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 当て逃げを止めようと車にしがみついた男性を、約200メートル引きずって殺害したとして、栃木県警宇都宮東署は9日、県内の専門学校生の少女(19)と、矢板市片岡の派遣社員村上竜司容疑者(30)を殺人の疑いで逮捕し、発表した。「怖くて逃げた」などと、容疑を認めているという。

 署によると、少女は9日午前1時ごろ、宇都宮市簗瀬3丁目のコンビニエンスストア駐車場で、村上容疑者を助手席に乗せ、軽乗用車を運転。後進した際、宇都宮市平松本町の会社員為末亘(ためすえわたる)さん(48)の車に衝突させ、急発進で逃走しようとしたという。車を止めようと運転席付近に為末さんがしがみついたが、2人は共謀し、そのまま県道を走行。為末さんを振り落とし、頭を路面に強く打ち付けて殺害した疑いがある。

 2人は約2時間後、宇都宮市内の別の駐車場で、署員に発見されたという。