(cache) トレーニングクラブ アスリート|平岡代表の日記
平岡代表の日記
 

平岡代表の日記

2013年01月21日(月) 「アニキ育てたトレーナー語り」日刊スポーツ01月21日付



岩本(カープ) 新井(タイガース)

柳田(ソフトバンク) 中田(日ハム)

柳田(ソフトバンク) 岩本(カープ)

  金本氏   新井(タイガース)

 今年もカープ勢を中心に、6球団の30名近いプロ野球選手のオフトレで賑わった。連日20名もの選手が訪れ、同時に10名なんて瞬間もままあるという盛況ぶり。そんな多数の選手が入り乱れる状況下で興味深いことの一つは、同じタイプのライバル達の競演だ。

 古くは歴代の盗塁王達が同時期に切磋琢磨していたことを思い出す。野村謙二郎(盗塁王タイトル1990・91・94)・緒方孝市(同95・96・97)・福地寿樹(同2008・09)だ。また、金本と新井は05年に本塁打王を40本と43本で争い、04年と11年にはそれぞれ打点王のタイトルを獲得した。

 そんな歴史の中で今オフ、私が特に注目したのは、近い将来日本プロ野球界を代表する選手になると誰もが期待するスラッガー達である。年齢順にこれまでの最多本塁打数と共に紹介しよう。29歳の新井良太(8年目、11本・12年、タイガース)・26歳の岩本貴裕(5年目、14本・10年、カープ)・24歳の柳田悠岐(3年目、5本・12年、ソフトバンク)・23歳の中田翔(5年目、24本・12年、日ハム)の4人だ。昨年までの実績では最年少の中田がリードするが、いずれも劣らぬ若きホープ達だ。本塁打数を賭けたり、腕の太さやトレーニング重量を競ったりと、観察していると面白い。

 次の様な出来事もあった。柳田のアスリートトレーニング初日。それまで順調にトレーニングを積んでいた中田のスクワットトレーニング組に故意に入れてみた。重量は全く同じだが、柳田は青息吐息。わざと中止するよう促してみたが、年下の中田に負ける訳にはいかなかったのだろう。予想どおり止めない。結局、最後までやりきったのだが、4~5日ダウンすることになってしまった。 スケジュールに支障をきたすことになったが、それまでやっていたらしい自己満足トレーニングを反省するきっかけにはなったようだ。

 そんな4人の中で、今年の私の一押しは新井良太だ。最年長でしかもプロ人生も一番長い反面、実績が乏しいが、昨年あたりからはっきりとした変化の兆しをみせ、潜在していた素質を開花させつつある。

 自分なりに手応えを感じたのであろう。危機感と相まって取り組み姿勢の変化が著しい。マスコミに公言していた、いまさら感のある「金本弟子入り」にも積極的だった。常に付きまとい教えを乞う姿は印象的だった。元旦には恒例の初トレ後、バッティングルームに内鍵を閉めて一時間以上もこもった程だった。

 もちろん、トレーニングにも積極的に取り組み、01年以来10年以上、誰も更新出来なかった金本の180kgで9回というスクワットのアスリート記録を1回ではあるが塗り替えた。さらに、人生最高体重103kg(+3kg)ながら垂直跳び自己タイを記録。本人曰く、「ウルトラスーパーボディ」でキャンプに臨むことになった。

 他の選手も多くが最大筋力や私がこだわる筋力の体重比の自己記録を更新し、順調にトレーニングを消化した。開幕が今から待ち遠しい。

 この連載もオフトレ終了、キャンプインで一区切りのタイミングとなった。また話せる機会あればと思っている。続きはアスリートのホームページ上にある私の日記をお読みいただければ幸いだ。




 01月21日付 日刊スポーツ    

 
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