【モスクワ=石川陽平】米石油大手エクソンモービルとロシア国営石油ロスネフチは9日、北極海のカラ海で資源探査のための掘削に共同で着手した。開始式典にテレビ中継で参加したプーチン大統領は「現在の困難な政治環境にもかかわらず、実利主義と良識が勝っている」と主張した。
ロスネフチは米欧による制裁の対象企業で、資金調達や技術供与が制限されているが、米エクソンでは今回の事業が既存の設備の利用などで制裁に抵触しないとみているようだ。米エクソンはロシアが力を入れる北極海での資源開発で、ロスネフチと大規模な共同事業で合意している。
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