米国で韓国式体罰? NYの塾、虐待容疑で起訴

9-11歳の『早期留学生』をノートでたたき、トイレ行かせず

 米国ニューヨーク市クイーンズ区にある韓国系塾の塾長と講師が韓国から来た早期留学生に体罰をしていたとして起訴された。

 同区リトルネックの塾「C学院」の院長(34)と講師(33)=2人とも女性=は9-11歳の児童4人をノートでたたいたり、本を頭の上に載せて立たせたりしたとして6日、在宅起訴された。2人は7日の略式裁判で、それぞれ保釈金1000ドル(約10万円)と5000ドル(約50万円)を支払って釈放された。

 米紙ニューヨーク・タイムズは「2人は体罰が禁止されている米国で韓国式の体罰をしたとされる」と報じた。クイーンズ検察庁のケビン・ライアン広報担当は「2人は成績が悪かったり、教室で騒いだりしたという理由で、子どもたちの頭に本を載せたまま立たせたり、腕立て伏せの無理な体勢を取らせ続けたり、ノートでたたいたりなどの体罰を加えたとされている。しかし、2人は自分たちの体罰がしつけの一環だと思っており、特に深刻に考えていない」と述べた。

 また、ライアン広報担当によると、一日のトイレ使用は3回だけという規則のため、教室で粗相してしまった児童もいたという。

 C学院は早期留学生の法的後見人(ガーディアン)で、韓国の保護者と契約を結び、児童らが通う私立学校の放課後の学習指導・サマーキャンプ・ホームステイなど米国での留学生活の一切を担当している。管理している児童・生徒は50-60人だ。

 今回の事件は、C学院と契約を結んで早期留学生をホームステイさせている夫婦が警察に「児童虐待が疑われる」と通報したことから明らかになった。

 C学院側は「今回の事件はホームステイ先の夫婦がでっち上げたうそだ」と反発している。C学院のアラン・ジェニングス報道担当は「ホームステイ先の夫婦は『10カ月分の報酬を前払いしてほしい』と頼んできたが断った。その2カ月後、夫婦は『児童の体に傷跡を発見した』と警察に虚偽の通報をした」と述べている。

ニューヨーク= 羅志弘(ナ・ジホン)特派員
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