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魔法少女「補導された」【前編】【後編】

590: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 16:48:36.16 ID:1gAubcQ80


――同日 午後9時 某警察署、会議室


少女「・・・・・・・・・」

刑事「反応は」

ミカ「今の所無いの」

伊藤「コーヒー煎れました。飲んでください」コトッ

少女「・・・ありがとうございまふ・・・」

刑事「3時間で3体・・・。すべてα型、か」

ミカ「もう!プリティーエンジェル情けないの!一晩で5匹ぶっ殺したことを忘れたの!?」

少女「だって・・・、だって、時間が・・・」グスッ

刑事「・・・・・・・・・」

少女「・・・なんですかコスプレって・・・!なんですかイメクラって・・・!ひどいっ!そんなの・・・!!」グスグス

伊藤「・・・肉体的よりも精神的ダメージのほうが深刻そうですね」ボソボソ

刑事「まぁ・・・、アレで公衆の面前に出たことがないんだろ・・・」ボソボソ

少女「ひっく・・・、地球を守ってるのに・・・!ひっく、公務員なのに・・・!」グスグス




元スレ
魔法少女「補導された」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1280649953/


 
592: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 16:59:01.62 ID:1gAubcQ80


ミカ「刑事さん、なにかわかったの?」

刑事「ん・・・。これだけ頻繁だと、やはり消耗のセンか」

ミカ「協力してプリティーミカを消耗させて、一網打尽にしようっていうの?」

刑事「それが一番考えられるな」

ミカ「ふふぃー。でもそれはおかしいの。そんなこと考えられないはずなの」

伊藤「どうしてです?」

ミカ「アイツらにはねぇ、『協力』って概念がそもそもないの」

刑事「・・・なぜ」

ミカ「アイツらはねぇ、分裂して個体を増やすから、すべての個体が同一の個体なの」

伊藤「個体、え?ど、どういうことですか?」

ミカ「んーと、えーと・・・。刑事さーん」

刑事「分裂?ええと、どう聞けば・・・。んー・・・」

刑事「・・・分裂っていうのは、『10が居て、その10が別れて、1が10個できる』・・・ってことか?」

ミカ「んーと違うの。その例え話で行くなら、『10が、ひたすら10を生み出していく」の!」

刑事「・・・?コピー、みたいなものか・・・?」




594: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 17:11:51.55 ID:1gAubcQ80


ミカ「近いかもなの」

伊藤「コピーってことは、ええと・・・」

伊藤「『1』があって、それのコピーが生まれ続けてるってことですか?」

ミカ「おお!そのとーりなの!伊藤っち冴えてるー!」

刑事「今日の奴らは増えないのか」

ミカ「増えるのはあくまで、『1』のコピーだから、『1´』のコピーは増えないの」

伊藤「じゃあその『1』を叩けば化け物は・・・」

ミカ「そーう!それこそが最大のキモなの!!」

刑事「それは難しいのか」

ミカ「さっき言った通り、今ミカ達は後手だかんねー。向こうからでないと探せないの」

伊藤「・・・弱りましたね・・・」

刑事「・・・今は、今日の異変についてが先か」

伊藤「ああそうか」


少女「・・・伊藤ざん・・・、すみまぜん・・・、もう一杯・・・甘ぁいの煎れてくだざい・・・」





597: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 17:24:51.81 ID:1gAubcQ80


刑事「じゃあ連係プレー案は無しか?」

ミカ「無いというか、難しいの。ヤツらには『個体』の概念がないはずなの」

刑事「・・・指示なんかはどうだ。何かの指示をあおいだ」

ミカ「その『何か』は第三者の話なの?『天災』内部の話なの?」

刑事「どちらもだ」

ミカ「前者はほぼ0なの。化け物を知ることのできる人間は、いないの」

刑事「人間以外は」

ミカ「うい?この星もどの星も、星を移動するには知力と技術力が足りなすぎるの」

刑事「・・・そうか」

ミカ「ああ、ミカ達も省くの。ミカがわからないはずがないの」

刑事「第三者のセンは薄いな」

ミカ「・・・後者だけど、こちらもあんまりないの。『個体の概念がないから』」

刑事「・・・・・・・・・」

ミカ「ただ一つだけ、ちっとばかし警戒しなきゃいけないポイントもあるの」

ミカ「・・・アイツらは、進化してる」




599: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 17:35:25.84 ID:1gAubcQ80


刑事「・・・β」

ミカ「ん?アイツら?アイツって呼んだほうがいいの?個体はないの?」

刑事「そもそもだ。βってのはなんなんだ」

刑事「コイツらに個体っていう概念がないなら、二種類に増えるのはおかしくないか」

ミカ「むむん、そのへんは首をひねるしかないの」

刑事「化け物の『1』が、コピーの仕方を二通りにしたっていうのか?」

ミカ「それはすごく近いと思うの!」

ミカ「『1』が自分のコピーを作る時に、αとβに分けて作ったって感じ?」

刑事「なぜ、そんなことを?」

ミカ「・・・ここからは憶測になるの」

刑事「・・・・・・・・・」

ミカ「アイツらは、生殖がしたいんじゃないの?人間みたいに」

刑事「っ!」

ミカ「アイツらに知能はほとんどないけど、この星の最強のことは観察するはずなの」

ミカ「・・・その最強を倒したら、更に最強が現れた。こりゃもう、進化するしかないのー?」




604: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 17:46:30.48 ID:1gAubcQ80


