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国立感染症研究所の中では何が起きているのか

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厚労省大臣官房厚生科学課が出した「厚生労働科学研究費補助金事務処理要領」という文書がある。

それによると「補助金は、単年度限りの経費なので、その支出にあたっては、当該年度内(3月31日まで)に行うこと」とある。

ところが国立感染症研究所では、厚労科研費の支払い遅延が蔓延し、3月末までに支払うべき経費の44%しか支払いを済ませていなかった。

4月末でも支払額は50%に達せず、支払いがすべて終わったのは5月末。

調べてみると、例えば昨年10月28日に請求された1件の支払いが行われたのが今年の5月22日だったりする。

感染研の支払い遅れに業を煮やしたヤマダ電機から、遅延金の請求をされた文書等も見つかった。

しかも5月末に感染研の所長個人が230万円ものお金を感染研の口座に振り込んだりしている。

これは何の金かと尋ねると、研究者のなかに科研費が赤字になってしまった者がいて、とりあえず所長が立て替えたという。

しかし、調べると、感染研では、3月下旬に研究者の口座から感染研の経理にすべて残額を移し替え、感染研の経理が一括して支払いを行うようにしている。

一括管理していたのに、科研費の使い過ぎがわからなかったのだろうか。

しかも科研費の使い過ぎの額を研究者ごとに見てみると、
105円
593円
3,202円
3,451円
19,317円
等という数字が並んでいたりする。

研究室までもらいに行けよ、と思うが。

そして6月10日には210,630円が業者から過払いとして返金されていたりする。

感染研の経理がネットで支払っていたら、ボタンを2回押してしまって2回支払ってしまったという説明には、思わず、嘘だろ。

感染研では以前にも管理の不備があった。
(2013年2月1日付ブログ「備品の4分の1がなくなった」 http://www.taro.org/2013/02/post-1307.php )

さすがに無駄遣い撲滅プロジェクトチームでは、ここが限界なので、会計検査院にすみやかに検査に入ってもらうように厚生科学課と話をして、会計検査院の検査を見守る。

(2014年8月7日の「ごまめの歯ぎしり」より転載)

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