たわいもない話
たわいもない話
かたりて くまくま
たわいもない話をしよう
鳥族やドールはな 起きてる時でも 浅いあめの領域に近い目線を持っている
浅いあめとは 雰囲気や においがそのまま外見となってあらわれる
例えば 現実でAさんを見ていても Bさんの香りがついていたら Bさんのように見える
それが浅いあめの領域 だ
そしてな
鳥族やドール達は 起きながら そのにおいや 雰囲気をまず見るのだ
においや 雰囲気で 善人悪人を判断して
においや 雰囲気で 美醜を決めていた
そしてな
浅い潜在意識を見てる 鳥族が もっとも反応する服は 部屋着なのだ
寝てる時は みな寝間着や 部屋着を着てるであろう?
鳥族はな
雰囲気を見てるうちに 部屋で着てる服の残像が 雰囲気のように感じるのだ
だからな
現実世界で地味な服を着ていてもな
部屋着が神々しい服であったり
神官の纏うような服を着ていたりすると
鳥族はその気配を感知して
実は神官の血筋 高貴な身分の血筋と 反応してしまうのだ
それだけでなく
部屋のインテリアの雰囲気までもが 見えてしまう
だから部屋の内に まばゆいばかりのキラキラが飾ってあると
鳥族達は 神々しい黄金の気を持つ者と 想ってしまうのだ
くまくまは見たのだ
骨がペナペナで
性格もDQNでいじめっ子の悪が ドール達に 海の系譜と勘違いされていたのだ
その理由はな
そのDQNが 着てたパジャマに秘密があった
サテンのパジャマをDQNは着ていたのだ
つやつや見える生地を寝る時 着ていたのだ
ドール達は 現実に近い浅い潜在意識の雰囲気を
現実を見ながら感知する
だからDQNの寝姿のサテンのパジャマの残像の
つやつやした光が 神々しいオーラを発光させてるように見えたのだ
藤原の巫女もな
ドール達が 部屋着とオーラを錯覚することをよーく知っているものがいてな
だからな
藤原の巫女も つやつや輝く シルクサテンの部屋着をいっぱい持っていた
つやつや見えるものを選び
つやつや見える物を重視して 着ていたのだ
藤原の姫達の
あの言い知れようもない オーラは外着から来てるのではない
部屋着だ
部屋着の残像にこそ 秘密があったのだ
昔のあそびめや 舞姫の系譜もな
外着よりも 部屋着や寝間着に さまざまな意匠をほどこしていた
何故ならその姿が
鳥族達から見える雰囲気と知っていたからだ
雰囲気に現実が運ばれる
部屋着こそが 現実を運ばせる雰囲気づくりの入り口だったのだ
そしてな
血筋の姫ともなれば 部屋着のセンスは一味違うぞ
やつらはな
あまり部屋着を 人に見せることはしないのだ
何故なら極意だからな
知られてしまえば マネされてしまう
さらに部屋着を大っぴらにすれば
部屋着が オーラを作っていることにも 気取られやすくなってしまう
そういえば えんえんが言っていたぞ
「
部屋着はですよ
起きてる時の服の目線とはちょっと違うですよ 」
「
ラインと言うよりも
色や光り方 そういうものがオーラと錯覚されやすいのです 」
「
だからどちらかというと 部屋着は ふわっとしてつやつやしてた方が
オーラがきれいに見えるのです 」
「
でも小犬ちゃんの多くは
これと逆をやってるですよ 」
「
ブランド品のパジャマとか
ラインとかびったりしてるんですけどね
あのデザインはあまり意味ないですよ 」
「
しかも視覚的に
まばゆいオーラに感じるような素材をあまり使ってないのです」
「
だから小犬のブランドのパジャマでは
神々しいオーラが運ばれるようなそんな部屋着は あまりないのです 」
「
起きてる時に見るかわいいと
寝る時に見るかわいいは 違うのです 」
「
神々しいオーラだけでなく
他にもかわいく見せるオーラの部屋着とか 色々あるですよ 」
「
ポイントはですよ
それを見た時 どういうイメージが生まれるか
イメージとして想いうかべるです 」
えんえんはそう言っていた
えんえんはお洋服好きだからな
いつかえんえんにサテン素材の寝床を あしらえてやりたいのだがな
サテンのシーツをプレゼントしてやりたいのだ
今日は雨だ
ついたわいもない話をして見たくなった
だがくまくまは今 月がブームなのだ
こるーーーーーー
月がこるーーーーーーーーーーーーーーーー