無線工学は、高校で物理が得意なら何とかなるのでしょうが、なんちゃってエンジニアの私は、そんなもの頭には跡形もありません。コンピュータに関わる仕事をしていたとしても、今となっては四則演算以上の計算は滅多にしません。
というわけで無線工学のうち、やっぱり公式を使って計算をする問題だけ、どうしても不安が残ってしまいました。でもこれは、ある程度は既定路線。当初、できるだけ丸暗記を減らして、体系的に覚えることを目標にしていたので、問題ありません。今回は、公式を使って計算する部分だけは、丸暗記で切り抜けることにします。
写真は、公式を使って計算する問題だけをまとめたものです。試験直前用にあらためて作りました。問題と選択肢を書き、正解の選択肢には赤で印をつけました。「第3級ハム国試要点マスター」からピックアップすると、問題数は20問です。これは仕方ないので、がんばって丸暗記していきます。
第三級アマチュア無線技士を取得するには、もうひとつ重要な問題があります。それはモールス符号。テクノロジーとしては今更という感じもしますが、モールス符号の理解度を問う問題も出題されますから、覚えなければ仕方ありません。
しかし、このモールス符号の問題も負担が減りました。以前は、電気通信術(モールス符号の受信)という実技試験があったのですが、2005年10月から実技試験がなくなり、法規の部分に2問だけモールス符号の問題が追加されるようになりました。耳で聞いて答える試験から、ペーパーで受ける試験に変わったのです。
とはいえ、モールス符号を全く覚えずに試験を受けるわけにもいきません。ですが、書かれた問題をじっくり考えて答えることができますから、負担としてはかなり楽になったと思います。実際に2005年10月以降から、第三級アマチュア無線技士の受験者数も合格者数も増えているそうです。
残念ながら私は、試験日までにすべてのモールス符号を覚えたわけではありません。ですが今までの無線の経験で、何となくモールス符号に接してきたこともあって、何となく覚えたものもありますから、そういうところから順番に覚えていきました。
たとえば短波帯を受信しているときに、偶然見つけたビーコンが出しているモールス符号だったり、メーテレの速報音がモールス符号だったり、モールス符号に接するタイミングは結構あるものです。ずいぶん前から、自分のコールサインぐらいはモールス符号で叩けるようにしていましたから、それぐらいのスキルがあれば何とかなるかもしれません。