タイ 父親は同一人物の可能性が高い

8月12日 4時16分

タイの首都バンコクで日本人男性のマンションから９人の乳幼児が保護された問題で、警察は、ＤＮＡ鑑定の結果、父親は同一人物である可能性が高いとの見方を示し、９人を代理出産で産ませたと主張する日本人男性が父親かどうか確認を急いでいます。

この問題は、今月５日、バンコク郊外にある２４歳の日本人男性のマンションの部屋から、生後数か月から２歳前後とみられる９人の乳幼児が見つかり、保護されたもので、男性は弁護士を通じて、「子どもは代理出産でもうけたもので問題はない」と主張しています。
警察は、男性の主張を確認する必要があるとして、乳幼児のＤＮＡを採取して鑑定を進めていましたが、その結果、９人の乳幼児の父親は同一人物である可能性が高いことが分かりました。しかし、父親が、この日本人男性かどうかは確認ができず、警察は、マカオに出国した日本人男性にタイに戻るよう求め、確認を行いたいとしています。
また、警察の調べで、日本人男性は９人のほかに少なくとも２人の乳幼児をタイ国外に連れ出しているほか、バンコクの病院でこの男性が代理出産させた可能性がある乳幼児が、数人見つかったということです。
警察は、代理出産に関わったとされる病院などを調査して、子どもが産まれたいきさつなどを調べるとともに、なぜ、日本人男性が多くの子どもを育てていたのか、その目的も詳しく調べることにしています。