-
川村真司の発想術「面白いアイデアは、適切な問いから生まれる」
日本が世界に誇るトップクリエイターのひらめきは、どこからやってくるの?
-
死ぬ気で不真面目をやり続けたい 桜井圭介&三浦康嗣(□□□)
盛り上がる現代演劇シーンで音楽を担う二人。芝居にとって必要な音楽とは?
-
知っておきたいネット時代の写真のあり方 細江英公&都築響一対談
若手作家の写真を毎年買い続ける世界的に稀な美術館。その哲学とは?
-
芸術とは何か? 美輪明宏、モノクロの社会を斬る
希代の歌い手は初音ミクやアイドルをどう見る?芸術を取り戻す者達へのエール
-
自殺はいつもネガティブか?岡田利規と太田信吾が「才能」を語る
自殺したミュージシャン志望の友人を写した、ニュータイプのドキュメンタリー
-
ホームレスと日雇労働者の街が生んだ、おじさんたちのアート
森村泰昌が『ヨコハマトリエンナーレ』に招いた釜ヶ崎芸術大学から学ぶこと
-
APOGEE復活インタビュー 活動再開と、時代を射抜く傑作を語る
時代が彼らの後を追いかけ、気づけば彼らの音楽性は、時代の音となっていた
-
DJ KAWASAKI×鄭秀和×川上シュン DJに学ぶ本物指向の仕事術
トップクリエイターはなぜプレゼンに強い? 現場を制するフィジカルな思考術
-
カジヒデキが語る、時代を熱狂させる音楽シーンのスピリット
ナイアガラ、渋谷系、セカンドサマーオブラブ。時代狂わせたシーンを振り返る
-
「人生200歳まで」 京(DIR EN GREY)×千原せいじ対談
絵や写真も手がける音楽家と居酒屋経営する芸人、結果を残そうとしない人生術
-
峯田和伸(銀杏BOYZ)と三浦大輔(ポツドール)の人生の正念場
メンバー脱退に演劇活動一区切り、人生の岐路に立つ二人が「母」への愛を語る
-
理想とジレンマのせめぎ合い 佐藤良成×坂本慎太郎の濃密音楽談義
リスクを侵して可能性を探る?突き詰めた自分の道を進む?認め合う二人の違い
-
女性のエロスを探れ! マリアンヌ東雲(キノコホテル)×大森靖子
なぜ女性は元気なのか? 全女子を勇気づけ、全男子を叱咤する、感情爆発対談
-
今必要な笑いとは? いとうせいこうがジャック・タチ作品を語る
巨匠を魅了する映画監督を破産に追い込んだ大作から「今必要な笑い」を見る
-
音楽は人間より遥かに賢い ジョン・フルシアンテ インタビュー
元レッチリのギタリストが、地位と名誉を手放してまで追求したいものとは
-
谷川俊太郎×DECO*27対談 「詩はいつでも歌に憧れてる」
意外と共通点も多い現代詩の巨人と気鋭ボカロP。谷川は初音ミクをどう語る?