刑事「だからって人間に・・・」

ミカ「んむ?」

伊藤「・・・コーヒー入りましたよ」コトッ

刑事「あ、ああ。すまん」

ミカ「・・・そんな進化、他の星ではなかったから超不安なの」

刑事「なぜ?」ズス・・・

ミカ「むむー、理由はいくつかあるの。とりあえず、地球での殲滅に時間がかかってるってのが一番かも」

刑事「・・・なるほどな」


伊藤「・・・はい、どうぞ」コトッ

少女「・・・zzz」

伊藤「あれ?」

刑事「・・・疲れたんだろ、寝かせといてやれ」

伊藤「は、はい。毛布とってきますね」

刑事「・・・ったく。緊張感のないヤツだな・・・」




605: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 17:57:34.31 ID:1gAubcQ80


少女「・・・ん、にゅ・・・zzz」スースー

刑事「・・・なぁ、なんでこいつなんだ」

ミカ「うい?プリティーエンジェル?」

刑事「そうだ」

ミカ「たまたまなの。ヤツらの出現付近に生息する人間から、抽選したの」

刑事「へぇ」

ミカ「こう、パージェーロ!パージェーロ!って言いながら名前を回転させて・・・」

刑事「よりによってダーツで!?」

ミカ「やっぱり抽選はドキドキ感が大切なの!」

刑事「・・・ますます同情するな・・・」フニ

少女「んむ・・・zzz」

ミカ「・・・『魔法少女』は、この人間の負担になってるの?」

刑事「は?」

ミカ「疲労や運動能力はすべてミカがなんとかできるの。でも、精神面には鑑賞しようがないの」

刑事「・・・まぁ、なってる、だろうな」




607: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 18:06:25.48 ID:1gAubcQ80


ミカ「どうにかできないの!?」

刑事「え?」

ミカ「ミカ達は人間の価値観が理解できないから、精神のバックアップはほぼ不可能なの」

刑事「・・・そうか」

ミカ「地球上での『魔法少女』には登録済みだから、人間の書き換えはできないし・・・」

刑事「・・・・・・・・・」

ミカ「『魔法少女』は、なんで負担になっているかを教えて欲しいの!」

ミカ「特に精神状態が不安定になるのは、変身するとき、技を放つとき、変身後の姿を見られるとき・・・」

刑事「・・・その辺は羞恥心というか・・・」

ミカ「・・・布団に入るとき、仕事に向かうとき、恋愛ドラマを見るとき、通帳を見るとき・・・」

刑事「・・・・・・・・・」

ミカ「・・・いつもより多くお酒を呑むとき、男性の話題になるとき、結婚という単語を目にしたとき、後」

刑事「・・・そ、そのくらいに」

ミカ「β種を殺すとき」

刑事「――は?」




610: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 18:12:31.93 ID:1gAubcQ80


ミカ「ぬぬぬぬ精神面をどうにかしないとこの人間に申し訳が・・・!」

刑事「おい最後・・・、最後、何て言った?」

ミカ「んい?」

刑事「最後だ、最後!」

伊藤「・・・?どうかしました?」

刑事「こいつが、なにを殺すとき・・・」


ミカ「――緊急警報。個体数1。『魔法少女』出撃要請」


伊藤「!?」

刑事「ちぃっ!!」

ミカ「・・・いよいよβ種のお出ましなの」

伊藤「本当ですか!?」

ミカ「刑事さん。ちょっと良く見てて欲しいの」

刑事「・・・・・・・・・」

ミカ「良く見て、『魔法少女』のバックアップをお願いしたいの」




617: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 18:30:27.19 ID:1gAubcQ80


伊藤「車出しますか!?」

ミカ「んい!結構遠目だから、体力温存作戦で行くの!」

伊藤「・・・急がないと、次の犠牲者が・・・!」

ミカ「んー?β種は人間食わないよ?」

伊藤「食われなくても犠牲者は出るでしょう!・・・車まわしてきます」ダッ

刑事「・・・おい、起きろ」

少女「・・・ふあっ。・・・あれ、私寝ちゃってまひた・・・?」

刑事「また現れた。今度はβ種だそうだ」

少女「――っ」

刑事「・・・!」

少女「・・・わかりました。早く行きましょう」

刑事「・・・ああ」

刑事(『魔法少女』がいれば犠牲者はでないはず。だが、実際に犠牲者は出ている)

刑事(・・・それが負い目か?そうだとしたら、そんなもの、取り返しのつけようがない・・・)

刑事(・・・なんだ、この違和感。まるで噛み合っていないような・・・)




619: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 18:40:43.49 ID:1gAubcQ80


――同日 午後10時10分 某国道

ファンファンファンファン!!

ミカ「すっげー!止まんねー!止まんねーのこの車!!」

伊藤「・・・犯人が化け物だったなんて、信じますかね」

刑事「そうだとしか考えられないんだから、信じさせるしかないだろ」

伊藤「そうですね。実際人間のものではない物質は見つかってますし、それが証拠になれば・・・」

少女「・・・・・・・・・」

刑事「・・・妖精、座れ」

ミカ「んい?」

刑事「β種についておさらいしておきたい」

ミカ「イエッサー!」

刑事「・・・今までαだけだった『1』のコピー活動が、αとβに別れた」

ミカ「ふん」

刑事「αは今まで通り、人間を喰う。βは喰わない」

ミカ「そうなの!」




620: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 18:48:40.51 ID:1gAubcQ80


