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シベリア抑留の資料 大学で保管へ8月13日 5時17分
いわゆるシベリア抑留などで亡くなった4万人を超える人たちの名簿を一人でまとめ、この春、88歳で亡くなった新潟県出身の村山常雄さんが残した膨大な資料が、都内の大学施設で保管され、今後の研究に生かされることになりました。
みずからもシベリアに抑留された村山常雄さんは、70歳を迎えた平成8年から、シベリアなどに抑留され亡くなった人たちの調査に一人で取り組み、国内外の資料を集めたりシベリアの墓地を訪ねたりして、およそ4万6300人の名簿を作り上げました。
村山さんはことし5月、88歳で亡くなりましたが、さいたま市の家族の元に残された500点を超える膨大な資料が都内の大学施設で保管されることになりました。
保管されるのは大阪経済法科大学の東京・港区にある施設で、自由に閲覧できるようにするなどして今後の研究に生かされるということです。
終戦直後、シベリアなどに抑留され、寒さや飢えで亡くなった人は5万5000人に上るとされていますが、実態解明は進んでおらず、シベリア抑留を研究する大阪経済法科大学の有光健客員研究員は、「名簿に込められた歴史に向き合うことが、戦争を知らない世代にとって大切なことだと思います」と話しています。
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