| 集団的自衛権の必要性を強調する安倍首相=長崎市大黒町、ホテルニュー長崎
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安倍晋三首相は9日、長崎市内で記者会見し、平和祈念式典や被爆者5団体からの要望などで懸念が示された集団的自衛権行使容認について、「万全の備えをすることで日本が戦争に巻き込まれる恐れは一層なくなる」と強調した。
安倍首相は「国民の命と平和な暮らしを守るため、行使容認の閣議決定をした。安全保障環境は一層厳しさを増しており、一国だけで平和を守れないのは事実」と従来の説明を踏襲。行使に備えるため法整備に意欲を示した。
行使容認に伴い日本が戦争に巻き込まれるとの見方があることにも触れ、「日米安全保障条約改定時にも戦争に巻き込まれるという批判があった。今では多くの人が安保条約の改定を支持している」とし、丁寧に説明することで理解してもらえるとの認識を語った。
反対する人たちが徴兵制の導入につながると主張している点には「根拠のない風評だ」と指摘。「平和国家としての歩みは変わらない」とした。