就職活動中の大学生の保護者を対象にした調査で、子供が内定を取れず、卒業を延期して翌年も就職活動を行う「就職留年」を希望した場合、賛成する親は4割弱にとどまることが分かった。一方、大学を卒業して職探しを続ける「就職浪人」は7割以上が賛成した。
調査を行った就職情報会社マイナビは「これ以上学費は出したくないが、できれば希望する会社に入ってほしいと思う親心がうかがえる」と分析。卒業後3年以内の人を採用で新卒と同様に扱う企業が増えていることも就職浪人の容認につながっているとみている。
ただ「働いた経験のない既卒者の就職は、依然厳しい。希望する職種や企業の幅を広げ、大学4年時に内定を取る大切さをもっと認識してほしい」と大学生や親にアドバイスしている。
調査は来春卒業予定の大学生・大学院生の子供か、過去3年以内に就職活動を経験した子供を持つ親を対象に今年4月に実施。計555人が回答した。
内定を取れなかった子供が、どんな進路を望めば賛成するかを聞いたところ、「就職留年」は「賛成」と「どちらかといえば賛成」は計35.9%にとどまった。