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 ベネッセホールディングスの顧客情報流出事件で、東京地検立川支部は7日、延べ約1千万件の情報を不正に持ち出していたとして、元システムエンジニア(SE)の松崎正臣容疑者(39)=住所不定=を不正競争防止法違反(営業秘密の複製)の罪で起訴し、発表した。

 松崎容疑者はベネッセ子会社の多摩事業所に、外部会社の派遣SEとして常駐。システム開発に携わり、顧客情報をダウンロードできるデータベースへのアクセス権が与えられていた。持ち出した情報は東京都千代田区の名簿業者に売っていた。警視庁は、松崎容疑者が別に約2千万件の情報を不正に持ち出していたとして、同法違反容疑で近く再逮捕する方針。

 捜査関係者によると、松崎容疑者は「千代田区の名簿業者のほかに、二つの名簿業者にも売った」と供述しているという。この2業者のうち、複数回にわたって情報を売った都内の業者から3業者の転売を経て、ソフトウエア会社「ジャストシステム」に情報が流れたとみられる。

 警視庁は、取引にかかわった名簿業者についても、不正に得られた情報と知りながら買い取った疑いがないか調べる。