむ、下手なことを論文に書かれてはたまらんからの。適度なところで、教育することになろう。ま、何も気付かんようであれば、あのまま返してもいいが」 「どうやら、博士は、男女平等を推進する委員にも名を連ねているそうです」 そういって、秘書は不安そうに大臣を見る。 だが、その不安などまったくないかのように、大臣は自信に満ちた笑みを浮かべた。 「おお、それは面白い。あの女が、どんな風に変わっていくのか、見ものだわい」 「ええ、あの方も、男女平等ではなく、男尊女卑の考えのすばらしさに、早く気付くといいですね」 「そうだのお」 そういうと、大臣は、秘書の胸をもみしだきだした。 すぐに、秘書は甘い声をだしはじめる。 「なんじゃ、もう我慢できんのか?」 「はい、どうかはしたない私をお許しください。かわりに……」 そういって、服を脱ぐと、真っ赤な下着があらわになる。 そのパンティの中からは、くぐもった音が聞こえる。 「面会中、ずっとばれないか、すごく興奮してしまいました……」 そういうと、秘書はパンティの中から、バイブを抜き出した。 「おお、おお。だれかと会っているときに、バイブレーターで快感を引き出すとは、変態だのぉ?」 「はい。わたしは、好色でみだらな性欲処理人形です。どうか、わたしにペニスを恵んでくさいませ」 そういって、秘書は後ろをむいて、下着をずりおろした。 大臣は、もう我慢がきかなくなったように、ズボンを下ろし、ペニスを挿入した。 博士のいなくなった部屋で、ふたつの肉がぶつかりあう音が、だれにも知られずに響いていた。 メモ2 出歩いてみて奇妙なのは、女性がやたらにスタイルがいいことだ。(食事のせい?) さらに、その体の美しさを強調したような服を着ている。 これがこの惑星の文化なのだろうか。 それだけなら奇妙ではないのだが、男性が大してよい見た目でもないことがひっかかる。 実際に、女性にインタビューしてみたい。 メモ3 女性へのインタビューでは、おどろくべき結果が得られた。 あの体型は、この惑星の美容科学技術によるものだそうだ。 どうやら、この惑星の文化では、スタイルをよくすることが大きな意味を持つらしい。 さらに、男性への敬意が観察されたが、男性への批判が観察されない。 これは、かなり奇妙なことに思われるが、わたしへの信頼が足りないので、本音を打ち明けてくれないのではないか? メモ4 ますます奇妙だ。 男性の子どもに出会ったことがない。 これには何かある。 男の子を外に出さない文化か、あるいは出生コントロールか? 「なるほど、それで怖さを感じているのね?」 「はい、そうなんです」 この惑星にある学校で、博士はインタビューをおこなっていた。 ロングヘアーの、おとなしそうな女子学生に、聞き取り調査をしているのだ。 「今まで、男の先生に対して、反抗的な態度を取っていたり、気持ち悪いね、と言っていた上級生が、ある時期を境に、そんなことをいわなくなった、と?」 「そう、それで、なんだかちょっと気味が悪くて。ただ、気が変わっただけなんじゃないの、っていう友達もいるんですけど」 「その、時期というのは?」 博士が、興味深そうに聞く。 「えっと、ちょっとよく覚えていないんですけど。たしか、上級生が専門の授業になって、あまり下級生と接点がなくなったころだったと思います。うーん、特別研修の時期ごろだったかな。合宿みたいな感じで、泊り込みで勉強するんですよね。わたしたちも、来週からはじまるので、ちょっと怖いんです。わたしも、あまり男の人って好きじゃないし、気持ち悪いって思うこともあります」 「その研修って、どこで行われているか、わかる?」 博士は、その場所をメモして、今日のインタビューを終えた。 メモ5 男の子がいないわけではなく、小さなころから、別々に育てられているようだということが、インタビューの結果、わかってきた。 しかし、実際に出生率を調べたわけではないのだが、やはり男の子が生まれる確率は低いようだ。 とにかく、研修というものが何かのヒントになるかもしれない。 自由行動は許されているし、街での調査が終わったら、行ってみることにしよう。 「ここが、研修所ね」 無機質な建物を前に、リサ博士は、腕組みをした。 目の前には、細かい網の目の金網があり、よじのぼったりもできなさそうだ。 それに、インターフォンのようなものもないようだし、これではまるで刑務所のようだ。 その厳重な警備体制に、普通の建物を想像していた博士は、少々めんくらった。 