小林、阪神戦初スタメンへ！梅ちゃんに「負けない」

　巨人・小林誠司捕手（２５）が１１日、“梅ちゃん”に宣戦布告した。１・５ゲーム差で迎える１２日からの２位・阪神との３連戦（東京Ｄ）。スタメンマスクをかぶることが多い、同じルーキーの梅野との対戦を前に「試合に出て活躍していて、すごいな、うらやましいという気持ちでした。もし、試合に出られるチャンスがあれば、負けないように一生懸命やりたい」と対抗心を燃やした。

　前回の阪神戦、７月２１日からの甲子園３連戦では、自身に出番は一度も訪れなかった。対照的に梅野は３戦とも先発フル出場。初戦では決勝打を放つなど主役級の活躍を見せ、阪神が２勝１敗で勝ち越した。ベンチにいた小林は「甲子園で梅野が出ていたのを見ていて、うらやましかった」と悔しさを胸に刻み込んだ。

　現在、正捕手の阿部が本来の打撃の調子を取り戻すため、一塁で起用されており、小林が先発マスクをかぶる可能性は高い。これまで阪神戦でのスタメンは一度もないが、「試合に出ていない中でも、力をつけていかないといけない」とベンチからしっかり分析済み。「どの打者も好調だと思うので、全員を警戒しないといけない。特に先頭打者を出さない、無駄な四球を出さないことを注意したい」と４番・ゴメス、５番・マートンの前に走者をためないことを心掛ける。虎封じのイメージはすでに、できている。

　この日は休養日。阪神との大一番に向け準備を整えた。先輩の阿部や実松からもアドバイスをもらい「そういう考え方もあるんだな、といろいろ教えてもらっています」と日々成長を続けている。「しっかり勝てるように頑張ります」。好敵手の梅野を、そして阪神を封じ込める。（井上　信太郎）