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 笑みを浮かべたオーストラリア人の7歳の男児が、シリア人兵士の頭部を掲げている――こんな写真を豪州の全国紙が掲載し、衝撃が広がっている。豪州訪問中のケリー米国務長官も12日の会見で言及し、中東地域で戦闘に加わる外国人兵の問題を9月の国連総会で取り上げるよう米豪で働きかけたい意向を示した。

 写真が掲載されたのは、11日付オーストラリアン紙の1面。ツイッターに「私の息子だ!」とのコメント付きで投稿されたもので、シリア東部でイスラム過激派「イスラム国」に加わった男児の父親が投稿したとみられる。切り落とされた頭部と、その髪をつかむ男児の目はモザイクなどで隠してあるが、あまりの生々しさにアボット豪首相も「いかに野蛮かの証明だ」と驚きを隠さなかった。