http://joshuasortino.com/journal/how-to-hire-a-designer-and-build-a-design-team
1 comment | 1 point | by WazanovaNews 約1時間前 edited
DisqusやTeespringのデザインチームの立上げを指揮してきたJoshua Sortinoが、デザイナーの採用とチームづくりのポイントについてまとめています。「よいプロダクトを生み出す組織づくり」という意味では、他のポジションに共通する話しもあって興味深いです。
採用全般についてのアドバイス
- サービスづくりに情熱を燃やす人がベストな社員になる。正しいマインドセットがあれば、スキルは追いつく。
- 問題解決指向が強いが特定のスキルが弱い人の方が、そのスキルはあるが問題を解決しようというマインドセットに欠ける人よりもよい。
- 候補者の人が自分よりも優れたユニークなスキルがあるかどうかは重要。メンバそれぞれに得意分野があれば、強みを活かしたアサインができるし、エゴによるバトルがおきづらい。
- 「どうしても人手が足りないから仕方ない。」という採用はしないこと。一時的に助かっても、結局は時間とコストが無駄になる。どうしようもないときは、鍛えると伸びそうな人材を選ぶこと。
よいデザイナーとは?
- 鉱夫にとってのカナリアのような人。問題になりそうなところをあらかじめ見つけ出せる能力。つまり、今時点でのプロダクトやデザインについての判断が、将来影響を与えそうなポイントを予見できること。
- 問題解決が大好きな人。プロダクトデザイン、コミュニケーションデザイン、イラストなど、それぞれにユニークなチャレンジが、現場では毎日起きる。
- 一口でデザインと言っても、分野は多岐に渡る。イラスト、ブランドデザイン、ビジュアルデザイン、操作デザイン、ユーザエクスペリエンス、からデザインエンジニアに至るまで。デザイナーごとに強み弱みはある。採用をはじめる前に、自分のチームにとっては、どのデザイン力が必要か考えること。
- ビジュアルスタイルの判断に長けたデザイナーは重要。サービスが成長してくると、ロゴやらブランディングやらで必要となる機会が増える。
- コードが書けるデザイナーの必要性が叫ばれているが、コードが書けなくても、デザイナーがやることは山ほどある。両方できる人を求めて、よいデザイナーの候補を逃したりしないこと。
デザイナーのモチベーション
- デザイナーは、インパクトがある仕事、多くの人の目に触れる作品づくりを好む。ベストなデザイナーは、かたちのできてないプロダクトやブランドを磨き上げることに喜びを感じる。自分のサービスが、そのデザイナーにとって、何か新しくエキサイティングなものづくりができるチャンスであることを伝えるべき。
- デザイナーは必要とされることを好む。ポーカーフェースはやめて、どれだけそのデザイナーと仕事をしたいかということをしっかり訴えること。
- デザイナーは皆、清貧な芸術家というわけではない。魅力的な待遇を提示すること。
面接でのポイント
- ベースのデザインフィロソフィーは大事。好きな本、映画、趣味は?デザイナーでなければ、何になっている? どういう考え、嗜好がもとにあって、今、デジタルデザインを仕事をしているのか。
- 最近気に入っているアプリを挙げてもらい、どうして、それが他の選択肢よりもよいのか説明してもらう。向上心のあるデザイナーは研究熱心なはず。
- 自慢のプロジェクト二つのポートフォリオを紹介してもらう。
チームづくりのポイント
- 上記で挙げた、デザインの各分野をチームメンバでカバーできているかどうかを確認すること。特に分野に合わせたタスクのアサインを心がけること。
- 何でも素晴らしくできる人は、とくに会社が小さいうちは多いに役に立つ。但し、コードが書けるデザイナーが、コーディングに時間を取られすぎると、自然とデザインの時間が減るのは認識しておくべき。またテクニカルなスキルのあるデザイナーが、ものすごくビジュアルデザインの判断に長けている可能性は高くない。しっかりデザインできるリソースの確保は重要。
- 組織が大きくなるにしたがって、スペシャリストを増やすこと。
- ディテールにしっかりこだわるデザイナーを早期に確保すること。サービスが大きくなった後に、垢を落とす作業をするのは、大変すぎる、もしくは無理。
- コードも書けるデザイナーは、全体観をもつことを好む場合が多い。プロダクト全体をみた視点で仕事をさせてあげるとモチベーションがあがる。もしビジュアルデザインが弱ければ、スタイルガイドを用意してあげるなど、チーム力でカバーして、強みを活かしてあげること。
#デザイン #ui #ux