柳谷政人
2014年8月12日14時03分
利用者が減って廃線となった線路や鉄橋をそのまま生かし、地元住民やファンらが「鉄道」を走らせている。地元で親しまれてきた鉄道の風景を残したい思いからだが、取り組む人はみんな笑顔。観光の活性化を見込み、自治体の支援も手厚くなってきた。
■岡山・片上鉄道
カーン、カーン。レールを犬クギで枕木に打ち付けるハンマーの甲高い音が響く。隣では、汗だくの男性たちがショベルで土や砂利を掘り続けていた。
岡山県美咲町にある旧「同和鉱業片上鉄道」。1923(大正12)年開業の私鉄で、鉱石と沿線住民を運んできた。91年に廃止された路線で今、線路の延伸工事が進んでいる。担い手は、全国から集まった筋金入りの鉄道ファンたちだ。
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朝日新聞社会部
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