トップページ国際ニュース一覧ASEAN 意見の違いが表面化
ニュース詳細

ASEAN 意見の違いが表面化
8月10日 7時12分

ASEAN=東南アジア諸国連合の一連の会議は、中国の海洋進出に反発するフィリピンなどと、中国との関係を重視するカンボジアなどとの意見の違いが表面化していて、10日、アメリカや中国も参加して開かれるARF=ASEAN地域フォーラムでの議論が注目されます。

ASEANの一連の会議は、ミャンマーの首都ネピドーで3日間の日程で行われていて、8日の外相会議ではフィリピン政府が南シナ海で各国が緊張を高めるような行為を停止する期間を設けることなどを提案しました。
しかしカンボジアなど中国との関係を重視する国々が提案に難色を示して、共同声明の文言の調整が難航し、声明は10日未明になってようやく発表されました。
発表された声明では、フィリピン政府の提案について草案の段階では記載されていた作業グループの設立などの文言が削除されています。
こうしたなか10日は日本やアメリカ、それに中国も参加して、地域の安全保障問題を話し合うARF=ASEAN地域フォーラムが開かれますが、アメリカのケリー国務長官は9日、「関係国には自発的に行動を控えるよう促したい」と述べるなど、フィリピン政府の提案を支持する姿勢を示しています。
これに対し中国政府はフィリピンの提案に強く反発しており、ARFでどのような議論が交わされるのか注目されます。
また今回のARFには北朝鮮のリ・スヨン外相も参加する予定で、北朝鮮の核開発問題も議題となる見通しです。

[関連ニュース]
k10013699661000.html

[関連ニュース]

  自動検索

中韓外相 対北朝鮮対応などで意見交換 (8月9日 0時11分)

ASEAN 南シナ海領有権問題で議論 (8月8日 21時50分)

ASEAN外相会議 「中国の海洋進出」議論へ (8月8日 13時25分)

外相 ASEAN会議へ出発 (8月8日 13時10分)

このページの先頭へ