そういえば、他の建物もセキュリティはしっかりしているようだし、女性が多いための安全のためかとも思ったのだが、もしかしたら何か別の理由があるのかもしれない。 「おや、リサ博士ではないですか」 声に顔をあげると、金網の向こうから、教育大臣が歩いてくるところだった。 「調査は、いかがですかな」 「おひさしぶりです。ええ、それなりに」 「もしや、ここにも入られたいのですか?」 そういって、建物のほうを指差す大臣。 「ええ、まあ……できれば」 「もちろん、よろしいですよ」 そういって、内側のほうで何かを操作すると、金網がするすると開いていく。 「どうぞ」 その声に、リサ博士は、金網の中に入る。 背中で、金網が閉まった。 急に、何か悪寒のようなものが、リサ博士の背骨を走る。 「よければ、中を案内しましょうか?」 その悪寒をふりきって、リサ博士は、 「おねがいしますわ」 と笑顔を作った。 しばらくして、リサ博士は、大きなスクリーンの前に立っていた。 まっくらなスクリーンに、大臣が手を触れると、明かりがともる。 次に目にうつってきた光景に、博士は絶句した。 「あん! あぁん! そこ、そこいいのぉ!!」 「ほら、もっと尻をあげろ。もっといやらしく腰を振れ」 「わたしは、犬です……みなさんの性欲処理のための、牝犬ですっ!」 「先生、気持ち悪いっていってごめんなさい! あやまるから、あやまるから早く、チンポちょうだい!!」 スクリーンの中では、女の子が鎖でつながれて、後ろから男に突かれている様子や、娼婦のように男に媚びて、男のモノをねだる様子が映し出されていた。 「いかがですかな、博士?」 その声で、博士はわれに返った。 「これは、これは、異常ですわ、大臣! いったい、何をされているのですか!!」 思わず、取り乱し、大きな声をあげるリサに、大臣は、あくまでにこやかに答える。 「異常、ですか…しかし、あなたのいう男女平等というのは、男尊女卑と同じくらいに、異常な考えなのでは?」 「なんですって?」 「どちらの性が優勢なのか、それは別に、どっちでもかまわないのではないですかな?」 「そうは、そうは思いません。だって、もし愛があれば、お互いに尊重しあおうとするはずです。ですから、お互いに愛し合う男女が、男女平等、お互いに尊重しあうようになるのは当然の帰結です」 毅然とした態度をとって、博士は言い返した。 「なるほど、たしかに、あなたのいうことは正しい」 その言葉に、博士は、ほっと肩をなでおろす。だが、次の言葉で、また、はっと顔をあげた。 「しかし、もし愛がないなら、お互いに尊重しあおうとせず、争いになってしまいます。そんなときには、一方が他方を支配するべきなのでは?」 「それは……わたしは、そうは思いません」 リサ博士は、しっかりと大臣の目を見つめていう。 「それでも、相手を尊重するように、動くべきです」 「なるほど。確かに、たぶんあなたは正しいのかもしれません。博士。しかし、わたしの信念とは違う」 そういって、机をこんこん、と大臣がノックすると、ドアから、警備員らしき女性が、何人も入ってきた。 「異常だ、という発言に対しては答えていましたが、何をされているのですか、という質問には、まだ答えていませんでしたね、博士」 リサ博士は、警備員にかこまれて、拘束される。 「教育です。でも、あなたならこういうかもしれませんなぁ。洗脳、と」 メモ6 この社会のおそるべき実態が明らかになった。 万が一のときを考えて、メモを隠し持っていてよかった。 なんとか、このメモをだれか外部の人間にわたさなければ。 「さて、博士。ご機嫌はいかがですかな」 「最悪よ」 博士は、吐き捨てるようにそういう。 昨日から、いちおう食事は取らせてもらったが、服はワンピースの囚人服のようなものを着せられ、鉄格子のはいった部屋に押し込められていたのだ。 「まあまあ。これから気持ちいいことをするのですから、リラックスしていただきたい」 「ふん、このセクハラ親父。女性の人権について、いったいどういう考えをお持ちなのか、お聞かせねがいたいですね!」 「なあに、今に女性の人権なんてないと、わたしに言うようになりますよ。さ、では着替えてもらいましょうか」 そういうと、まわりの警備員が、博士を取り囲み、ぴったりとしたスーツを全身に身につけさせられた。 まるで全身タイツのような覆い方だが、素材が不明である。 そのまま、いろいろな機械につながっている椅子に、無理やり座らせられる。 