くろねこ日記

心の深淵を綴ります。




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東京から名古屋までヒッチハイクした。

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このエントリーに書いた通り、旅行をしている。

このエントリーは、旅先の名古屋の友人の家で書いた。疲れた身体に鞭打って書いたので、所々書き漏らしがあること、言葉が足りないことをご容赦願いたい。

タイトルの通り、東京から名古屋(付近)まで、ヒッチハイクで辿り着くことができた。ヒッチハイクをしたのは、今回が初めてだ。友人が西日本方面へヒッチハイクで向かおうとしているところ、女の子一人では不安だということで、僕も名古屋まで一緒にやることになったのだ。初めてとはいえ、何となく、「きっと上手くいくのだろうな」「名古屋まで辿り着けなかった、などということは起こり得ないだろうな」という、根拠のない自信のようなものがあった(それはなぜだか分からないのだけれど)。ネットでヒッチハイクについて調べると、あたかもナンパブログのように、ヒッチハイクの成功談のようなものを綴ってあるブログが幾つか見つかる。けれど、ナンパブログを読んでもあまり意味がないのと同様に、ヒッチハイクの成功談を綴ったブログなどを読んでも大して意味はないのだろうなと思っていた。それよりも、四の五の言わずに実際にやってみれば、何となく感覚を掴めるだろうし、その上でトライアンドエラーを繰り返していけば、そのうち上手くいくだろうとぼんやり考えていた。これは、ナンパをやっていた経験が間違いなく生きている。「理屈より、まず行動」といったところ。

ネットで見つけた情報に従って(そういった情報は役に立つ)、用賀にある東名高速の入り口あたりでヒッチハイクをすることにした。目指していた場所に到着すると、既に先客がヒッチハイクをしていた。あんな場所でボードを翳しているだけで、果たして上手くいくのだろうか?と思っていたけれど、結構あっさりと成功していた。僕たちもそれに倣って、同じ場所でボードを翳し続ける。しかし、暫く試みるものの、イマイチ上手くいきそうな手応えが感じられない。その上、強風でボードが破れてきてしまっていた。これでは運転手からも見えにくいし、ヒッチハイクだと分かりづらいのではないかと判断して、コンビニでセロハンテープを買い、ボードを修復することにした。コンビニの外のベンチでボードを修復していると、「二人?」「乗ってく?」と声をかけてくださった方がいた。生憎、目指していた方面が違ったのだけれど、やはりボードの読み易さは重要だということが分かったし、東名に乗る人の中にも、同じように親切な人はいるはずだ、と勇気づけられた。飛び込み営業やナンパと同じだ。とにかく数を打てば、当たり(言い方は悪いけれど)を引く確率は一定数あるはず。あとは、どれだけ根気よく続けることができるか、だ。

ボードを修復してから、先程の場所に戻り、暫くボードを掲げていると、程なくして大型トラックが止まってくれた。運転手の男性は、笑顔で「乗んなよ!」というジェスチャー。行き先を訊いてみた。「静岡まで行くよ。」やった!成功だ。静岡まで乗せてもらって、そこからまた別の車に乗せてもらおう、ということで、トラックに乗せてもらうことに。大型トラックに乗るのは初めてで、そこから見る景色は色んな意味で新鮮だった。ナンパで連絡先を交換できたときのような気分に似ている。実際に眼の前で起こっていることなのに、現実味が感じられない。こんな事ってあるのか…。ヒッチハイクは、都市伝説でもなんでもなく、成功するものなのだ。乗せてくださったトラックの運転手さん曰く「乗せたのは初めて。俺も昔ヒッチハイクやってたから。」とのこと。

「こういうトラックは本当は乗せちゃいけないことになってるから、今回上手くいったからって、あまり期待しない方が良いよw」本当は乗せちゃいけないのに、乗せてくださったということには感謝だ。富士川のSAで降ろしてもらい、次は名古屋まで乗せて行ってもらうべく、二度目のヒッチハイクを開始する。トイレ付近でボードを持ってウロウロしてみた。「東名高速 少しでも西へ!」と書いたデカいボードを持っていると、流石に目立つ。色んな人がこちらを見ている。けれど、人目が気になるということはなかった。むしろ、見てもらわなければならない。SAに到着して、車から出てきたばかりの人を狙う作戦に出た。ナンパのように、個別に声をかけたりもしてみた。ボードをアピールするかのように持っていると、岡山ナンバーの車から出てきた男性が、「岡山まで行くよ。ちょっと待ってて。トイレ言ってくる。」と声をかけてくださり、呆気なく成功してしまった。この時点で、名古屋付近まで行けることは確定した。先程降ろしてもらってから、10分も経っていなかったように思う。

僕は刈谷のSAで降ろしてもらい、友人はその先まで乗せていってもらうということで、友人とはここで別れた。正直なところ、女の子と二人でやったから上手くいった、という側面は否定できない。今度は、一人でも挑戦してみたいと思った。ヒッチハイクはナンパに似ているけれど、ナンパより楽しい。少なくとも、今の僕にはそう思えた。

到着した名古屋では、家に泊めてくれる予定の友人のつばくろー君が、何人か人数を集めて飲み会を開いてくれていた。居酒屋のメニューだけれど、味噌カツと手羽先は食べることができた。疲れていたのだろうけれど、ビール2杯とハイボール1杯で、すぐに酔った。飲んだ後、ナンパをしてみようという流れになり、僕も3人ほど声をかけてみた。うち一人とは連絡先交換はしなかったものの、一緒に記念撮影をしてもらい、一人とは記念撮影の上、連絡先も交換した。東京に来る時は連絡してね、と言っておいた。これまた久しぶりのナンパだったけれど、見知らぬ土地の、見知らぬ他人と繋がることができる、というのは、やはりナンパの醍醐味だと思った。否定的に捉える人もいるかもしれないけれど、ナンパの世界に足を踏み入れたことそのものは、悪いことではなかったし、むしろ良かったと思っている。

その後、つばくろー君のお洒落なデザイナーズマンションに泊めてもらった。僕の部屋より何倍も広い。のにも関わらず、家賃は東京とは比べ物にならない安さ。やはり、東京の家賃はおかしいのだ…。都内でこんなに広い、良い部屋に住もうと思ったら、家賃は半端ない額になるだろう。僕の部屋と交換して欲しいくらい、とても居心地が良かった。もとより、僕はいつでもどこでも何時間でも眠ることができる。つばくろー君と出会ったのは、僕がやっていたナンパ講習がきっかけだ。ナンパ講習や、ナンパ関連のコミュニティを通じて出会えた人がたくさんいる。そのことは紛れもない事実だ。それだって、大切な出会いなのだから、無為にしてはならない。そう思った。


旅行一日目にして、色んな人に会った。そして、色んな人に助けられた。感謝しかない。本当に、感謝しかない。それ以外の表現ができない。色んな人のおかげで、僕は今この瞬間この場所にいる。そのことを、全身で実感した。それは、引きこもって本を読んだりしているだけでは、絶対に分からないことだ。人生には、物質的な価値以外にも、もっと大切なものがある。それは間違いなく、人との出会いの中にある。
関わってくれた皆さん、本当にありがとうございました。

二日目は、大阪に向かう。どうやら大阪に着くのは夜になりそうで、翌日はすぐに広島に向かうことになりそうだ。大阪では、あまり人と会うことはできないかもしれない。ひとりでゆっくり、考え事でもしようかと思う。また続きを書きます。