陰謀論を唱える人は中々減りません。古くからからあるユダヤの陰謀論や、最近では在日特権など様々な陰謀論が語られています。
陰謀論はネットの力でどんどん伝播力が上がっている印象です。在日特権の会や放射脳(政府の陰謀論的な意見を含んでいる)はネットによってどんどん広がっていった印象があります。
あまりネットリテラシーのない人が政治や社会問題について検索し、陰謀論を唱えている人のサイトへとたどり着く。陰謀論というのは過激で、刺激的で、なにより分かりやすいのでその人は陰謀論を正しいと思ってしまう。そして公の場で陰謀論を宣伝しだす。他所でも言われていますが、やはりこのパターンは鉄板なのだと思います。
大学在学中に陰謀論者が同じゼミ生にいました。TPPや移民の問題が議題に上がった時、必ずといっていいほどそれはユダヤに支配されたアメリカの陰謀だと言っていて、教授を困らせていました。
さて、僕が不思議に思うのが、陰謀論者の問題の解決策がどれも「国民を目覚めさせ、選挙で悪しき某国の犬を国政から排除する」というものばかりなんですよね。確かに、陰謀論のトップはそれで信者が増え、お金が儲かるのでしょう。だけれど、信者諸君はここにある矛盾に気づいているのでしょうか?
陰謀論者のいうことはこうです。
1.我が国の中枢はA国に支配されている。だからこれを打開しない限り我々は不幸なまま
2.行われる選挙は不正ばかりだ。だから我々の意見が認められない。
3.だから我々は多くの人を目覚めさせ、選挙で奴らを打倒するのだ!
まぁ、不正選挙云々言っているし、そもそも国家一つ傀儡にできる強大な組織を相手にしている時点で多くの国民を味方につけ、選挙で勝つなんて不可能に等しいです。それでも陰謀論好きな人はそれに気づかずに嵌っていく。
別に陰謀論を支持してもいいです。でも、だったら「国家は支配されている。テロで奴らを排除しよう」くらいは言ってほしいんですよね。テロしろ。テロ。
でも、そんな力は彼らにはないし、そもそもそんな勇気もないだろうから、今のように一生愚痴を公衆の面前に吐き続けるだけなんでしょうけれどね。
陰謀論を信じる人はいても、他人に迷惑をかけなければいいのだけれどなぁ。無理ですよね。はい。