何かの器具で固定されたのか、満足に体を動かすこともできない。 スーツについていた端子に、コードが接続される。 「さて、では、投与を開始してください」 その言葉とともに、博士は、自分の体が、ゆっくりとリラックスしていくのを感じた。 どうやらコードからスーツに何かが流れ込んでいるようだ。 「え、え!? こ、これは何なの?」 「これはですね、人体をリラックスさせる溶液を皮膚の上からしみわたらせているのです。あとは、性感を増大させるための液体も流しますよ」 「ふん、たしかに人間を気持ちよくさせることはできるかもしれない。でも、それで人の意思まで変えることはできないわ」 「本当にそう思いますかな?」 「ええ、確信しているわ」 それを聞くと、大臣はいやらしそうに笑って、ドアのほうに声をかけた。 「では、来たまえ」 「はい」 その声に、博士はびっくりする。 そして、博士の目の前にあらわれたのは、この前、インタビューした少女だった。 しかし、少女は、スリングショットの水着を着ていて、しかも、媚をうるように、大臣の腕に自分の腕をからめている。 「さて、君は、この博士に、今まで男の人に反抗していた人が、急に従順になってこわい、という話をしていたそうだねぇ? 今でもこわいかい?」 「いいえ。全然こわくありません」 この前まで、気味悪さを感じていた少女が、まったくそれを感じさせない笑みでそういうのを見て、博士は恐怖を感じた。 「それは、なぜかね?」 「はい、それは、男性につくすことが女性の悦びであり、男性の性欲処理のために使われることで、わたしたち女性も、性的に満足することができるからです。女性の幸せとは、男性から一匹の牝として扱われることにあります。そのことにより、社会秩序も保たれ、この惑星の平和が保たれます」 「おや、声も出ませんかな、博士?」 博士は、ショックで声も出ない中、必死に声を出した。 「でも、あなた、前、気持ち悪い男の人もいるとか、そもそも、男の人も苦手っていってたじゃない」 「はい、ですが、わたしが間違っていました。今は、もう男の人を気持ち悪いとは思いません。男の人も、苦手どころか、大好きになりました。はやくオチンチンを突っ込んでいただきたくてたまりません!」 愕然としている博士の前で、大臣がペニスを取りだす。 「うーん、素直なよい子だねえ。ご褒美に、わしのをやろう」 その言葉に、少女は、すばらしい栄誉を与えられたかのようにうっとりとした。 「ああ、この国の大臣という偉大な方のペニスをいただけるなんて、牝奴隷として、最高の幸福です。誠心誠意、ご奉仕いたします」 そういうと、少女は、大臣のペニスをなめはじめた。 まずはキスをして、ペニスのまわりをついばむ。 「おおっ、なかなか良い刺激だぞ。さっそく学習の成果が出ているようだな」 「ちゅっ……はい……ありがとうございます…ちゅ、ちゅ……教育部門のみなさまのおかげです」 そういうと、今度は、舌を出して、たんねんになめまわす。 亀頭をしつこくねぶると、さおの部分をフルートを吹くように、じっくりと横にストロークさせる。 そして、下品に口をあけて舌を見せ付けると、思い切りペニスに吸い付いた。 「うう〜ん、研修の段階でこれとは、君には才能がありそうだわい。どうかね、わしの秘書にしてやってもいいぞ」 「じゅ、ぞっ……じゅる…もったいないお言葉です…しかし、それは…」 上目づかいで大臣を見て、 「わたしの体をためしてから、お決めになってくださいませ」 ペニスを口でくわえたまま、目に淫乱な光を宿していう少女から、ペニスを抜き取ると、すぐさま陰部に陰茎を差し込んだ。 「おおっ、もうすっかり濡れておったようだの。スムーズにはいるわい」 「はい。薬のせいもあるでしょうが、たくましいオチンポをしゃぶって、濡れてしまいました」 「ううん、実にいいすべり具合。たまらんのぉ。体も、合格だわい」 「はい、ありがとうございます!」 誇らしげによろこぶ少女を、そのまま、激しく後ろから突き、部屋に嬌声が満ちる。 「あっ、あん、あぁっ、いいですっ、ああっ、素敵っ…!」 「そんな……こんなことって……そんな……」 博士が呆然としてつぶやく。 それを聞いた大臣は、少女の体を持ち上げて、接合部が見えるようにした。 「ああ〜ん! いけません、恥ずかしいですっ!」 「そういいながら、しまりがよくなったようだぞ? ん?」 そういいながら、大臣は、下卑た顔を博士に向ける。 「どうかね、君がインタビューした女の子も、このとおり。