プロローグ①
俺彼の更新滞っているのに新規小説書いてスイマセン!
でも最近異世界物読んでてつい書きたくなったんです!!
ホンマにスイマセン!!
「ふぁ~あ。何で今日も学校はあるのかねぇ~・・・。手を抜くこっちの身にもなってくれよ全く・・・」
そうぼやきながら学校へと歩く一人の少年が居る。
彼について説明するならば、先ずはこの国では珍しい色をしている黒髪を前は目元まで伸ばしかけている眼鏡の上の部分を少し隠してしまっている。後ろは、うなじ辺りで髪を括っていてその毛先は大体肩甲骨位までの長さである。この国では髪の毛の色はその人の属性を表すことが殆どで、稀にその髪の色以外の属性を扱う人もいるが、大多数の人間は髪の色で属性が決まっている。
例を挙げるのなら赤い色は火、青い色は水、緑は風、黄色は土。
更にそれらの上位種である炎、氷、雷、大地などがあるがそれらの場合は髪の色が朱、蒼、黄緑、黄土と変わる。
他にどの属性にも当てはまらない聖や闇、重力などもあるがそれらは扱う人間が殆ど居なくなってしまっている。しかし、その属性の人々の共通点は、全員が髪の色が黒いと言う所にある。
一説によれば、元々はこの世界の全ての人の髪の色は黒だったが、精霊と契約した事によって髪の色が変わりその属性を扱う資格がある人間の髪の色を変えているのではないかと言うものである。
だから黒の髪の人間は四属性を扱う資格が無い代わりに、対抗する為に他の属性とは全く違う属性を扱えるのではないかと言われている。
話を少年に戻そう。他に彼について語るのなら、身長だろうか。この年代の平均身長より10㎝は低い身長にも関わらず、彼が着ている学校の制服の上からでは分かりにくいだろうが相当鍛えているであろう筋肉。さらに、兵士や騎士の人間が彼を見たらその歩き方がかなり高いレベルの武を修めている事が見て取れるだろう。
しかし彼の顔からは冒頭で言っていたようにやる気がまったく感じられない。面倒だと言う顔を隠す気もないようだ。それもその筈、実は彼が通っているこの大陸一の学校『王立クルシュタイフ魔法学院』において実力をわざと発揮せずに劣等生を演じているからだ。
彼が何故劣等生を演じているかの理由の前に、この国と、彼の通う学校の事について説明しようと思う。
彼が住んでいる国は、『ネルヴァランド』と呼ばれる大陸にある5つの王・帝国の中の一つ、最も魔法について研究の進んでいる『クルシュタイフ王国』である。
この国は、他の国に比べて魔法師の質が高くそして数が多い。逆に騎士の数は少なく憧れる人間も少ない。
しかし、一人の質は他の国の筆頭騎士に少しは劣るが決して弱くは無く現に過去他国との演習において幾度も勝利したことがある。
そして、彼の通っている学校には魔法師科と騎士科がありその割合は9:1と圧倒的に魔法師科の数が多く、また学校内でも魔法師科の生徒が優遇される事が多い。
さて、何故彼が劣等生を演じているかであるが、先ず彼の生家は代々有能な騎士を輩出してきて唯一騎士の家系において侯爵を賜っている『フランブルグ家』の次男である。そして彼はフランブルグ家の歴史において最強と呼ばれた初代様と比べて遜色ない才能を誇り、現在16歳と言う年齢で既に准騎士を飛ばして王国騎士団のメンバーに推薦が来ている。
普通はこの年で推薦が来ているのも滅多にないし、そもそも准騎士も巡回騎士も飛ばして行き成り王国騎士団員に推薦が来ているのは異例中の異例である。
彼が今魔法師科で劣等生を演じているのにも拘らず推薦が来るのは、彼が12歳の時、王国主催の騎士決闘会で准騎士や巡回騎士、更には唯一出ていた王国騎士団員にも殆ど無傷で勝利をおさめたことで王の目に留まり、学校に通わずに准騎士の位を与えようとした。
しかし、彼が頑なに断り、自分が18になってもまだ推薦してくれているのなら喜んで騎士になると言い、王も毎年実力を示す事を条件としそれを受け入れた。
では何故学校では魔法師科に所属し、しかも劣等性であるにも関わらず彼に推薦が来ていて、准騎士から王国騎士団員へと推薦のレベルが上がっているかだが、実は王が言った実力を示せとは学校での実力ではなく王の御前で騎士団員と模擬戦を行いそれ相応の技量を見せると言う事だったのだ。
しかししかし。そもそも疑問に残る事もあるのだ。
何故、彼『シャレイル・ド・フランブルグ』は有能な騎士候補であるのにも関わらず魔法師科に通っていて、更にそこで劣等生を演じているのか。
騎士科で主席を余裕でとれるレベルである筈なのに、態々畑違いである魔法師科にいるのか。
その事はまた後で語ろう・・・。
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