刑事「・・・なぜ、コピーの方法が別れたんだ」

ミカ「・・・憶測はあまり話たくないの」

刑事「大丈夫だ。ほとんど憶測だし」

ミカ「んーと、進化するためなの?」

刑事「βになっただけでも進化なのに、更にか?」

ミカ「んふー、最強を求めるためなら仕方ないと思うの」

刑事「・・・その方法が、生殖活動?」

伊藤「!」

ミカ「たぶん、としか言えないの」

刑事「でも、そう思った根拠はあるんだろ?」

ミカ「んい!βは、生殖活動に特化したタイプだからね!」

伊藤「生殖活動するために生まれたのがβ・・・」

伊藤「そのβが生殖活動を行って生ませるのが、更なる進化・・・?」


ミカ「――緊急警報。個体数1。『魔法少女』出撃準備」





623: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 18:58:15.23 ID:1gAubcQ80


刑事「っ、まずい!!」

伊藤「これ以上飛ばせないですよ!?」

少女「・・・プリーティーミカ、場所は?」

ミカ「ええっと・・・、繁華街?から一本入った裏路地なの」

伊藤「人の集まるところが近い!」

少女「・・・マジカル、ミラクル!プリティーエンジェル・・・」ブツブツ

伊藤「え?」

少女「愛と勇気のパワーを・・・脚にっ」キィン!

刑事「おい・・・」

少女「全力で飛ばします!たぶんこっちのほうが速いです!!」

キキィ・・・バン!

ミカ「道順は『テレパス』で指示するの。ぎり間に合うくらいの距離なの」

少女「うん、分かった!」

刑事「・・・なぁ、あんた・・・」

少女「行ってきますっ・・・!」ヒュバッ!




626: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 19:09:32.19 ID:1gAubcQ80


伊藤「・・・我々も急ぎましょう」ブゥゥゥン

ミカ「・・・そう、そのまままっすぐなの。まず目立つところに付いてから詳しく指示するの・・・」ブツブツ

刑事「ああ・・・」

ファンファンファンファン!!

伊藤「こちらの道順は!?」

ミカ「道なりでへーきなの!でも路地は狭いから車は入れないの!」

伊藤「さらにロスするんですか・・・!」

ミカ「・・・刑事さん」

刑事「・・・・・・・・・」

ミカ「今日プリティーエンジェルは、精神的疲労をためすぎているの」

刑事「・・・ああ」

ミカ「・・・フォローが難しいの。もしかしたら、もしかしたら」

ミカ「プリティーエンジェルは、パンクするかもしれない」

伊藤「なっ・・・!?」

刑事「・・・・・・・・・」




629: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 19:15:54.47 ID:1gAubcQ80


――同日 某時刻 某裏路地

タッタッタッタ・・・

女子高生「・・・やば、遅くなっちゃった・・・」

女子高生(あー、こんなことなら行くんじゃなかったなぁ・・・!)

女子高生「お父さんに怒られる・・・、ああもう!」

女子高生「近道しても間に合わな・・・きゃっ!?」

ドンッ!

バサァ!

女子高生「ご、ごめんなさい!前よく見えなくて・・・!」


 「―――」


女子高生「立てますか?どこか怪我とか・・・」

女子高生「・・・え?」


 「――ヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂ」





630: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 19:17:08.44 ID:3L4MT0w+P

逃げてJK超逃げて




632: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 19:20:52.37 ID:lwETH7Y7P

まだ日のある内に1杯飲んでから変身する市役所勤務のギリギリ少女(24)がかわいそうになってきた。




633: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 19:23:31.64 ID:1gAubcQ80


――同日 午後10時25分 某国道

ミカ「・・・そこを右、さらに左・・・」ブツブツ

伊藤「間に合いますよね、『魔法少女』は」

刑事「・・・ああ」

刑事(・・・何か大きな見落としをしている気がする)

刑事(どこだ、どこがおかしい?なにか、なにか抜ける・・・)

刑事(・・・精神がパンク?なぜ?現在精神的に疲れているから?)

刑事(βとの戦闘がトリガーになるのか?なぜ?そこには犠牲者がいるから?)

刑事(『魔法少女』が間に合えば犠牲者は生まれないはず。それなら、パンクは怒らないはず)

刑事(なのに、なのに、なぜ・・・)

刑事(――なぜそんな、『必ずパンクする原因が起こる』ような言い方・・・)

ミカ「――体力はどうなの?・・・じゃあいつも通りにいくの」ブツブツ

伊藤「え?」

刑事「どうかしたか?」

ミカ「・・・プリティーエンジェルが、対象と接触したの」




641: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 20:05:54.20 ID:1gAubcQ80


――同日 10時30分 某裏路地

バタバタバタ・・・!!

刑事「この先か?」

ミカ「間違いないの」

――キィィィン

伊藤「!?この光は!」

ミカ「・・・うい、うい。――え」ブツブツ

刑事「どうかしたか!?」

ミカ「刑事さん、急ぐの!!」タッ

刑事「どうした!!」ダタッ

伊藤「被害者ですか!?」ダッ

ミカ「いいから早くするの!!」

伊藤「!・・・あそこにっ・・・!!」


少女「・・・・・・・・・」





643: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 20:13:13.26 ID:1gAubcQ80


刑事「――おいっ!!大丈夫か!!」

刑事(暗くて表情が・・・!)

伊藤「ッ!あそこですっ!!」


少女「・・・・・・・・・」

女性「・・・・・・・・・」


伊藤「・・・ッ!くそッ!!また被害者が・・・」

ミカ「被害者!?伊藤っち、βは人間を食べないの!!」

刑事「おいッ!無事か!?なにがあった!?」


少女「・・・・・・・・・」

女性「・・・・・・・・・」


女性「――ヂチ・・・チヂジ・・・」



刑事「――!?」ゾクッ!




