急増の勢いではないが、まだ感染は拡大し続けている。エボラウィルスがこれまでのアウトブレイクと同様のもので、特に性質を変えていないにもかかわず、感染がこれまでよりも広範囲かつ多人数に及んでいるのは...
これまで取り上げてきたように(7/25, 7/27(1), 7/27(2))、エボラ感染域であるギニア・リベリア・シエラレオネでは、政府不信の陰謀論からエボラ対策がなかなか進められていない。
- エボラは政府の銭獲得手段で、実在しないと人々は考え、エボラ対策を無視する
- 病院で殺されれると考えて、家族が感染者を病院から連れ出す
- 外国援助団体が病気をばらまいていると考え、国境なき医師団などを排除する
また、死体に触れる伝統宗教の葬儀が感染を拡大している。エボラ感染者を伝統的治療師のもとへ連れていく例もある。ナイジェリアでは、聖職者や伝統的治療師たちが、エボラアウトブレイクを商機として行動し始めた。
これに対して、赤十字は伝統的治療師たちもをエボラ対策に取り込むという地道な作業も行っている。また、地元民の噂やエボラについての認識をしらべて、コミュニケーションチームの支援にあたる人類学者や、医療スタッフが現地に立ち入れるよう対話する赤十字コーディネーターたちが、抵抗が強く立ち入れなかった集落へ、医療スタッフが立ち入れるように交渉をしている(BBC 2014/7/29)。
公衆衛生キャンペーンが行われ、シエラレオネでも少しづつ結果が出ているようである。
In bustling downtown Freetown, Yeanoh Papas says she had been living in constant fear of contracting the Ebola virus, especially when her child took ill.しかし、未だ強固にエボラの存在を否定する者たちもいる。
"We've been told there's no cure for it, and because of all the fright around it, we are even afraid of reporting ourselves to the hospital," she says. "My daughter fell sick recently, and I was so frightened I did not take her to the hospital. I called on one of my sisters, who is a nurse, and she came and treated her at home. And now my daughter is well again. Whatever ailment comes our way now, they say is Ebola. So we're all frightened."
Employees of a petroleum company in Liberia help to curb Ebola's spread via a public health awareness campaign Monday. West Africa is facing its first Ebola outbreak, so questions abound.
But now that Papas understands more about Ebola, she says, she would take her daughter or herself to the hospital if she detected symptoms.
フリータウン市の賑わうダウンタウンで、Yeanoh Papasは、エボラウィルス感染に怯えてきたという。特に子供が病気になったときは。
「私たちはエボラの治療法がないと聞かされています。エボラに近づくことも怖いので、病院に感染を報告することも怖いのです。私の娘が最近、病気になりました。私は怖くて、病院に連れていけませんでした。それで私は、看護婦をしている妹の一人を呼びました。彼女が家で看護してくれました。そして、娘は元気になりました。どんな病気になっても、彼らはエボラだと言うでしょう。なので、あらゆることが怖いのです。」とYeanoh Papasは語った。
リベリアの石油会社の従業員たちが、月曜の公衆衛生意識向上キャンペーンを支援してエボラ感染抑制に協力している。アフリカ西部では初めてのエボラアウトブレイクであり、人々の疑問は多い。
しかし、Yeanoh Papasはエボラについてもっと知っている。彼女は「娘に症状が今度出たら、病院に連れていきます。自分に症状が出たら、病院に行きます」と言った。
[OFEIBEA QUIST-ARCTON: "Skeptics In Sierra Leone Doubt Ebola Virus Exists" (2014/08/06) on NPR]
Opinions are mixed, but there's a strong dose of Ebola deniers − those who don't believe the virus exists at all. Zainab Koroma, a street hawker, is adamant it isn't real.家族に病院から連れ出された感染者Saudata Koroma (32)のケースでも、家族の強固なエボラ否定が見て取れる。彼女を担当していた医師Amadu Sesayによれば、まだまだエボラについての教育が必要である。
"I do not believe Ebola exists because none of my family members has been affected by it," she says. "When you get sick of cholera, they say it is Ebola. When your body temperature rises, they say it is Ebola. So I honestly don't believe Ebola exists. There could be a lot of other diseases killing people."
意見は入り乱れているが、強固にエボラウィルスの存在を否定する者たちも少数いる。行商人をしているZainab koromaは、断固としてエボラは実在しないと考えている。
「エボラウィルスの存在を私は信じていません。家族は誰も感染していません。コレラに感染しても、彼らはエボラだと言うでしょう。体温が上がれば、エボラだと言うでしょう。なので、私はまったくエボラの存在を信じていません。人が死ぬ病気はたくさんあるのです」と彼女は言う。
[OFEIBEA QUIST-ARCTON: "Skeptics In Sierra Leone Doubt Ebola Virus Exists" (2014/08/06) on NPR]
"The question is actually denial. When we traced them [Koroma's parents], eventually, where they kept her hidden, they still were not convinced she had Ebola," Sesay says. "They chased us away. They said she doesn't have Ebola. They denied. That sends a very dangerous message out there."すべての人々を説き伏せるのは不可能かもしれない。それでも、公衆衛生キャンペーンも続けて、できる限り多くの人々が、エボラが実在することを受け入れ、感染しやすい行動をとらないようになるようにするほかない。
「問題は否定論です。最終的にあ私たちがSaudata Koromaの両親を探し出したとき、両親は彼女を隠し続けました。彼らは娘がエボラに感染したとは納得していませんでした。彼らは私たちを追い出しました。彼らは娘はエボラに感染していないと言いました。エボラを否定しました。彼らはとても危険なメッセージをまき散らしています。」とSesay医師は述べた。
[OFEIBEA QUIST-ARCTON: "Skeptics In Sierra Leone Doubt Ebola Virus Exists" (2014/08/06) on NPR]