伊沢友之
2014年8月11日22時42分
撮った写真がすぐにプリントされる富士フイルムのインスタントカメラ「チェキ」に再びブームが到来している。デジカメの登場で一時は年10万台に落ち込んだ世界販売が今年は4~6月だけで前年同期比8割増の88万台と好調だ。今年度は過去最高の300万台を目指している。
復活のきっかけは、2007年に韓国の恋愛ドラマで偶然使われたことだ。その後、他の韓国ドラマにも売り込み、人気モデルにブログで発信してもらうなどしたところ、アジアでの販売が伸びていった。
販売地域や購買層も広がる。米小売り大手ウォルマートは昨秋には米国内の主要店のうち約3分の1にしかチェキを並べていなかったが、今は全約3800店に置く。シャッター速度を調整できる2万円前後の高級機も発売し、年配層も獲得した。
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