まいたけ日記

まいたけが感じたことなど。

地方を活性化させる4つの方法

ネット見てたらやまもといちろうさんの記事が上がっていた。

 

地方経済の崩壊とどう向き合おうか?(雑記(山本 一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース

このあたりは、かなりのディストピアであって、その先行指標は言うまでもなく地方経済の破綻です。立ち上がろうにも起き上がれない自治体がが出てきたとき、「これはもう再起の見込みがないのだ」と誰が引導を渡すのか、残酷なようだけどみんなで考えておかないと全部がダメになってしまうんじゃないかと思うわけですね。

湯浅さんとの対談では少し丸く「尊厳死」って書きましたけど、実際には「壊死」とかって表現だと思うんですよね。部位を切断されるほどに、腐って死ぬような意味合いにならざるを得ないので。

 

やまもとさんは湯浅さんとの対談でコンパクトシティなどに触れていますが、それ以外の方法で地方を活性化させ得る方法を書いておきたいと思います。

 

 

f:id:maitake0808:20140813003226j:plain

1.婚活への取り組み

地方にどれだけ若い人に残ってもらうか、ということを考えると、その地方でどれだけ子どもが生まれ、残ってくれるのかという話になります。

そのためにも、上がり続けている未婚率への対策として、自治体が行う婚活イベントを今後も進めていくことが大切です。その地方で出会ったカップルは、そこに残り続けてくれるかも?

鷲宮商工会が取り組むオタ婚活に限らず、地域独特の持ち味を入れた婚活を展開するのがよいように思います。

オタク婚活イベント「オタ婚活」サイト 鷲宮商工会青年部

 

 

 

f:id:maitake0808:20140813003344j:plain

2.二地域居住

今後、人口はどうやっても減り続けます。特に地方はそれが顕著。そこで、都市部は都市の生活、地方では古民家を活用した田舎生活という風にそれぞれのよい生活を取り入れた二地点居住・交流をおすすめします。

地方では都会の人との交流、都会の人としては気軽に田舎暮らしが楽しめるということで、人の往来を促進すれば地方の活性化にもつながるでしょう。それぞれ異なる立場による体験は、ビジネスにも新たな視点を提供してくれます。

国全体の力が衰えていくのなら、ゼロから新しいものを生み出そうとするよりも、既存のいろんなものをガラガラポンすることによる摩擦を活力とするしかありません。日本はソニープレイステーションではなく、任天堂ファミコンの状態と考えたほうが良さそうです。

都会と田舎で生活する「二地域居住」 2030年には1千万人を超える人気 - Ameba News [アメーバニュース]

都市と田舎に同時に暮らす「二地域居住」という生き方 【第1回】田舎がない。田舎が欲しい|週末は田舎暮らし ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記|ダイヤモンド・オンライン

 

 

f:id:maitake0808:20140813003535j:plain

3.ITインフラの整備

地方のITインフラ整備はIT業界の働き方に劇的な変化をもたらすでしょう。

神山プロジェクトの例を挙げるまでもなく、強力なITインフラ投資は地方へ人と企業を呼び寄せます。東京における集積の利益も捨てがたいものですが、地方における固定費の安さ、独特のゆるやかな雰囲気はエンジニアに大きな恩恵を感じさせるでしょう。

創造農村 project01 徳島県 神山町 |創造農村|懐かしく新しい日本の暮らし

 

 

f:id:maitake0808:20140813003812j:plain

4.地域資源を活かした地方ビジネス

はっぱビジネスのように、地方にはその地方に眠っている資源を活かしてビジネスを展開できる可能性があります。地方のビジネスが成功すれば地域が活性化し、移住者が増えてくることも期待できます。

「葉っぱビジネス」の上勝町で新たな動きおばあちゃんに負けじと起業する移住者の波|相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記|ダイヤモンド・オンライン

 

以上4点挙げてきましたが、特に神山やはっぱビジネスのような例では、大南理事長や横石社長といった「人」が起点となっています。

そもそもビジネスでは人のつながりが基本中の基本ですが、地方の活性化においてはよりその色合いが濃くなります(キーパーソンの影響が都市部よりも大きい)。

 

 

f:id:maitake0808:20140813004937j:plain

・地方の参入障壁を下げよう

そうなると、そもそもそのようなキーパーソンとなるような人を育てる、もしくは外部から招いてくることこそが、地方活性化のポイントとなるのではないでしょうか。

ビジネスにおいてヒットを狙って打つことは難しい。であれば、持続可能なレベルで試行錯誤を繰り返すしかありません。繰り返す中で、地域にその知見を蓄積させていくしかありません。

であれば、試行錯誤の回数は多いほうがよいのです。いろんな人に地方に来てもらい、さまざまなことにチャレンジしてもらう。そのための参入障壁を、制度的にも慣習的にも心理的にも下げてくことが大切です。

具体的には、①自治体は地方ビジネス(ソーシャルビジネスともかぶる)についてある程度優遇措置を取ること、②地域の方は慣習を新参者に押し付けないこと、③新しく地域に来た人に親切にすること(つまり、いびらないこと。田舎ではこれが結構ややこしかったりする)。前述の二地域居住を実践する馬場さんも指摘しています。

都会⇔田舎の二地域居住が続かないワケ、続けるコツとは? 日経トレンディネット

都会から来た自分たちに対する「異物感」はあると思った

──馬場さんは、農地付きの8700坪の土地と家を購入しています。農地取得のため(農地法により、農家同士での売買以外が許されていないため、農家として農業委員会の審査をクリアしなければならない)の苦労もあったと思いますが、それ以外で大変だったことは? 特に、近隣のみなさんとの人間関係などはどうだったのでしょう?

馬場:家の草刈りに追われる、カビとの闘いなど、すべきことは山ほど出てきますが……人間関係の面で言えば、地元に人にとって、都会から来た自分たちに対する「異物感」はあるだろうから、時間をかけて「変な人ではない」ということを分かってもらえばいいと思っていました。 

 

新しい血を取り入れないと地域は壊死していきます。かといって、大森さんや横石さん、湯浅さんといった人材はそうそういるものではありません。

 

2030年、老人も自治体も"尊厳死"しかない | 真のリベラルを探して | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

やまもと:僕は湯浅さんみたいな人が20万人いたら、いろんなことが解決すると思いますよ。でも私はウェブに毒されすぎてるのかもしれないけど、人間、そんな善意に動いてねえな、という気持ちもあったりするわけですよ。どこにインセンティブを置くか、目標はどうするのか、といったところでなかなか国民のコンセンサスは取れない。

 

地方の参入障壁を下げ、優秀なコーディネーターを取り入れていくことが地方活性化の一歩ですね。