イラク大統領、アバディ副議長を新首相に指名 マリキ氏反発

2014年08月12日 07:17 発信地:バグダッド/イラク

このニュースをシェア

イラク大統領、アバディ副議長を新首相に指名 マリキ氏反発 ▲ キャプション表示

×イラク国営テレビが放送した、首相指名後に握手するイラクのフアード・マスーム(Fuad Masum)大統領(左から2人目)とハイダル・アバディ(Haidar al-Abadi)連邦議会副議長(2014年8月11日提供)。(c)AFP/HO/IRAQI PRESIDENT OFFICE

写真拡大
【メディア・報道関係・法人の方】写真購入のお問合せはこちら

【8月12日 AFP】イラクのフアード・マスーム(Fuad Masum)大統領は11日、イスラム教シーア(Shiite)派議員らの要請を受け入れ、ハイダル・アバディ(Haidar al-Abadi)連邦議会副議長を新首相に任命した。その手腕が疑問視されていたヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)現首相は自ら率いるシーア派から再任を拒否され、同国を崩壊から救う任務は今後アバディ氏が担うことになる。

 米国はこの動きを直ちに歓迎。アバディ氏は30日以内に組閣を行わなければならない。国際社会は、新内閣にどれだけの多くの派閥を取り込めるかによって、今後イラクが流血の宗派間対立に終止符を打てるかどうかが決まると強調している。

 米ホワイトハウス(White House)によると、アバディ氏はジョゼフ・バイデン(Joseph Biden)米副大統領に対し、イスラム教スンニ(Sunni)派過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」による「脅威に立ち向かうことのできる、幅広い包括的な政府を早急に樹立する」意向を示したという。

 一方、2006年から首相を務めているマリキ氏は、アバディ氏の首相指名は憲法違反だとして強く反発し、「憲法違反をした側に立っている」として米国を非難した。マリキ氏はアバディ氏の組閣作業の妨害や、今回の首相指名の合憲性を争うこともできるが、これまで以上に孤立の度を深めている。

 アバディ氏は1952年、バグダッド(Baghdad)生まれ。シーア派の政治家でマリキ氏に近いと目されてきた。英国に亡命していたが、2003年米主導の部隊がサダム・フセイン(Saddam Hussein)政権を転覆させた後にイラクに戻った。(c)AFP/Salam FARAJ

本日の必読記事1日2回更新

このニュースの関連情報

おすすめ写真特集

トピックス

注目ニュース

国際ニュースランキング

  • アクセス
  • 大画面

    今ネットで話題の記事

    お知らせ

    BPNPR


    BPNディレクトリは2014年8月31日を持ちましてサービスを終了いたします。長らくのご愛顧ありがとうございました。

    カテゴリ登録はこちらより

    おすすめコンテンツ