646: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 20:18:50.02 ID:1gAubcQ80


伊藤「い、今・・・!」


少女「・・・ミラクル、プリティー・・・」ボソッ


刑事「――っ」


少女「・・・ボディブロー・・・!」グツッ

ドォンッ!!

女性「――――」


伊藤「――嘘だ、なんで・・・」

刑事「・・・はぁっ、はぁっ」

ミカ「・・・刑事さん、どうしてプリティーエンジェルの精神はあんなに乱れてるの・・・?」

刑事「・・・はっ、はぁっ・・・」

ミカ「・・・?刑事さん?なにを驚いているの?」

刑事「・・・なに、って、お前・・・」

ミカ「――プリティーエンジェルが、βを、倒したの。お分かり?」




650: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 20:30:24.60 ID:fMMDrce8i

体内から…ってそういう意味だったのか




651: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 20:33:44.01 ID:1gAubcQ80


刑事「・・・意味が、わからない。あの女性が、β・・・?」

ミカ「散々説明したの。βは、生殖活動に特化したタイプだって」

刑事「あれは、・・・人間だろう?」

ミカ「βだよ。生殖活動に特化した化け物」

刑事「じゃあ化け物は・・・」


刑事「――化け物は、子供を宿せるように人間の女性の形をしてるっていうのか・・・!?」


ミカ「ぴんぽーん。ご名答なの」

ミカ「βはαとの生殖のために現れるの。だから、αよりは討伐が楽勝なの」

伊藤「・・・ちょっとまってくださいよ・・・。あれは人間でしょう・・・!?」

ミカ「ヤツらは人間をモデルに進化しようとしてるの」

ミカ「ミカもびっくりだけど、人間を忠実再現したの?」

伊藤「・・・ま、まさか・・・」

伊藤「まさか、これまでの身元不明の遺体っていうのは・・・」





655: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 20:42:08.49 ID:1gAubcQ80


β「―――」


刑事「・・・忠実な、再現・・・」

伊藤「・・・人間の遺体だと思っていたのは・・・、『魔法少女』が倒した、β?」

伊藤「そっ、それなら・・・」

刑事「!おい!待て――」

伊藤「それなら、我々の追っていた『殺人犯』っていうのは・・・!」


少女「――さつ、じん」


刑事「――っ」ゾクッ


少女「――わたしの・・・、わたしの・・・まほう」

刑事「馬鹿野郎ッ!!」ダッ!

少女「・・・わた、わたし・・・、わたし・・・」

刑事「違う!!あんたは化け物を倒しただけだ!」ガシ!

刑事「誰も殺しちゃなんかいないッ!!分かるかッ!?なぁッ!?」




661: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 20:50:08.85 ID:1gAubcQ80


少女「・・・けい、じ・・・さん・・・」

刑事「そうだっ、俺だ。分かったな!?あんたは闘っただけだッ!」

少女「・・・私・・・、人の――」ガクンッ

刑事「っ!」

シュゥゥゥゥン・・・

女「・・・・・・・・・」

ミカ「・・・どうしてプリティーエンジェルは、精神が不安定なの・・・?」

刑事「・・・伊藤。車だ」

伊藤「――っ。は、はいっ」ダタッ

ミカ「・・・ねぇ、刑事さん」

刑事「・・・殺したからだ」

女「・・・・・・・・・」

ミカ「他の化け物は殺すのと、どう違うの?」

刑事「・・・形が、違う。βは、人間に似過ぎた」

刑事「――人間を殺したと、思っちまったんだ」




669: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 21:10:03.41 ID:1gAubcQ80


――――魔法がつかえるようになりたいって思ってた。
      私は引っ込み思案で、いつも周りに合わせてヘラヘラしてたから、
      画面の向こうの、底抜けに明るい少女に憧れていた。
      彼女のように魔法がつかえれば、
      私も彼女のように、なれるような気がして。
      私も魔法が、つかえるようになりたいって思った。
  
      成長するにつれて、もうそんな願い事は言わなくなったけれど。
      なにか困ったり、困ったひとを見かけたりしたら、
      魔法がつかえたらなぁ、って思ってた。
      自分で解決したり、自分から手を差し伸べられないで、
      すぐ魔法に頼りたくなる自分が、嫌いだった。

      23歳のクリスマスに妖精が現れたときは、さすがに戸惑ったけれど。
      心のどこかでは、やっと夢が叶うんだと思って、嬉しかった。
      これで私は、誰かを救えるんだと思った。
      これで私は、変れるんだと思った。

      だけど。
      だけど。
      だけど。
      私は、何?
      私が倒してるのは、何?
      私が殺してるのは、誰?

      私は、何?




674: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 21:16:23.90 ID:1gAubcQ80


――翌日 午前1時30分 某病院

女「・・・ん」

刑事「・・・気がついたか」

女「・・・けいじ、さん・・・?」

刑事「ああ」

女「・・・わたし・・・」

刑事「よく眠っていた。なんなら、もっと寝てても大丈夫だ」

女「・・・・・・・・・」

刑事「・・・なにか飲むか」

女「・・・・・・・・・」

刑事「何がいい。甘いものか?どれ、買ってく・・・」スッ

女「・・・いかないで・・・」

刑事「・・・・・・・・・」ストン

女「・・・・・・・・・」

刑事「・・・・・・・・・」




679: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 21:21:02.88 ID:1gAubcQ80