君も、すぐにそうなる」 「わたしは……わたしは、そんな風に、絶対にならないわ! あなたみたいな、女性を性の対象としてしかみない人の思い通りになんか!」 その言葉を聞いて、大臣はますますうれしそうな顔をした。 「あなたが……ふぅ、どう変わるのか……今から楽しみですよ……おおっ、いく、いくぞっ!」 「はいっ! どうか、精液をめぐんでくださいっ! あっ、あっ、あたしもいきます、いっちゃいますっ!! ああああっ!!」 痙攣する少女から、ペニスが抜かれると、ぼたぼたと精液が落ちていった。 幸せそうな顔をする少女から、博士は思わず目を背けた。 「さて、では、体質変換をよろしく頼むよ。わたしは、若い子たちと楽しむことにする」 そういうと、大臣は部屋から出て行く。 「では、またすぐに会いましょう」 その夜。 「はぁ、はぁ……」 リサ博士は、荒い呼吸をしていた。 どういう仕掛けかしらないが、やたら性欲が高まっている気がする。 正直、男だったらだれでもいいからセックスしたい。 そんな気持ちになっているのだった。 (だめよ、弱気になっては。それに、しょせん性欲は性欲。わたしの価値判断に影響を与えるわけじゃないのよ) 「ごきげんよう、博士」 ドアがあいて、大臣が入ってきた。 風呂にでも入ってきたのか、バスローブのような服を着ている。 リサは、きっ、と相手の目をにらみつける。 「今の気分は、いかがですかな?」 「最悪よ」 「そうですか、それは残念」 そういうと、大臣は、服を脱いだ。 胸毛が生えている胸元や、つきだした下腹に、今までなら、まず絶対魅力など感じなかっただろう。 だが、そこに一種の男らしさ、あけすけにいえば「牡」を見て、興奮している自分に、リサは気付いた。 しかし、もっともリサが注目したのは、おなかのさらに下、つまり男性性器だった。 「ん? これが気になりますかなあ?」 そういうと、ふてぶてしく大臣は、リサの目の前に、自分のペニスを突き出した。 はっとして、急いで目をそらすが、そこからただよう、性臭に、自分の体が、熱くなるのを感じる。 自分の股間も、熱くなって、濡れ始めているのがわかった。 「いいんですよ、しゃぶっても」 「だ……だれが!」 口ではそうはいうものの、実際は、しゃぶりたくってしかたがなかった。 「素直じゃありませんねえ。では」 そういうと、大臣は、突然、リサの口のなかに、自分のペニスをつっこんできた。 「う〜ん、この星の女は、だいたいいつも、喜んで奉仕してくれますのでね。こういうのは新鮮ですわ」 そのまま、自分で腰を振って、リサの口から、ペニスを出したり入れたりする。 無理やり口の中を犯されている。 そう考えると、さらに自分の体が熱くなってくるのを感じた。 (え、うそ!? どうして……) リサは自分の感覚に、狼狽した。 無理やり犯されているのに、気持ちよくなる。 リサは、自分の恐怖よりも、性欲のほうが、今は勝っているのだと認めないわけにはいかなかった。 しかし、そうだ、これは、しょせん、薬のせいだ。 生理的に、しかたがないことなのだ。 そして、それは確かに、リサの考えるとおりだった。 「気持ちいいでしょう?」 いったん、ペニスをぬきだして、大臣がリサに聞く。 「ええ、そうね。気持ち悪いってほどじゃなかったわね。薬のおかげで」 そういって、リサは皮肉っぽく笑う。 「でも、別にどうってことないわ。単なる生理反応だもの」 その答えを聞いて、大臣はうれしそうにする。 「いいですなあ、実に頭のいい回答だ。この星では、あまり見られない回答です」 本当に楽しそうな大臣を見て、逆にリサは怖くなる。 「あなたほどの女性なら、もうみんな、男性に奉仕するのを当然と考えていますからなあ。あなたのような人間と、一度きちんとセックスしたいと思っていたのですよ。そして、いずれは、性欲処理のオマンコ奴隷にしようと、ね」 女性を、そのように見る大臣に、リサは嫌悪感を感じた。 しかし、嫌悪感を感じると同時に、無理やりのフェラチオだけで、こんなに感じてしまう体になってしまったということは、もしペニスを挿入されたらどうなるのだろう。 そう考えると、自分の体が、性的な期待で震えるのがわかった。 もはや、それを怖いと思うことすら、できなくなっているのだ。 「さて、では、続きですよ」 そう言って、大臣は、ふたたび、リサの口の中に、男性性器をつっこんだ。 口に異物が入ったことから、自然とリサの口に中に、唾液がうまれ、それがこすれて、卑猥な音を立てる。 