中国で販売されている自動車 ほぼ全てに「日本の血」=中国メディア
サーチナ 8月10日(日)7時31分配信
中国メディアの中国新聞社は8日、中国国家発展改革委員会(発改委)が日本の自動車関連会社12社に対し、独占禁止法違反の疑いで調査を行ったことを伝える一方、中国の自動車産業で使用されている自動車部品のうち27%が日本からの輸入だとし、「中国で販売されているほぼすべての自動車に“日本の血”が流れている」と論じた。
記事は、部品納入の入札をめぐり、「1社が相対的に低い価格で入札し、ほかの企業は高い価格で入札することで順番に落札できるよう日本の自動車関連会社12社が結託していた」と主張、こうした行為が中国の独占禁止法に違反しているとの見方を示した。
続けて、米国の自動車メディアのAutomotive Newsの報道を引用し、2013年の世界の自動車部品メーカーのトップ100ランキングのうち、日本からは29社がランクインしたことを紹介。米国からは25社、ドイツからは21社であったことをあげたうえで、「世界の自動車産業は日本の自動車部品に大きく依存しており、それが価格操作を行えるだけの力を持たせた」と論じた。
また、2011年の東日本大震災の際、日本で自動車部品に関するサプライチェーンが寸断されたことで、ドイツの自動車メーカーは生産停止に追い込まれたと指摘。さらに「東日本大震災によるサプライチェーン寸断によって、世界の自動車産業は30%の減産を余儀なくされた」と紹介し、自動車産業における日本企業の影響力の大きさを伝えた。
続けて、中国自動車産業では日本製の自動車部品に対する依存度が27%に達することを紹介、なかでもブレーキは33%、トランスミッションやクラッチにいたっては依存度が45%に達することを指摘し、重要部品ほど日本に依存している現状を伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
最終更新:8月10日(日)10時27分
Yahoo!ニュース関連記事
- 日系3社、中国の車部品値下げ…独禁法違反調査 読売新聞 9日(土)11時5分
- 中国、独禁法違反で「レクサス」調査 トヨタ以外にも拡大か SankeiBiz 9日(土)8時15分
- 中国、トヨタ・日産・ホンダも独禁法違反の疑いで調査 産経新聞 9日(土)7時55分
- 中国がトヨタを独占禁止法で調査か―中国メディア写真 XINHUA.JP 9日(土)7時53分
- <中国>日系の合弁会社を独禁法違反容疑で調査 毎日新聞 9日(土)0時21分
WEBで話題の関連記事
※Buzzは自動抽出された記事です。
注目の情報
減らぬ待機児童 認可は「社福独占」
- (報われぬ国 負担増の先に)認可保育園、社福が独占 競争恐れ、増設ブレーキ有料
- 保育園、企業参入に障壁 自治体、待機児童減らぬ一因に有料
- (報われぬ国 負担増の先に)社会福祉法人のこれから 今後の道筋、識者に聞く有料
あわせて読みたい
-
“HVかミニバン、軽自動車しか売れない”新車販売に、どんな変化が起きたのか?エコノミックニュース8月9日(土)19時43分
-
日中の“宇宙戦争”、日本はすでに中国に完敗―ロシアメディアRecord China8月10日(日)6時20分
-
はじめは違和感があったが・・訪日中国人が慣れてくると感じた「日本人と中国人の違い」とは?―中国ネットXINHUA.JP8月10日(日)7時58分
- 日系3社、中国の車部品値下げ…独禁法違反調査読売新聞8月9日(土)11時5分
-
韓国で「雇用なき成長」が深刻に=「韓国は中間層が崩壊」「こんな国に誰が帰ってくる?」―韓国ネットRecord China8月10日(日)4時0分
読み込み中…