女「・・・・・・・・・」

刑事「・・・・・・・・・」

女「・・・みましたか」

刑事「何をだ」

女「・・・敵」

刑事「・・・みた」

女「・・・・・・・・・」

刑事「・・・あれは・・・、ビックリしたな」

女「・・・私にですか」

刑事「・・・っ」

女「私に・・・、びっくりしましたか」

刑事「そんなわけない」

女「・・・・・・・・・」

刑事「・・・そんなわけ、ないだろ」

女「・・・・・・・・・」




682: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 21:28:39.18 ID:1gAubcQ80


刑事「・・・調子はどうだ」

女「・・・え?」

刑事「どこか痛いところとか、ないか?」

女「・・・だい、じょうぶです」

刑事「気持ち悪いとかは」

女「・・・ありません。・・・ふふ」

刑事「どうした?」

女「・・・けいじさん、お母さんみたい・・・」

刑事「・・・・・・・・・」

女「ん・・・、そうやってすぐ、黙るし・・・」

刑事「・・・ちょっと、体起こせるか?」

女「え・・・?」

刑事「体。・・・無理はしなくていいからな?」

女「はぁ・・・、まぁ・・・。・・・ん」モソッ

刑事「・・・これなーんだ」トンッ




683: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 21:30:11.06 ID:Yh6XrtZ50

日本酒!




684: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 21:30:32.48 ID:kv/AIDH50

餃子!




685: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 21:30:44.20 ID:d2qdOzBX0

熱燗かな




686: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 21:31:25.37 ID:olXuXxJ7O

ラーメン丼だな




687: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 21:31:52.51 ID:dTY239L40

ケーキか!




689: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 21:32:36.26 ID:xBm5uL750

死骸じゃねβの




690: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 21:33:52.77 ID:S0vFmvkw0

>>689
刑事さん鬼畜すぎるだろww




691: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 21:38:00.81 ID:82sMAYMo0

>>689
いっきにホラーw




692: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 21:38:16.88 ID:1gAubcQ80


女「・・・え・・・?」

刑事「ヒント、あんたの好きなもの」

女「・・・『お・・・に、ご・・・、ろ・・・し』・・・?」

刑事「そうそう」ポンッ

女「――酒っ!?」

刑事「ご名答」

女「え、え?意味がよく・・・?」

刑事「おちょこもあるぞ」

女「しかも呑む気ですか・・・!?」

刑事「悪ぃのかよ」

女「悪ぃですよ!ここ病院!私病人・・・!」

刑事「別に、あんたに呑めとは言ってないだろ」

女「ま、マジですか・・・?」

刑事「マジだ」トクトクトク・・・

女「・・・だめ刑事・・・」




694: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 21:43:16.11 ID:1gAubcQ80


刑事「呑むか?」

女「の・・・、呑みませんよ・・・!」

刑事「ふーん、やっぱり燗のほうが良かったか・・・」

女「そういう意味じゃないです!」

刑事「まぁ付き合え。ほら、持つだけ」トクトクトク

女「そんな・・・」

刑事「はい、かんぱーい」

女「・・・・・・・・・」

カツン

刑事「・・・んっ」キュッ

女「・・・・・・・・・」

刑事「・・・はぁ、旨。やっぱこのくらい辛くなくちゃな」トクトクトク

女「なんか一気にオヤジっぽくなりましたね」

刑事「ほっとけ。もうオヤジだっての」

女「・・・・・・・・・」




700: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 21:50:26.74 ID:1gAubcQ80


刑事「・・・妖精に、遺体を確認させた」

女「――っ」

刑事「予想通り、全部βの死体だった。・・・ん」クイッ

女「・・・そうですか」

刑事「・・・なんだかなぁ、上手く作り過ぎてて、透明化も風化もしないんだと」

女「・・・・・・・・・」

刑事「解剖もすっかり騙されてた。中身もまるっきり一緒だったから」

刑事「・・・へんなところこだわるよなー」

女「・・・そうですね」

刑事「・・・ん」クイッ

女「・・・・・・・・・」

刑事「・・・よく似た化け物だった」

女「・・・・・・・・・」

刑事「よく似た、化け物だったな」クイッ

女「・・・・・・・・・」コクン




707: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 21:58:10.50 ID:1gAubcQ80


刑事「・・・・・・・・・」

女「・・・私っ」

刑事「うん?」

女「・・・私・・・。・・・んっ!」クイッ!

刑事「お」

女「・・・んっ、・・・ふはぁー・・・」トッ!

刑事「・・・いい飲みっぷりだな」

女「・・・辛っ・・・」

刑事「辛いから旨いんだろうが」トクトクトク

女「・・・よくこんなの呑めますね・・・」

刑事「でも旨いだろ」クイッ

女「・・・旨いです」

刑事「・・・・・・・・・」


女「・・・あー、旨・・・」ポロポロ





708: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 22:03:41.12 ID:1gAubcQ80


刑事「泣くほど旨いのか」

女「泣くほど旨いんです・・・」ポロポロ

刑事「そうか。持ってきて良かった」

女「・・・んっ」グビッ

刑事「・・・・・・・・・」

女「・・・っはー、染みる。染みます」グズッ

刑事「仕事上がりは格別だな」

女「本当ですねー・・・ん」ズズッ

刑事「・・・鼻はかめ」スッ

女「えっ、あ、あはは。ずびません・・・」・・・チーン

刑事「・・・・・・・・・」

女「・・・っはふ。・・・私っ」

刑事「ああ」

女「私っ、魔法少女っ、憧れてたんですよねっ・・・!」

刑事「・・・・・・・・・」




712: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 22:09:53.70 ID:1gAubcQ80