じゅぶ、じゅる、ずぞ、ずるる…… その音自体が、リサの性感を高め、みだらな考えを刺激する。 (こんなに気持ちいいのは、薬のせいよ。だったら、別に、ちょっとだけ、舌でなめても、ばちはあたらないわよね?) 最初は、少しだけ、舌をペニスにあてる。 すると、舌が敏感になっているのか、それだけでも、一種の快感を感じられることに気付いた。 それに、なにやら、「おいしい」味がする。 味覚も変えられてしまったのだろうか。 そう分析するころには、自分から舌を、大臣のペニスにからませるようになっていた。 「ん、んんっ、いいですよ、リサ博士……上手です」 そうやって、認められることに、自分の自尊心をくすぐられる。 「じゅ、ずぞ、じゅるるる、じゅぶ、ちゅぱ……ん、ひょんなこと、じゅる、べつに、じゅぽ、じゅる、うれしく……ぷはぁ、ありませんわ」 「そうですか、なかなか、この喜びを認めてくださらないとは……」 そういいながら、大臣は、リサの胸をもみしだく。 性感を強制的に高められた胸に、そんなことをされて、思わず、リサは嬌声をあげてしまう。 「どうです、気持ちいいでしょう?」 「あんっっ、はぁああっ……く、薬のせいよっ……はぁ、んんんっ……いいのぉっ……!」 「おやおや。いいんですか?」 思わず漏らしてしまった声に、大臣がそう聞く。 「んっ、違うのっ、こ、これはっ……」 「そう。薬のせいですよ。だから、あなたは何も考えず、楽しめばいい」 そういうと、リサの股間のパーツをはずす。 「おお、おお。もうこんなにも濡れて、しかもムレムレじゃないですか」 すんすん、と大臣は、リサの股間のにおいをかぐ。 リサは、それに対して、羞恥心だけでなく、なにか喜びを感じている自分に気付いた。 そして、そのことに、あまり、不快感を感じなくなっていることも。 (そうよ、これは全部、薬のせいなんだから) 「うーん、肉体改造をしていない、この年齢の生の体を味わうのは、あまりないことですからな。楽しませてもらいます、よっ!」 そういうと、大臣は、ペニスをリサの中に突き入れた。 「あっ……はぁああああん!?」 すでに十分に濡れていたリサのあそこは、男性のものを受け入れる準備はできていた。 しかし、まさか、体質の変化を受けたからだが、こんなにも、快感を感じることができるとは、思いもしなかったのだ。 「こ……れ、す……ご……」 ぱくぱくと口をあけて、快感にぼうっとなってしまう。 「お楽しみは、これからですよ」 そういうと、ゆっくりとペニスを抜いて、またゆっくりと挿入する。 それを、大臣はくりかえす。 「あぁん! んんっ……はあああっ! だ、だめっ、あん! あっ、だめ、だめなのぉ」 だめというものの、その声色には、確実に、よろこびの色が見えていた。 徐々に早くなっていくピストン運動に、リサの声も、だんだん変わっていく。 「あっ、ああっ、あん、ふっ、はぁあっ、はっ、あっ、おっ、おっ、おおお、おぉぉん!」 だんだん、リサの声が獣じみた鳴き声へと変わっていく。 「いかがっ、ですかなっ、リサ博士?」 「ふうっ! はあああん、いいのっ、気持ちいいのぉおおおおおん!」 「うふふ。やっと素直になってくれましたね。ご褒美です」 そういうと、ピストン運動だけでなく、片手でクリトリスをいじり、さらにもう片手で、博士のおっぱいをもみしだいた。 「ぁああ!? だめ、だめ、そんなことしちゃ、いっちゃう、いっちゃう、いっちゃううぁぁあああぁぁ!!」 大声をあげて、絶頂に達したリサに、大臣は、やさしくキスをする。 「いい仕上がりです。別にあなたが、わたしたちの性欲処理のために生きるのを拒んだとしても、ずっとこの体、使わせてもらいますからね」 その言葉に、嫌悪感よりも、よろこびや期待を感じていることに、リサは気付かないわけには、いかなかった。 三日間。 その間、セックスをたっぷりと体験させられ、今までにない快感をリサは感じていたが、心は折れていなかった。 「確かに、あなたがたはすばらしい快感を与えてくれますが、しょせん快感は快感。どうということもないですね」 そして、連絡がない時間が長く続けば、調査の手が入ることは明白だ。 あと少しばかり時間かせぎをすれば、リサの勝ちだ。 「たしかに、あなたはすばらしい精神力をお持ちのようですなあ」 教育大臣が、でっぷりした腹をゆらしながら、こちらにやってくる。 