『人間 昭和天皇(下) 』Part2
| 人間 昭和天皇(下) (2011/12/09) 高橋 紘 商品詳細を見る |
腰が低くていい人な明仁天皇に対して批判した人がいます。
評論家の江藤淳氏です。(江藤淳さんは雅子さまのお母様小和田優美子さんの従兄弟です)
評論家の江藤淳は、こうした光景に「何もひざまずく必要なはい。被災者と同じ目線である必要もない。(天皇は)立ったままでも、馬上であろうと車上であろうと良い」と批判する。江頭にすれば、天皇が庶民の肩を揉むなどとは、沙汰の限りであった。
“常に誠意をお持ち”の天皇ですが、警備も昭和天皇よりソフトにしました。。
しかしそれは警備の負担が増加させました。
信号の調整や交差点へ私服を配置するなど、人手はかえってかかる。視察先では不特定の人に声をかけ、握手をし、手を振る。昭和天皇のように「所定の位置」というものはない。このためしばしば予定時間を超える。皇太子時代に愛媛県で反対側の路面電車がストップしたところ、「どうして止めるのか」と聞かれ、翌日は“やらせ”の電車を走らせた。“幻の特急”が走ったこともある。ある夏、軽井沢に行くとき、夫妻の乗った臨時特急はいちおう、普通客も利用できるようになっていた。しかし往復二本の乗車率は五パーセントと二二パーセント、駅頭の臨時列車案内には運行表示はなかった。
警備が通常よりかかるのなら、人件費がかかります。これは税金です。“やらせの電車”も走らせていますから、この場合ガソリン代もかかります。このガソリン代と運転手の人件費は誰持ちですか?
「特別扱いしないで」と言うなら、どうして“幻の特急”を走らせるのでしょうか?よけいに手間がかかります。ちょっと考えればそうなるのが分かるはずです。一見すると菩薩のような優しい心ですが、その実は結構自己中心的な人というのが垣間見ることができます。
それにしても両陛下は時間にルーズなんですね。あれ、雅子さまがちょっとだけ時間に遅れて愛子さまをお連れになって御所に行ったらもう両陛下ともご公務に行ってしまったということがありました。時間にルーズだったり、時間厳守だったりと矛盾しているように感じるのは私だけですかね。
皇后バッシングの時のこともこの本には書かれています。
美智子さまはとにかく満点主義の完璧主義とささやかれていますが、なんと高橋氏の知人か取材した人がその姿を実際に見ていました。以下はその美智子さまのお姿です。
本人に迷惑がかかるので、詳しく書けないが、皇后と共同で作業した人は必ず何回か悲鳴をあげている。私が直接聞いた人でも、指示が細かすぎる、正確さをあまりにも求められるなどの声があった。 「しっかりと怒られた」人は、出す順番が逆だ、が理由である。東宮御所で皇后のクラス会か同窓会をしたときのこと。終わると同時に侍従が来て「フィルムなどをお預かりします」。後日、そのうちの何枚かがカットされて戻ってきた。「もう私は行かない」。
美智子さま、同窓会に招く位仲がよかったかつてのクラスメイトでも信用できませんか?
それだけで「私達のことを信じてくれていないのかしら」とムッとしますよ。しかも勝手にフィルムをカットされたら怒るのも無理はありません。それなら「ごめんなさい。カメラは持ってこないでください」と始めから言えば良いでしょう。昭和は「細かすぎるのはいけません」と諫言する人がいましたが、平成にはイエスマンしかいないようです。
著者の高橋 紘氏は題名通り昭和天皇について何百冊の本や雑誌を調べたり取材しています。
その高橋氏にしてみれば平成の天皇皇后の薄っぺらい面が気になるのでしょう。一応オブラートに包んでいますが、所々「平成の天皇皇后のこういう所ってどうよ」というメッセージが読み取れます。
昭和天皇について調べようと思ったら、平成の両陛下に一章さかれていたので紹介しました。