核兵器廃絶に向け、世界の国はどう考え、国際的にどう訴えればよいのかを学ぼうと、長崎大(長崎市文教町)で10日、学生らによる「模擬国連」が開かれた。学生らは立場の異なる国々の大使の立場で自国の考え方を主張。議論を戦わせた。

 「Peace Bridge to 2015~核兵器の今に迫る」と題された模擬国連には、長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA)を拠点に活動する学生や、明治学院大国際学部(横浜市)の学生らで平和活動に携わる団体「ピースリング」が参加。ドイツ人学生も議論を見学した。

 核軍縮に関する国連会議が開かれ、核兵器禁止の法的枠組みの是非や、そのあり方を巡って各国が議論することになった、という設定。学生は日、米、独、仏、印、インドネシア、オーストリア、メキシコの8カ国に分かれ、それぞれの大使役を務めた。