午前中は野暮用で都内へ。
用事が済んだところで日本橋へ、日本橋と言ったら麒麟の翼なのですが、麒麟って一体じゃなくて四体いるんですね。
橋の両側に二体ずつですが、各々、口を開けたのと閉じたのと、まるで狛犬のよう。
第一候補のなな蓮に向かうも早めの夏休み、事前に何も調べずに訪問してしまう情弱の私。
すかさず第二候補の店、室壱羅麺@三越前(中央区日本橋室町)、日本橋という街に馴染むような黒を基調とした店構えです。
店先に貼り出されたメニューを見て食べるラーメンを決め、開け放たれた戸をくぐって店内へ。
手前の2人掛けテーブルが7卓、奥の厨房に面したカウンターが4席、まだまだ混み合っていないなと左手にある券売機へ。
券売機で食券を買い、店内奥の厨房に面したカウンター席に足を進めようとすると「こちらへどうぞ、ここが一番冷えますから」と入り口から二列目のテーブル席を案内されました。
お客さんの回転効率を考えると、一人客はカウンター席へ、複数人客は奥のテーブルから順番に、なのでしょう。
こちらも一人なのでカウンター席が気楽なのですが、効率を考えていないワケではないけど、ついついお客さんのコトを先に考えてしまう店、好きです。
「カレーが跳ねるかも知れませんので」と紙エプロンを頂いたので、ありがたく首から掛けます。
お冷やは店員さんが注いで回っています。
テーブルが狭くてお冷やのポットを各テーブルに置けないのではなく、経営母体の洋食レストランの営業方針なんだろうな。
店員さんが両手で大切そうに運んできて下さったカレー羅麺850円、紹介の写真と同じ麺相です。
写真を撮っているとふんわりとカレーの香りが漂ってきて、1秒でも早く食べたくなります。
箸を差し入れて持ち上げるとさらにカレーの香りが、、食べてみると橋爪製麺の平打ち太麺がするりと喉を過ぎていく、美味しいですねえ。
レンゲに持ち替えてスープを味わってみると、小麦粉を炒めるところから作ったカレー、豚骨ダシ、鶏ガラ出汁に魚介系を合わせてあり、複雑な味わいがとても美味しいです。
この麺とスープだけでも十分満足なのに、大きなサイコロ状に切り出したチャーシューが二つ、柵状で太めのメンマが三本、貝割れ大根が一掴み、で脇を固めて。
ゆでもやしに糸唐辛子、そして生生姜、色々と拘っているようです。
スルッと食べてしまってご馳走様、レギュラーメニューも冷やしなどの限定メニューも気になるなあ。
せっかく日本橋にいるのだから、ますたにラーメン日本橋店のみで販売されている台湾まぜそば狙いで訪問してみると、まぜそばは14時からでのみ販売とのこと。
半径500メートル圏内で2軒に振られてしまうと言う情弱な私、ラーメンの食べ歩きを止めたくなってくる、ところを気を取り直して。
昭和@茅場町(中央区日本橋茅場町)、8年前まで、ここにラーメンだけではなくお粥も美味しかった真好味(しんほうみ)と言うラーメン屋さんがありました。
この店に訪問した頃は、「ラーメンと言うのは交通費と時間を掛けて食べにいくものだ」のレベルには達していたけど、この店で初めて「入口専用と出口専用に別に戸がある」店があることを知り、ラーメン屋は繁盛していても突然閉店してしまう、コトを知った。
※真好味は2006年12月、店主さんの死去により閉店しました。
この地に来たのは10年振りだったけど、茅場町駅からの道順を覚えていて、自動ドアに変わった店に入ると、10年前と同じ満席でした。
もちろん店員さんは全員違いますし、メニューも違い、ラーメンも違っていて何もかもが違っていました。
空いている席に座ってオーダー、ランチタイムは前払いと言うことで先に会計を済ませ、卓上のウーロン茶を頂きます。
7席と3席のカウンターのみの店内、ウーロン茶をお代わりして半分ほど飲んだところで、昭和ラーメン790円。
豚骨出汁の清湯スープに昆布出汁など魚介出汁も合わせてあるのか、やや油が多いけどとても美味しい。
細いストレート麺は170g程と意外と量があるが、ランチは無料サービスと言うこともあってか大盛にされる人も多かった。
チャーシューは炙ると言うより焦がす感じだったけど、焦げ目より硬さの印象が強く、まぁ、昭和だからなあ、と。
柵状のメンマ、ゆでモヤシ、薬味ネギ、なにもどこにも引っかからずに食べ終わって、ご馳走様でした。
近くの日陰でラーメン屋さんを見つめ、「あれから10年、5000杯以上のラーメンを食べてきたけど、少しはラーメンのことが分かっただろうか」としばし自問自答。
うつむき加減にすっと息を吸い、まだまだだな、と苦笑いして歩いたことのない道へ。
現場で打合せ後、仕事終了。
なんとも夕陽が奇麗なのでデジカメでパチリ、って、電線、何とかならないかな。
初めて降りた南太田駅、路面電車のように住宅街に近い路線に感じます。
川沿いに歩いていって一本橋を渡ってお店へ、この辺りにも何回か食べに来ないとな。
流星軒@吉野町(横浜市南区日枝町)、屋号の看板に燦然と輝く「支那そば」の文字。
店先には三河屋製麺の麺箱が置かれていて、メニューを見ると三種類を使い分けているようです。
店内に入ると前情報通りにエーチャンがガンガン、でもないスローバラードのBGM、フアンなら口ずさみながら曲名も分かりそうですが、さっぱり分かりません。
券売機が見当たらないので、空いている席に座ってもう一度メニューを確認してからオーダーしました。
カウンターのみの店内で、2席、6席、2席の10席のみ、卓上にはわずかに白胡椒のみが置かれています。
デジカメの調整をしていたらできあがってきた支那そば(醤油)700円、丼が丸皿に乗せられているのは支那そばや譲りですね。
先ずはスープを味わってみると、豚骨、鶏ガラを手間暇掛けて煮出しているのが前面に伝わってくる美味しさ、修行元には僅かに及ばないながらもかなり美味しいです。
秒のオーダーで茹で時間を調整されていると思われる極細麺、するりとした喉ごし、するすると食べられます。
出来ればアルデンテの茹で加減が理想なのですが。
チャーシューは盛り付け直前に炭火で炙っていてとても美味しい、メンマ、青ネギ、板海苔のとても美味しいです。
スルッと食べてしまってご馳走様、知らず知らずのうちにスープを飲み干していました。
丼には松竹梅があしらわれていたけど、何故、反時計回りなんだろう、そんなコトを気にする人はいないか。
お店を出て辺りを散策し、もう1軒くらい食べようかと思いつつも今日の所は止めておきました。
再び南太田駅から京急に乗り、横浜線への乗り換えを考えて仲木戸から東神奈川へ。
まだ月曜日か、今週は長いな。