女「すーっごく可愛くてー、すっごく強くて、それでっ」

女「・・・すーごく、明るくて、魔法でなんでも解決しちゃうんです」

刑事「・・・そうだな」

女「それでっ・・・、それで、そうなれたらなー、って・・・。・・・んっ」グイ

刑事「・・・・・・・・・」

女「・・・ふはぁ。・・・そうなれたらなーって、今まで、思ってたんです・・・」

刑事「・・・そうか」

女「・・・おかしいですよねー。馬鹿みたいですよねっー・・・!」

刑事「・・・・・・・・・」

女「・・・なったらなったで、やりたくないだなんて・・・」

女「・・・ほんと、ばか」

刑事「・・・・・・・・・」

女「・・・・・・・・・」

刑事「・・・俺は、ヒーローになりたかったな」

女「・・・へ?」




715: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 22:15:13.32 ID:1gAubcQ80


刑事「・・・困ってる人のところに颯爽と現れて・・・」

女「・・・・・・・・・」

刑事「ガツンと敵を、成敗!事件解決!」

女「・・・・・・・・・」

刑事「・・・そう、なりたかったんだけどな。・・・ん」

女「・・・じゃ、じゃあ・・・、もしかして・・・」

刑事「・・・ふぅ。・・・笑うなよ」

女「・・・・・・・・・」

刑事「・・・それで刑事になった」

刑事「でも、理想とは違かったなぁ。颯爽となんか、できないしな」ポリポリ

女「・・・そんなこと、ないです」

刑事「・・・慰めてくれるのか?」

女「・・・違います!そうじゃなくて・・・!」

刑事「・・・・・・・・・」

女「・・・憧れを・・・、形に出来るのって・・・、スゴイことです・・・」




722: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 22:20:35.93 ID:1gAubcQ80


女「・・・私・・・、刑事さんを尊敬します・・・」

刑事「ヒーローに憧れて、刑事になったことをか?」

女「はいっ・・・。私には、そんなこと、できなかったから」

刑事「・・・・・・・・・」

女「・・・ずっと理想は変わらなかったのに・・・」

女「私は・・・。その理想を、叶えようともしなかった・・・」

刑事「・・・・・・・・・」

女「私には・・・、そんな勇気はなかった・・・」

刑事「・・・俺はそんな大層な人間じゃないぞ」

女「そんなっ・・・」

刑事「憧れてたヒーローになんて、なれちゃいない」

刑事「・・・でもお前は、なれてるじゃないか」

女「は・・・」

刑事「憧れてた、『魔法少女』に」




730: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 22:27:28.80 ID:1gAubcQ80


女「ッ!こんなのっ!!」

刑事「・・・・・・・・・」

女「こんなのっ・・・、魔法少女じゃないですよ!!」

刑事「・・・・・・・・・」

女「私はもっと・・・、もっと・・・」

刑事「・・・あんたが憧れてたのは、どんな『魔法少女』だ?」

女「それは・・・!」

刑事「可愛い美少女か?それとも、ステッキでもをふるって、花でも咲かせたいのか?」

女「・・・違っ・・・、もっと・・・」

刑事「もっと?」

女「・・・もっと・・・」

刑事「・・・・・・・・・」

女「・・・・・・・・・」

刑事「・・・俺はあんたに、助けてもらってると思った」

女「・・・っ」




733: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 22:36:46.21 ID:1gAubcQ80


刑事「・・・空は飛べない」

女「・・・・・・・・・」

刑事「ビームだって打てない。変身もできない」

女「・・・・・・・・・」

刑事「でも、あんたは救ってくれた」

刑事「名前も知らない化け物に食われてるだけの人間を、助けてくれただろ?」

女「・・・・・・・・・」

刑事「・・・だいぶ肉体派だもんな。そりゃみんな、『魔法少女』だなんて思わないかも知れない」

刑事「・・・俺もそう思った。・・・あんたの活躍を見るまでは」

女「・・・・・・・・・」

刑事「・・・なぁ、『魔法少女』」

女「・・・・・・・・・」

刑事「俺達は、あんたに助けられてる」


刑事「――ありがとうな」





739: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 22:52:07.15 ID:1gAubcQ80


――――ありがとう。
      そう言ってくれた。
      少しも明るくなくて、少しも可愛らしくもない私の魔法に、
      ありがとうと、言ってくれた。

      私は誰かの力になりたかった。
      私の力を誰かに使いたかった。
      私に使えるだけの力はなくて、
      その力を手に入れたところで、
      化け物を殺すだけで、精一杯。

      そんな私にあなたは、
      ありがとうと、言ってくれた。
      ああ、私は誰かを救えたんだ。
      ああ、私は魔法が使えたんだ。
      
      ああ、私は、

      魔法少女に、なれたんだ。



女「――わぁぁぁぁぁぁん!!」

刑事「なっ!?ど、どうした!?」

女「わぁぁぁぁん!ひっく!!う、うぐ、わぁぁぁぁん・・・」

刑事「ど、どっか痛いのか?おい・・・!?」




747: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 23:01:23.82 ID:1gAubcQ80


ガチャッ

ミカ「・・・残念なお知らせなの・・・」

刑事「あ・・・」

女「ぐすっ、ひっく、うぐ、うううぅぅぅ・・・!」

ミカ「しゅ、しゅらばですか!?」

刑事「違うッ!!」

ミカ「伊藤っち来ちゃダメなのー!!!しゅらばなのー!!!」

刑事「おいバカっ!!」

伊藤「修羅場!?」

刑事「伊藤っ!!」

女「うぅぅぅ・・・ひんっ、うっく、ひっく・・・」

伊藤「いったいなにが・・・、ってこの人病室で酒呑んでる!?」

刑事「こ、これはちょっと止む終えなく・・・」

伊藤「・・・・・・・・・」

ミカ「なんなの!?サケ!?美味しいの!?わーい、ミカも呑むミカものむ痛」




756: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 23:09:40.99 ID:1gAubcQ80


