日本で平和憲法を損なおうとする人々と守ろうとする人々の対立が深まる中、戦争放棄や戦力の不保持を定めた憲法9条をノーベル平和賞候補に登録することを目指す「憲法9条にノーベル平和賞を」運動の署名が、まもなく20万人を突破する見通しだ。
「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会のホームページによると、これまでオン・オフラインで行われた署名の合計は11日現在で19万211件。10月10日のノーベル平和賞受賞者発表までに10万件の署名を集めることを当初目標にしていた署名運動は、日本国民や全世界の支持者の声援で、6月には目標を早期で達成したため、目標値を100万件に上方修正した。
実行委では、最終的な署名数を10月9日に集計する予定だが、憲法9条を守ろうとする日本国民がノーベル平和賞を受賞するまでこのキャンペーンは続くとしている。
日・英・韓の3カ国語で署名サイトを運営する実行委は、最近中国語の署名サイトも新たに開設。中国政府が領土問題や歴史問題をめぐって日本と対立する中、中国語サイトの開設により、署名件数は急速に増える見込みだ。
このキャンペーンのアイデアは、神奈川県座間市に暮らす主婦、鷹巣直美さん(37)が発案した。2児の母でもある鷹巣さんは、メディアのインタビューで「第2次安倍内閣の発足後、憲法改正の試みが明らかになったことを受け、日本が『戦争ができる国』になったら自分の子どももいつか戦争に駆り出されるかもしれない、という危機感を覚えた」と語った。