佐世保刺殺元担任教諭が不適切発言 ゲームに勝てなかったら「窓から飛び降りて」
長崎県雲仙市の小学校で6月下旬、40代の男性教諭が休み時間にゲームをして、6年生の男子児童に「(3階教室の)窓から飛び降りてもらおうかな」と発言していたことが12日、分かった。市教育委員会は問題視し、教諭を文書訓告の処分にした。この教諭は、2004年に同県佐世保市の小学校で、6年の女子児童が同級生を殺害した事件の際、2人の担任を務めていた。
市教委によると、教諭は同校に赴任して3年目で、6年生の学級担任だった。6月26日、校舎3階にある教室で、保護者が参観する授業前の休み時間に、約20人の児童とゲームを行った。その際、「次は勝ちます」と言った男子児童に、「もし先生に勝てなかったら、窓から飛び降りてもらおうかな。冗談だけど」と発言したという。
教育週間中に行われた「命の大切さや人の優しさを教える」道徳の授業参観前の発言。約10人の保護者が訪れ、教諭と児童のやりとりを聞いていた。男子児童の母親が「不適切な発言ではないか」などと指摘したところ、教諭はその場でわびた上、後に校長らと自宅を訪ね、重ねて謝罪。教諭は発言後も出勤しているが、落ち込んだ様子で「何であんなことを言ったのか分からない」と漏らしているという。
市教委は「命を守ろうと伝えてきた教育への信頼を損なう発言だ」と問題視し、教諭を7月31日付で文書訓告処分にした。
教諭は、同県佐世保市の小学校で04年6月、6年生の少女が同級生の女児をカッターナイフで殺害した事件で、被害者、加害者2人の担任だった。当時は、佐世保市教育委から「生徒指導として十分に対応できなかった」として厳重注意を受けていた。同事件直後に約1か月入院した後も、夜中に目が覚めるなどの後遺症があり、投薬を受けていた。現在も当時のことがトラウマになり、通院していたという。
04年の事件と、前年の03年に長崎市で起きた中学1年(当時)による4歳児殺害事件を経て、長崎県内の各市では、「心を見つめる教育週間」を設けて、市管轄の小中学校で、命の大切さを教える授業などを義務づけてきた。佐世保市では毎年6月に、各校長が「命の尊さ」をテーマに講話などを行っていた。