川村真司の発想術「面白いアイデアは、適切な問いから生まれる」
インタビュー・テキスト:内田伸一 撮影:豊島望(2014/08/11)
かつてメディアクリエイター佐藤雅彦のもとで『ピタゴラスイッチ』に関わり、やがて海外のクリエイティブエージェンシーを巡る武者修行をしながら、音楽ファンにはSOURやandropの個性派MVで知られることになった異才クリエイター。現在はクリエイティブラボ「PARTY」の創設メンバーとして、多様なグローバル企業の広告キャンペーン、イベント空間演出などにも携わる。川村真司のそうした縦横無尽さは、言い換えれば常にスタイルを固定化させない、とらえどころのなさとも写る。そんな彼自身の本質を照らし出す、インスピレーションの素や原動力とは? ニューヨークから一時帰国した川村の本音に迫った。
なお彼は現在、KIRIN Hard Cidre(キリン ハードシードル)『Green Apple Museum』プロジェクトに、クリエイティブユニットmagmaとのコラボレーションで作品を出展中。同プロジェクトは、exonemo、西島大介、秋山具義、大野そらなどジャンルを超えたクリエイター18組が「青リンゴ」をテーマにオリジナル作品を発表する試みだ。ウェブ上での公開に加え、実展示を行うのも特徴(展示は8月10日で終了)。今回の出展作について、また物質感、アナログ感へのこだわりも聞くことができた。
川村真司(かわむら まさし)
クリエイティブラボ「PARTY」クリエイティブディレクター。数々のブランドのグローバルキャンペーンを始め、プロダクト、ミュージックビデオの演出など活動は多岐に渡る。『Rainbow in your hand』ブックデザイン、SOUR『日々の音色』『映し鏡』MVのディレクションなどその活動は多岐に渡る。主な受賞歴に『文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門最優秀賞』、『AdFest Design / Cyber グランプリ』『アヌシー国際アニメーションフェスティバルミュージックビデオ部門グランプリ』など。『Creativity』誌による「世界のクリエイター50人」や、『Fast Company』誌「ビジネス界で最もクリエイティブな100人」に選出。
PARTY
原点は、慶應大学の佐藤雅彦研究室。何かがわかった瞬間や、新しい気付きによって、頭の中のスイッチがパチッと入るときの快感みたいなもの。人がモノに対して興味を持つことの面白さを学びました。
―川村さんは、CMプランナー、MVディレクター、広告のクリエイティブディレクター、さらに個人での作品制作など多様なキャリアでもの作りをしています。その創造力の源は?
川村:原点という意味では、慶應大学の佐藤雅彦研究室ですね。そこで覚えたのは、何かがわかった瞬間や、新しい気付きによって、頭の中のスイッチがパチッと入るときの快感みたいなもの。「なるほど、そういう考え方もあるのか」「こういう見方があるのか」と感じる瞬間、人がモノに対して興味を持つことの面白さを学びました。これは今、僕が作りたいものにも直結していると感じます。けっこう左脳的で、ロジックで組み立てるのが好きなんです。誰にも依頼されてないけど、「こういう概念を示せたら」という設定をした上でそれにかなう表現を目指す。これは依頼仕事でも、個人の創作でも共通です。
―川村さん個人の初期作品に、パラパラ漫画の原理を拡張したような『Rainbow in your hand』があります。36枚の紙に印刷された内容はすべて同じだけれど、それを一気にめくると残像で3D的に虹が描かれる、というものでした。
川村:あれは、もともと自分でも好きなパラパラ漫画について、メディアとしての表現の可能性がもっともっとあるんじゃないか? と思ったのがきっかけです。だから僕にとってはアウトプットそのものより、その考え方を世の中に示せるかが大切でした。「ああ、本にもこういうとらえかたがあったのか」みたいなことですね。
―佐藤研究室時代には、佐藤さん監修のNHK Eテレ『ピタゴラスイッチ』で、あの「ピタゴラ装置」や「アルゴリズム体操」に深く関わったそうですね。
川村:ゼミ入試の時点では、佐藤先生が何者かすら知らず、ただ友だちについて受けに行ったダメ生徒でした(苦笑)。後で聞いた話では、先生は「今はダメでも可能性がありそう」枠を設けていたらしくて、そこに入れてもらったみたいです。で、さすがに先生の仕事を知らなくてはと調べたら、僕の大好きだったCMの多くは佐藤雅彦作品だった。「コマーシャルが面白いんじゃなくて、この人の作品が面白かっただけじゃん!?」と思ったのを覚えています。
―佐藤さんのCMは『ポリンキー』『バザールでござーる』など、今も記憶に残るものが多いですね。研究室ではどんな課題のもと、勉強したのですか?