伊藤「・・・ご気分どうですか・・・、って酒・・・」

女「・・・も、もう大丈夫です・・・えへへ・・・」

ミカ「なんでミカはダメなの!?」

刑事「なんでも駄目なんだよ!」グリグリグリ

ミカ「痛い痛い人間め人間め・・・はっ。こんなことしてる場合じゃないの!」

刑事「ん?なんだ?」

ミカ「・・・プリティーエンジェル!」

女「っ!」

ミカ「・・・高エネルギー反応を探知したの」

刑事「!?」

伊藤「な、なにが!?」

女「・・・・・・・・・」

ミカ「・・・種族はβ。たぶん・・・」


ミカ「――『個体』を宿したβなの」





759: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 23:16:19.11 ID:1gAubcQ80


伊藤「・・・でも、まだ要請は」

ミカ「振り切ってるの」

伊藤「振り切る!?」

ミカ「『凄いエネルギーを宿したβが現れる』ことしかわからないの」

刑事「・・・・・・・・・」

ミカ「そりゃ、出現場所と出現したときはわかるの。でも」

ミカ「今までみたく出現を秒読み単位で出すことはできないの」

女「・・・・・・・・・」

刑事「・・・場所は」

ミカ「ええっと、プリティーエンジェルと待ち合わせをした・・・」

刑事「・・・市役所!?」

刑事「くそっ・・・、反対方向か・・・!」

伊藤「く、車だしますか!?」

ミカ「作戦は温存。まだ少し時間はあるはずだからお願いしたいの。でも、えっと・・・」

女「・・・・・・・・・」




761: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 23:21:43.46 ID:1gAubcQ80


ミカ「・・・プリティーエンジェル」

女「・・・なに」

ミカ「ミカはその・・・、人間の精神がわからないから、えっと・・・」

刑事「・・・・・・・・・」

女「・・・・・・・・・」

ミカ「・・・ごめんなの」

女「・・・っ」

ミカ「ミカ、人間に無理をさせすぎたの。だから、プリティーエンジェルは・・・」

女「・・・・・・・・・」

ミカ「・・・もうやりたくないかもだけど、でも・・・」

女「わかってる」ギュッ

ミカ「ほ・・・」

女「大丈夫、やれる。私、もう無理だなんて思ってないから」ギュゥ・・・

女「私にやらせて、プリーティーミカ。私は・・・」

女「愛と勇気で悪を砕く、プリティーエンジェルだよ」




766: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 23:29:03.02 ID:1gAubcQ80


――同日 午前2時50分 某国道

ファンファンファン・・!

伊藤「・・・あとどのくらいですか!?」

ミカ「まだ平気なはずなの!」

刑事「・・・無理はするなよ」

女「無理なんてしてませんよ」

女「私じゃなかったら、誰が地球を救うんですか?」

刑事「・・・大丈夫そうだな」

女「平気です!いい感じに、お酒も入りましたしね!」

刑事「・・・ああ」

刑事(さっきから赤い顔してるとは思ったが・・・)

ミカ「・・・今日のαの異常な発生は、これが原因かもしれないの」

伊藤「・・・どういうことです?」

ミカ「ヤツらには『個体』の概念がない。ということは、これから生まれてくる『個体』は・・・」

刑事「・・・すべてのαの子供、ってことか」




768: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 23:34:33.96 ID:1gAubcQ80


伊藤「子供を守るために・・・?」

ミカ「出産を邪魔させないために、って感じだと思うの」

刑事「なるほどな」

ミカ「・・・そんな概念で動くってだけでも、相当珍しいの」

刑事「・・・・・・・・・」

ミカ「・・・そうだ。伊藤っち」

伊藤「はい?」

ミカ「良いニュースと悪いニュース、どっちから聞きたい?」

伊藤「え・・・、いまそんな場合ですか!?」

ミカ「良いからー!」

伊藤「え、ええっと・・・。じゃあセオリー通り、悪いニュースから」

ミカ「繁殖率をあげるために、これから生まれる『個体』にコピー対象が映ったの」

刑事「・・・なんだと?」

伊藤「じゃ・・・、じゃあこれから生まれる『個体』が、αみたく増えるってことですか!?」

ミカ「ごめいとーう!ちょっとヤバめなの」




769: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 23:38:19.20 ID:IGEjmoD/0

ここで潰さないと凄いのがうじゃうじゃ出てくるのか




771: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 23:41:25.29 ID:1gAubcQ80


女「・・・でもそれなら・・・」

刑事「ん?」

女「その『個体』を倒せれば、地球での繁殖を止められるかもしれないってことですよね・・・!?」

刑事「・・・ああ!」

ミカ「ちょ・・・!良いニュース言うななの!それはミカが言うの!!」

伊藤「生まれてくる『個体』さえ倒せば、もう化け物は増えないってことですね!?」

ミカ「違ーう!良いニュースはえっと、あれです!プリティーエンジェルの通帳は引き出しの二段目です!」

女「なんで急にそういうことバラすの!?」

伊藤「・・・しかもそれを良いニュースとして受け取ってどうしろと・・・」

ミカ「プリティーエンジェルが悪いの!対して入ってないくせになの!!」

女「入ってます!遊びになんていかないから、すごく貯まってるもん!!」

ミカ「え・・・?じゃあなんでいつも通帳見てため息ついてるの・・・?」

女「それは・・・、お金の使い方知らなすぎた結果の数字をみるとすごく惨めに・・・」ブツブツ

刑事「ふざけてる場合かっ!?」




774: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 23:46:41.03 ID:1gAubcQ80


伊藤「あああまだ着かない・・・!」

女「変身して走ったほうが速いですかね・・・?」

刑事「いや。これから未知の強さの敵と戦うんだ。少しでも警戒して行ったほうがいい」

ミカ「・・・そうも言ってらんないの」

刑事「は」


ミカ「――出現する」


――カッ!!!


