岡田将平、菅野みゆき、力丸祥子、西濃祐太朗、舞田正人
2014年8月10日14時56分
9日午前10時過ぎ。緊張した表情の9人の生徒が朗読の台本を持って体育館の舞台に上がった。静かな音楽が流れ、生徒たちが語り始める。「ふりそでの少女」を題材とした物語。小ケ倉中学校(長崎市ダイヤランド1丁目)の平和ボランティア部の発表だ。
2年の中島凜さん(13)は、ふりそで姿で火葬された少女の一人の被爆と死を描いたパートを担当した。少女やその母親の気持ちを想像しながら、聞いている人に彼女たちの気持ちが伝われば、と読み進めた。
祖母の大平八千代さん(68)は被爆者だ。大平さんが所属する被爆者歌う会「ひまわり」のコンサートには幼い頃から、何度も行った。普段は積極的に大平さんから被爆体験を聞くことはない。「思い出すと悲しいのでは」と察するからだ。だが、歌を聞くと「気持ちが伝わってくる」。
今年できたボランティア部を知った時、頭に浮かんだのは大平さんのことだった。「おばあちゃんの活動を見ていたから、良いかな、と思って」
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