118.あまりにご都合主義な気がします ※R13
『』内の言葉は主に中国語です。
言葉を間違っただろうかと香子は眉根を寄せる。元々『生理』なんて単語を使うシチュエーションなんてそうそうないものだと香子も思う。男性に求められて「だめっ! 今日は生理なの!」なんていうシチュエーションに陥ったほど経験があるわけでもない。
それともこの世界の『生理』の概念は違うのだろうか。
『月経か……人間の女性にはほぼ毎月訪れるものとは聞いているが……』
玄武が呟くように言う。
(その麗しい唇で月経とか言うのやめてください!)
22歳と年だけはとっていても香子はまだうら若き女性である。男性の口から生理とか聞くのはなんだかとても恥ずかしい。
『すでにそなたは玄武兄と交わったではないか。月経などこぬ』
「…………は?」
聞き捨てならないことをさらっと朱雀に言われ、香子は首を傾げた。
男性とHして月経がこない原因といえば?
『……えーと、私妊娠してるってことですか?』
そんなの翌日でわかってたまるかと思うのだが神様相手だからわかるのかもしれないとも考えたり。
朱雀が嘆息した。
そんなあほな子を見るような目で見るのはやめてもらえませんかね?
『そなたの体はすでに我らを受け入れるように造りかえられている。我ら四神に発情期の概念はない為、そなたはいつでも我らを受け入れられるようになったのだ』
『えええええ!?』
(発情期の概念がないって、年中発情してるってことじゃん!)
香子は両手で自分の頬を押さえた。
それにしてもなんという強引な荒技を使うのだろう。
『じゃ、じゃあ妊娠したかどうかわからないじゃないですか……』
せめてもの抵抗にと言ってみると、
『そなたが子を宿せばすぐにわかる』
当り前のように言われた。
(そーだよね、神様だもんねー……)
「うー……」
別に朱雀に抱かれたくないとかそういうことではないのだ。ただあんな快感を毎日与えられたらと思うと怖くてたまらない。
けれどそれと同時にこの髪色を捨てたくはない。
全く理解できないことなのかもしれないが、このワインレッドの髪はいわば香子にとっての仮面のようなものなのである。これは女子高校生がガングロと呼ばれるメイクをしたこととも共通する心理といえるかもしれない。
『あの……もし朱雀様と同じ髪色になっても、元の髪色に戻すことは可能なんでしょうか?』
朱雀は頷いた。
『そなたが望めばいつでも髪の色は元に戻る。ただ、また赤にするには同じことをする必要はあるが……』
元の色に戻すのは簡単だけど色を入れるのは難しいということだ。けれどきっと黒に戻したらもう二度と赤にすることはないだろうと香子は思う。
今の香子にはまだこの赤い髪が必要だった。
だが朱雀に抱かれるのはもちろんそれだけではない。一番最初に自分を攫った朱雀のことを香子は好きなのだ。
そこでまた1つ疑問が生まれる。
『あの……くだらない質問なんですが、玄武様の髪は黒、白虎様は白、青龍様は緑ですよね? それらの髪色に変えるってことも可能なんですか?』
『残念ながらそれはない。髪の色を変えるにはどうやら一定以上の熱が必要なようだ』
(定着には熱が必要ってことねー……)
わかったようなわからないような理屈である。
『白や緑に変えてみたいと思うか?』
そう尋ねながら朱雀に抱き寄せられる。なんだか目が笑っていないように見えて、香子は冷汗をかいた。
『た、ただの疑問です。赤に変えられるなら他の色にも変えられるかなーって……』
『残念だったな』
そう言う唇が重ねられる。もう待ってくれる気はないようだった。
舌を差し入れられ、口腔内を舐められる。そうしながら夜着の中に朱雀の手が入ってきて、香子のあまり大きくはない胸を揉み始めた。
「……んんっ……」
そしてその夜、香子は玄武と朱雀の愛撫を受けながら朱雀を受け入れたのだった。
続きは月へ向かいます。
更新しましたらこちらに記載させていただきますね。
例によって18歳未満の方はご遠慮ください。
すっげご都合主義ですがこういう話なのです。
告白騒動の後はやっと新展開に移れるかと。
お待たせしました。
本日(3/27)22:00に月にアップします。

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