「では、多少強引になりますが、あなたの脳をつくりかえさせてもらいますよ」 そう言って、最初にここに来た日からずっと装着している、ぴったりとしたスーツに、いろいろな配線を接続する。 そして、棺桶のようなものが運ばれてくる。 「ふん。そんなに簡単に、洗脳できると思ったら大間違いだわ」 「ま、確かに万能の洗脳は不可能でしょうが、性的に従順な人間に洗脳するのは、いくつか方法がありましてね」 そういって、リサを棺桶に入れる。 「目覚めたあなたは、どこに出してもおかしくない、立派なオマンコ奴隷になっているはずですわ」 教育大臣の秘書が、うれしそうに言った。 「本当は、性欲を増加させてから、セックスをしないことで、セックス依存にさせようかとも思ったのですが。最新型の洗脳装置の実験台になってもらいますよ。ちょっと味気ないですがね」 残念そうに言って、教育大臣は棺を閉じた。 どれくらい時間がたったのか、リサにはわからない。 リサは、ぴったりとしたスーツを着たまま、教育大臣の前に立っていた。 棺桶のような装置は、どこかに運び去られていた。 「これで完成じゃな」 「はい」 秘書が、軽くうなづく。 「完成? 全然、変わっていないように思うけど」 リサは、拍子抜けした。 とにかく、ここから帰らないと。 「リサ、女性の役割とは何だったかのう?」 教育大臣が、帰ろうとするリサに声をかける。 「もちろん、男性に支配されることですわ」 ぴたり、と足が止まる。 (今……わたし、何を言ったの?) 「ち、違う、そうじゃなくて、そう、つまり、女性の役割っていうのは……男性に支配されることなんです」 にやにやと教育大臣が笑う。 秘書も、笑いながら声をかける。 「やっとわかっていただけたようで、何よりです」 「ち、違うったら! そうじゃなくって、私が言いたいのはつまり、女性の役割は男性に支配されることで、オマンコにオチンポをいつでも突っ込まれるために、エッチな恰好をして、男性の性欲を掻き立てる義務があるってことなんですよ!」 (あれ? あれ、なにかおかしい、でも、なにがおかしいのかわからない……) 「そうでしょう、そうでしょう。リサ博士ならわかってくださると思っていましたよ」 教育大臣が、本当にうれしそうに言う。 「敬語なんてやめてください。博士という称号も、わたしのようないつもセックスのことしか頭にない雌犬にはふさわしくありません。どうか、呼び捨てで呼んで、命令してください……いや、違う、こういうことが言いたいんじゃなくて、つまり……」 教育大臣が、服を脱いで、下半身を見せる。 「つまり、その、何と言ったらいいか……」 リサは、スーツを脱ぎ捨て、一糸まとわぬ姿になる。 「ええっと、言葉が出てこない……」 口を大きく開けて、教育大臣のペニスに舌をはわせる。 「ちゅ、れろっ、んんっ、要するに……じゅるるっ、じゅぞぞぞぞっ」 十分に唾液で濡らしたことを確認すると、大きく足を開いて、すでに愛液で濡れている自分の性器を大臣に見せる。 「要するに、わたしを今ここで犯してください」 (いや、違う、そうじゃなくて――) リサの思考は、膣内に侵入してきたペニスの快感で、粉々になってしまう。 「あっ、あんっ、ああんっ、いいですっ、おちんちん大好きっ!」 (そう、わたしはおちんちん大好き、女性はみんな男性のオチンポが大好きで、いや、違う、ちが――あぁっ、気持ちいいっ、これ気持ちいいっ!) 思考が組み立てられようとするたびに、快感によってバラバラになる。 「これが女性の喜びですっ、あはぁあああん、教育大臣様のオチンポを恵んでいただけて大変うれしゅうございますっ」 (こんなしゃべり方しないし、こんなこと言いたく――ああっ、そこっ、もっと突いてよっ、たまんないっ、我慢できませんっ――) 「ああっ、最高っ、最高よおっ! 今までのわたし、間違ってたんだわ、こんなに素敵なことを拒否するなんてっ!」 (ちが――気持ちいいっ、オチンポ気持ちいいっ!――これ――ハメてもらって幸せ! これが女の幸せなんだわ! ――だめ――) 「オチンポ大好きですっ! オマンコにオチンポをハメられて幸せ! 女の子は、このために生まれてきたんですっ!」 (――オチンポ大好きですっ! ――オマンコにオチンポをハメられて幸せ! ―― 女の子は、このために生まれてきたんですっ! ――) そのとき、ふいにペニスが、リサから抜かれる。 「ど、どうして……?」 不満そうに、リサが言う。 「いやあ、先ほどまでの話だと、リサは性奴隷になりたくないようなのでのお。