川村:常に世の中に出すのを目的に課題を設定して、みんなでアイデアを出し合うような作業を繰り返していました。『ピタゴラスイッチ』もゼミの課題から生まれました。「NHKで子ども向けに、ゼミでやっているような『考え方を考える』ような番組を作れないかという話がある」というので、佐藤先生のもとゼミ生みんなでアイデアを出し合いました。たとえば「プログラミングという、モニター上でしか見えないものの本質をアニメで伝えられるか?」とか。そういう課題に答えを出す中で、「ピタゴラスイッチ」や「任意の点P」といったコンテンツが生まれていった。でも、やっていくうちに僕が気付いたのは、そこで生まれる表現も面白かったけど、実は一番すごいのはその出発点になる佐藤先生の「課題の発見」だったんですよね。
―知らず知らずのうちに導かれていくような?
川村:課題自体がほとんど答えにもなっているというか、この課題に答えれば必然的に面白くなるというか……。そういう「枠組みの設計」が実は一番大事なんだと学びました。だから僕はよく、クリエイティビティーって何? と聞かれると「課題を見つける力」って答えるんです。前提になる枠組みが適切なら、答えも絶対面白くなる。それが究極の創造力かなというのがあって。後に関わることになったNHK Eテレ『テクネ 映像の教室』も同じ考え方です。まず「技法から映像をひも解くとどうなる?」という設計があるからこそ、後は個別の技法ごとに答えていけば必然的に面白くなるだろう、って。
―それは広告界での仕事においても一緒ですか?
川村:基本そうですね。クライアントが本当は何を伝えたいのか、その課題を見つけるのが一番大事。彼らのほうが自分たちの商品やサービスへの知識も愛も深いので、そこから生まれた要望には真剣に応えつつ、でも同時にそれを疑いもする、というか。それが自分の義務かなとも思っています。たとえば、「この課題は、今回の条件=30秒のCMとは別のやり方が適しているのかも」と思うとき、僕はCM案と一緒に「オモチャを作りませんか」「30分の生放送番組が良いのでは?」といった別案も出すタイプです。それを喜ぶ人もいれば迷惑がる人もいるのですが(苦笑)。相手がそうやって課題を一緒に探すことを喜んでくれるときは本当にやりやすくて、そういうときはいいものが生まれることが多い。これはMVでも一緒で、僕は広告でいうオリエンシート(発注主が広告制作側に依頼案件を伝える資料)が、楽曲の世界観や歌詞に近いものと感じています。そうして枠組みが決まれば、後は全力でそれに面白く答えようと頑張るのみです。
CINRA.STORE カルチャーセレクトショップ
-
fancomi - iPhone5/5Sケース「page」
![](http://megalodon.jp/get_contents/175793243)
¥3,780
洗練されたモダン・イラストレーション
-
COET - INNER CLUTCH BAG(ブラウン)
![](http://megalodon.jp/get_contents/175793243)
¥5,616
収納力抜群のシンプルなクラッチバック
-
コンドウアキ - iPhone5/5Sケース「パンたべる?」
![](http://megalodon.jp/get_contents/175793243)
¥3,780
コンドウアキの新キャラ「食いしんぼう・ぱくり」グッズ
-
SLOW LABEL , KULUSKA - 革サンダル(L・パープル)
![](http://megalodon.jp/get_contents/175793243)
¥3,996
色とりどりの織り柄がかわいい鼻緒の本革サンダル。
-
かわベーコン - Tシャツ「徒然糞」(ネイビー)
![](http://megalodon.jp/get_contents/175793243)
¥3,240
ふわふわひらひら…粋なだけじゃ物足りない
-
Mogu Takahashi - Tシャツ「When you talk to me」(レディース・ホワイト)
![](http://megalodon.jp/get_contents/175793243)
¥3,240
うれしいとおもうとき
-
とんぼせんせい - Tシャツ「のんびりしろくまTシャツ」(杢グレー)
![](http://megalodon.jp/get_contents/175793243)
¥3,240
イメージハッカー「とんぼせんせい」を着て出かけよう
-
黒川ナイス - Tシャツ「磁石少年」(ホワイト)
![](http://megalodon.jp/get_contents/175793243)
¥3,240
赤と青と黒のシンプルでクールなTシャツ
-
SUEKKO LIONS(C) - Tシャツ「PIZZA」(レディース・ライトブルー)
![](http://megalodon.jp/get_contents/175793243)
¥3,240
地元に着て帰るなら、悶々としたこのTシャツ
-
ニシワキタダシ - Tシャツ「おなかがよわい」(レディース・ライトピンク)
![](http://megalodon.jp/get_contents/175793243)
¥3,240
思わず顔がゆるむ、なんともいえない一場面がTシャツに
-
水尻自子 - Tシャツ「Bigイクラ軍艦」(ホワイト)
![](http://megalodon.jp/get_contents/175793243)
¥3,240
デッカいイクラ軍艦寿司
-
えちがわのりゆき - Tシャツ「DON'T WORRY」(ホワイト)
![](http://megalodon.jp/get_contents/175793243)
¥3,240
これを着れば、ちいさな悩みならなんとかなるかも?
