どうもこんにちは。毎度の季節でございます。夏コミで薄い本を頒布します。 スペースは、8/17(日) 3日目 西き36b「松浦リッチ研究所」です。……と、「検討!目論見委員会Z」さんのブログと同じことを書いてますが。
女神さまといっしょに、Immutable Infrastructureのおべんきょうしたい
この本、第7開発セクションというサークルさんが発行しているのです。が、無理矢理「コラボ」ということにさせてもらって、46ページほど当研究所の記事をねじ込ませていただきました。そのうえ「ウチで売らせろー!」と、まるで当研究所の発行物であるかのような取り扱い(ヒドイ)。でも、それには1つワケがあってですね……
『侵略型』ショッピングカートでこの商品を取り扱いたくて
本誌には特集が2つあり、その片方は「(少なくとも)2クセくらいあるショッピングカートを作ったぞ」という記事です。その2クセとは、
- LL系言語(Perl, PHP, Ruby, Python, …)もJavaも、DB(MySQL, PostgreSQL, SQLite, …)も一切使わず、シェルスクリプトだけで作られている
- ブログページなどをショッピングサイトに改造し、よそのサイトを侵略していく
というものです。ホラ、ここってはてなブログのはずなのに「カゴに入れる」ボタンとか「レジへ進む」ボタンとか付いてるでしょ(8/18まで使えませんけど)。そのヒミツを語っているのです。しかも、このプログラムを開発したのはシェルショッカーという悪の秘密結社で、彼らが改造と侵略行為を繰り広げるというサイドストーリー付だったりします。
しかし、いくら恐怖のショッピングカートがあるとはいえ、そこに商品がなければ本当に動くことを示すことができません。そしてデモするなら、やっぱり魅力的な商品を置かない手はありません。そこで目を付けたのが「ななかInside PRESS」なのでした。
中身も表紙も、目を付けた甲斐があるというもの
バックナンバー(これとかこれ参照)で「Coreutils大全」という連載記事をやったりと、個人的に注目してました。そして読んでみると、耳にするけど良く知らない「気になる技術トレンド」が結構語られている雑誌なのです。ザッと読めば大まかに、じっくり読めばより深く、そのトレンドを知ることできてイイな、と。
さらにイイのは表紙のクォリティーですよ。こういっちゃ何ですが、中身が良くてもイラストやデザインのレベルが低いとガッカリしません? いや中身が良いほど残念でなりません。その点でこの本は満足してます。電車の中でも、職場でも安心して読めますね。しかも、vol.5は特殊な印刷によりキラキラしているらしいです(こんな感じ?)。女神さまカワイイです。
今どきのWeb系技術ノウハウも仕入れておく
もう一つの特集記事のテーマImmutable Infrastructureも興味あります。仮想マシンが普及したのをいいことに、マシンを使い捨てるというわけですか。いゃぁ時代を感じます。バージョンアップを繰り返して得体の知れない環境になって苦しむより、クリーンインストール状態の環境にヒョイヒョイ乗り換えていけるのが一つの利点だといいます。確かにウチにはmake worldしてOSのバージョンを上げてから日本語manが一部文字化けするようになってしまったFreeBSDマシンがあって悩んでたりします。そんな人こそImmutable Infrastructure、というわけですね。自力で調べてやろうとすると挫折しそうですけど、掻い摘んだ手順が書いてあるので挑戦してみようかな。
他にも、気になる記事がちらほら。本誌のキーワードを並べてみると、こんな感じです。
Immutable Infrastructure、Serverspec、Ansible、Vagrant、Docker、Cobbler、Surf、シェルスクリプトアプリ開発、サードパーティーCookie、PayPal API、FDM式3Dプリンタ、バランスWiiボード、OpenSound Controlプロトコル、AWS、Route 53、roadworker、マニ車、Socket.IO、WebSocket、Engine.IO、HTTP/2クライアント・サーバー(nghttp2、Apache Traffic Server、Google Chrome Canary、Firefox Nightly Build、h2load)、SPDY
個人的には、WebSocketとかHTTP/2とか気になるなぁと。このあたりの話はもうちょっと詳しく知っておきたいです。
というわけで、今度の週末(8/17日曜)のコミケで扱いますので、その日はき-36bへぜひお越しください。ちなみに、同じ島の変態論文(き-16b)も気になっていたり……。
追伸
第7開発セクションのみなさま、お付き合いさせていただいてありがとうございます。あと、いろいろすみません。コミケでは頑張って頒布させていただきます。m(_ _;)m