この辺でやめにしようかと」 「なります! なりますから! わたしは、性奴隷になりますから、どうか、どうかオマンコに、オチンポめぐんでください!!」 必死の形相で頼むリサ。 そこには、抵抗の様子は、もうかけらも見当たらなかった。 「では、このチンポで絶頂しろ!」 思いっきりペニスが突き入れられ、薬で敏感になっていたからだは、最後の一押しを受けた。 「あっ、はぁぁぁああああああああああああんん!!」 だらしなく呆けた顔には、理性はなく、ただ快楽への耽溺のみがあった。 研修所の一室から出てきたリサは、自分のおなかに彫られた文字を見て、うっとりする。 「わたしは、性欲処理人形です」と、この国の共通語で書かれてある。 (これで、わたしも、この惑星の住人になれたわけだ) 「どうですか、博士、ご気分は?」 教育大臣が、リサの前に立っていた。 顔をあげて、一歩前に出ると、乳首にはまったピアスが、しゃらん、と音をたてる。 この国の美容技術によって改造を受けたからだは、胸がもりあがり、お尻がつきでて、腰がくびれている、いわゆる、「ボンキュッボン」で、だれが見てもすばらしいプロポーションだと思えるものだった。 「ええ、最高ですわ。男性の性欲処理に、誠心誠意、あたらせていただきます」 「しかし、それでは、あなたの男女平等にむけた活動はどうなります?」 「いいえ。そんなくだらない仕事のために、時間を使っていた自分が惜しいです。男女平等ではなく、女性は男性のために、いつでもどこでも、オマンコにチンポをぶちこまれるための奴隷であるべきです。わたしは、なんておろかだったのかしら! 女性と男性が対等だなんて、そんな考えを持つなんて! 女性の本性は、男性に支配されることで喜びをおぼえる、うまれながらの奴隷だということに、わたしは気付くべきでした」 「けっこう。では、これから、他の大臣たちに生まれ変わったお前を見てもらおう」 そう言って、二人は研修所を後にした。 メモ7 今日は、大臣たちに、たくさんザーメンをそそいでいただいた。 それは、わたしがこの惑星の牝として認められたことを意味する。 そのしるしに、わたしの性器の上には、「わたしは性欲処理人形です」と刻まれている。 幸福感でいっぱいだ。 特別に、大臣の方々から、男性の性欲を刺激する下着や服をいただいた。 実際、わたしが来るということで、この惑星の女性たちは、オフィスでも、今まで抑えた服装をしていたらしい。 いつもは、欲情したらすぐにでもはめていただけるように、もっと卑猥な格好をしているそうである。それは申し訳ないことをした。 オフィスの中がのぞけなかったり防音だったり、セキュリティが高いのは、こどもに性行為を見られないためだったということか。 きちんと教育が終わり、女性の男性に対する役割を理解するまでは、確かに隔離しておくことが望ましいだろう。 メモ8 宇宙フェミニズム学会の幹部たちを、この惑星に招待する予定を立てることができた。 表向きは、研究発表の場だが、彼女たちをラブドールにするのが本当の目的だ。 彼女たちが、真の喜びに目覚めてくれることが、とても好ましい。 「はぁん、ああん!」 「な、なにをしたの…」 学会発表の会議室は、白い煙に覆われていた。 そこでは、宇宙フェミニズム学会の女性たちが、力の抜けたからだで、横たわっている。 何人かは、その手を股間にあてており、他のものも、紅潮した頬で、檀上に立つリサを見つめている。 「女性の性欲を倍増させる薬ですわ。これで、宇宙フェミニズム学会のみなさんも、男性の性欲処理に使われる、おマンコ奴隷に生まれ変わってもらいます」 「いったい、何を言っているの? そんなこと、女性の役割じゃないわ!」 凛とした口調で、学会の会長が声をはりあげた。 意識が比較的はっきりしている、他の何人かの人たちも、賛同の声をあげる。 「大丈夫です。みなさんも、すぐに、女性の真の役割を認めるようになるでしょう」 リサの合図で、会議室にいた女性たちは、運ばれていく。 中には、その途中で、男たちに襲い掛かろうとするものもいた。 「ちょっと、強い薬を使いすぎちゃったかしら。でも、これなら上手くいきそうね」 だれもいなくなった会議室で、リサは一人つぶやく。 リサも薬を吸ったので、誰彼かまわずセックスしたい気持ちでいっぱいだった。 廊下に出て、服を脱ぎ捨てる。 「みなさーん! 先ほど、媚薬をかいでしまって、セックスしたくてたまらないんです! だれでもいいから、オチンポを恵んでください!」 