-
前田ひさえ - Tシャツ「ビキニガール&ワンピースねこ」(レディース・ホワイト)
![](http://megalodon.jp/get_contents/175793243)
¥3,240
夏休みに着たいシンプルなサマーTシャツ
-
大橋裕之 - Tシャツ「超能力研究部」(ナチュラル)
![](http://megalodon.jp/get_contents/175793243)
¥3,240
最先端を行き過ぎたショートストーリー『シティライツ』Tシャツ
-
Buffalo Daughter - 伊藤桂司デザイン「Cold Summer(c/w Daisy)」7inchバイナル
![](http://megalodon.jp/get_contents/175793243)
¥1,080
限定復刻! 超レアな豪華仕様7インチ・シングル
-
fancomi - iPhone5/5Sケース「page」
¥3,780
洗練されたモダン・イラストレーション
-
COET - INNER CLUTCH BAG(ブラウン)
¥5,616
収納力抜群のシンプルなクラッチバック
-
コンドウアキ - iPhone5/5Sケース「パンたべる?」
¥3,780
コンドウアキの新キャラ「食いしんぼう・ぱくり」グッズ
-
SLOW LABEL , KULUSKA - 革サンダル(L・パープル)
¥3,996
色とりどりの織り柄がかわいい鼻緒の本革サンダル。
-
かわベーコン - Tシャツ「徒然糞」(ネイビー)
¥3,240
ふわふわひらひら…粋なだけじゃ物足りない
-
Mogu Takahashi - Tシャツ「When you talk to me」(レディース・ホワイト)
¥3,240
うれしいとおもうとき
-
とんぼせんせい - Tシャツ「のんびりしろくまTシャツ」(杢グレー)
¥3,240
イメージハッカー「とんぼせんせい」を着て出かけよう
-
黒川ナイス - Tシャツ「磁石少年」(ホワイト)
¥3,240
赤と青と黒のシンプルでクールなTシャツ
-
SUEKKO LIONS(C) - Tシャツ「PIZZA」(レディース・ライトブルー)
¥3,240
地元に着て帰るなら、悶々としたこのTシャツ
-
ニシワキタダシ - Tシャツ「おなかがよわい」(レディース・ライトピンク)
¥3,240
思わず顔がゆるむ、なんともいえない一場面がTシャツに
-
水尻自子 - Tシャツ「Bigイクラ軍艦」(ホワイト)
¥3,240
デッカいイクラ軍艦寿司
-
えちがわのりゆき - Tシャツ「DON'T WORRY」(ホワイト)
¥3,240
これを着れば、ちいさな悩みならなんとかなるかも?
-
前田ひさえ - Tシャツ「ビキニガール&ワンピースねこ」(レディース・ホワイト)
¥3,240
夏休みに着たいシンプルなサマーTシャツ
-
大橋裕之 - Tシャツ「超能力研究部」(ナチュラル)
¥3,240
最先端を行き過ぎたショートストーリー『シティライツ』Tシャツ
-
Buffalo Daughter - 伊藤桂司デザイン「Cold Summer(c/w Daisy)」7inchバイナル
¥1,080
限定復刻! 超レアな豪華仕様7インチ・シングル