赤ん坊は、右も左も分からない状態で生まれてきて、色々な事を学び、そして成長していく。それは恋愛にも似た部分があると自分自身の体験を通して思うことがある。
女子校育ちの自分からすれば、正直いうと初めて彼氏が出来て付き合うまでの「恋愛のイメージ」というものは、少女マンガの世界にどっぷりと漬かっていたせいか非日常的な要素を織り交ぜたものか、既に付き合った経験がある友人伝手に聞く話で出来上がってしまっていた。
自分は恋愛経験が人並みにあるのかはよく分からないし、そもそも恋愛に対して「人並み」などという表現をすることにすら違和感を覚える捻くれた人間なので、特に恋愛にはコレといった正解があるわけでもないと思っている。
時には経験がものをいう場合もあるのだろうけど、人の話はあくまで参考程度にしかならないと思っている。
何事も経験してみない事には分からないものだ。
赤ん坊が火元に近づいた際、母親に「コレは駄目!」と怒られたとしても、赤ん坊自身が火傷を負うなどして、身を持って痛い目に遭わなければ何故母親がその時「駄目だ」と怒ったのか理解出来ないのと同じように。
赤ん坊はギューッと力任せに人の指を握ったり、手当たり次第そこら辺にある物を口に入れようともする。
それは恋愛経験が浅かった時の私が、彼が女友達に話しかける度にヤキモチを焼いて1週間という異常なまでに長い期間無視をし続けたり、ヒステリックに怒ったりという奇行に走っていた事と重なる。
要するに、力の入れ加減というものを私は分かっていなかった。
今では、何故彼が女友達と言葉を交わしただけで、あんなにも自分がヤキモチを焼いていたのか不思議で仕方が無いくらいにヤキモチを焼かなくなった。そんな感情が何処かに吹っ飛んでしまったくらいに。
歳を重ね、恋愛経験を重ねる毎にそういう感情をコントロールすることが出来るようになってきたのだと思う。
1番初めに付き合った彼とはFacebook上で"友達"としての付き合いがあるのだけど、「ジャップガールは嫉妬心が強過ぎて2度と付き合いたくない。」というトラウマを植え付けてしまってたら本当に申し訳無い。
今は赤子から掴まり立ちのレベルくらいにはなれているだろうか。
「恋愛」とはいっても所詮は人と人との付き合いなのだから、相手の事を思いやって自分が無理せずそれを行動で示せるようになれたらいいなと思う。