廊下を歩いていた女たちが、クスクスと忍び笑いを漏らす一方で、歩いていた何人かの男たちがやってきて、服を脱いで、リサを取り囲む。 すぐに響く嬌声に、道行く人たちは、微笑みを向けた。 それからしばらくたった、ある日の室内プール。 「会長、気分はどうですか?」 ショッキングピンクのI型のモノキニを着たリサは、フェミニズム学会の会長に、声をかけた。 フェミニズム学会の会長は、すでに六十に近い歳だが、この国の技術で、しわもすくなくなり、肌にはりもでて、肉体改造によって、「つきだすところがつきでた」格好になっている。 すでに、「わたしは、性欲処理人形です」という刺青をほどこし、セクシーなO型のヒョウ柄のモノキニを着て、丹念にフェラチオしている会長は、手をやすめて、答えた。 「んじゅ、じゅぷ……最高よ。リサさん、わたしがまちがっていたわ。男性に、性の対象として扱われることが、こんなに気持ちいいことだったなんて。生まれ変わった気分よ」 「ご理解いただけたようで、なによりです」 「ほら、口がお留守じゃぞ」 「ああん! 申し訳ありません。すぐに、じゅぷ……」 すぐに、男の腰に顔をうずめて、口淫奉仕をはじめるさまは、どこにだしても恥ずかしくない立派な雌奴隷で、以前の凛とした表情は、すっかり惚けたものに変わっていた。 「おおっ、だすぞっ」 「ふぁいっ、ふむむっ……じゅるるるるるっ、ぷふあっ」 射精された精液を、最後の一滴まで吸い取り、口を広げる。 そして、口の中に発射されたザーメンを男に見せつけた後、ごっくんした。 「大変おいしゅうございました」 そう言って、ぺこりと頭を下げる。 男は、満足そうにして、座っていた椅子から立ち上がり、リラックスゾーンから出ていった。 「リサさん。さっそくだけど、まだこの星に来ていないフェミニズム学会の人たちを、ここに呼びましょう。ちゃんと彼女たちにも、わたしたちみたいになってもらわないとね。そうしたら、ここに支部を作って、男性たちにご奉仕しようと思うの。どうかしら?」 「すばらしいと思います」 リサと会長は、笑いあう。 宇宙フェミニズム学会のみんなにも、この幸せを分けてあげなければ。 「さて、でも、今日の仕事はまだ終わっていないわよ。疲れている男の人たちを、ちゃんと癒してあげないとね」 そう言って、口のはじについた精液をなめとって、あやしく笑う。 「そうですね。きちんとわたしたちで性欲処理をしていただきたいです」 二人がまわりを見回すと、さきほどの痴態に興奮したのか、勃起した男性が何名かいるのがわかった。 すでに何人かは、手近な女性とセックスをしていた。 顔を見合わすと、二人は、輝かしい女性の未来のために、そして自らの性的な欲望を満たすため、彼らの方に近づいていった。 あとがき 昔書いたものに加筆修正したものです。 ちなみにタイトルは、「未来世紀ブラジル」からとりましたが、映画は見てないです。 個人的には、フェミニズムは、基本的に、かなり妥当なことを言っていると考えています(自分が知る範囲では)。最新のアカデミックな状況はわからないですが、政治参加、性差別、性暴力などについては、けっこう賛成できる話をしていると思いました。女性男性と分けるんじゃなくて、個人として、人間として相手を見るべき、という道徳観が根底にあるように思います。 そういうわけで、上にも書きましたが、筆者としては、この話で、フェミニズムを貶めようという意図はありません。 この話は、性的ファンタジーですが、リアリスティックな(真面目な?)フェミニズムとマゾヒズムの話も書いてみたい気がします。 要するに、男女平等ということを道徳観として持っている人が、男女不平等に性的快感を感じる話を書いてみたかったのですが、この話では、あまりうまくいっていないかもです。 フェミニストにしてマゾヒストというアイデアは、秘密の図書館の「彼女の望むもの」に影響を受けました。 http://tsl.sakura.ne.jp/story/02_k.html マゾヒズムとフェミニズムに関しては、いくつか言及しているサイトもあるようです。 http://www.jca.apc.org/wssj/nenpo/26.html http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/2667/work.html < 終 >
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