伊藤「〜〜〜っ!!」

女「市役所の方向・・・!」

刑事「おいどうする、もう出たのか!?」

ミカ「まだ!まだβが外に出ただけなの!!」

伊藤「じゃあまだ余裕が・・・?」


女「――いえ、降してください」




777: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 23:53:35.69 ID:1gAubcQ80


刑事「・・・・・・・・・」

ミカ「・・・んい。生まれる瞬間にその場に居たほうがいいと思うの」

伊藤「・・・わかりました」

・・・キィッ

バタン

女「・・・・・・・・・」

刑事「・・・すぐ行く」

女「来て下さるんですか?」

刑事「当たり前だ。無理はするなよ」

女「分かってますって」

刑事「・・・地球を、守ってくれ」

女「・・・当たり前じゃないですか」

女「『魔法少女』は、地球を守ってきます」

刑事「・・・終わったら呑みに行こう。奢る」

女「やった」




778: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04(水) 23:56:08.59 ID:1gAubcQ80


女(・・・サクっと終わらせて)


女(刑事さんと呑むんだ)





  ――集まれっ!!みんなの願いっ!!


 
          シャンッ!






         キィィィン・・・!








783: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 00:00:56.90 ID:hqulDQem0


女(ああ、全部終わったら)

女(この変身も出来ないんだ)



 マジカル、ミラクル――


 プリティーエンジェル!!!



女(ちょっと残念かも)



 ・・・希望の光を翼に変えてッ!!


        キィンッ!


 ・・・明日を望む笑顔を胸にッ!!


        キィンッ!






785: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 00:04:38.72 ID:hqulDQem0


女(――私って、わがままだな)

女(・・・でも、いいんだ)




    愛と勇気で


    悪を砕く!




 ――魔法少女!プリティーエンジェル!!!





女(それが私なんだ)






魔法少女「――サクっと、参上」




787: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 00:06:01.46 ID:vBbg8RFf0

かっこいい




788: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 00:06:10.43 ID:K1uFiBGJ0

サクっと、最後までたのむぞ!




789: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 00:10:58.60 ID:hqulDQem0


――同日 午前3時10分 某市役所


――フゥン――フゥン――フゥン――

β「――ヂチ・・・ヂチ・・・」


ピシッ!


β「――ヂチチヂ――」


ピシピシピシッ・・・


β「――――」


ピシンッ


ブビジュアアアアァァァアアァアアァァァァッ!!!!!!!


  「――――」

ポタ・・・ポタ・・・ポタ・・・




793: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 00:18:10.30 ID:hqulDQem0


――γ、とでも呼べば良いのかな



γ「――ッ?」



少女「・・・轟けっ!私の正義!」ヒュンッ


少女「ミラクルプリティー、ドロップキックッ!!!!!」


ズシンッ・・・



γ「――――」



――ガリガリガリガリガリィィィィッ!!!!!!


少女「・・・ふっ!」スタンッ


パラパラパラ・・・




803: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 00:27:17.89 ID:hqulDQem0


少女(・・・柔らかい?生まれたてだからかな・・・)

少女(αよりも打撃は効くのかも。でも相手の攻撃は未知だし・・・)


γ「――――」


少女「・・・はぁっ!」

少女(・・・連続攻撃で、息の根を止めるっ・・・!)

少女(先手必勝、拳に魔法をためて手数を増やすか)

少女「・・・マジカル、ミラクル、プリ――」ブツブツ


γ「――ナゼ、ワレワレノコノシフクノイトナミガクラヤミデスカ?」


少女「――ッ!?」ゾクンッ

タタッ・・・!

少女(――喋った!?)


γ「――ココノナニノアナタノドコノワタシデス?アン?」





813: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 00:35:50.45 ID:hqulDQem0


少女「・・・あなた、喋れるの・・・!?」

γ「――アナタ。シャベルチャベルノラリルレロレルロ・・・」キュルキュルキュル・・・

少女「・・・プリーティミカ・・・、γが言葉を発してる」

ミカ『言葉ぁ!?ソイツらに言語の概念なんてあるはずがないの!?』

少女「でも、確かに・・・。意味はわからないんだけど・・・」

γ「――カックウノケリノヨコノシタノザリノザリノテキノミカタ?アン?」

少女(・・・どうする・・・、いや、やることは変わらないはず・・・!)

少女「・・・悪いけど、サクっと決めるからね」

γ「――コウゲキノイリョクノアタマノカラダノアシノツケネノコノケツマツヲイカニツケルノ・・・」

少女「・・・マジカル、ミラクル、プリティーエン」




γ「――アアクエバイイノカ」




少女「――〜〜〜!?」ゾクゾクゾク!




818: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 00:42:20.78 ID:hqulDQem0


γ「――ハラガヘッタハラガヘッタハラガヘッタ」

――キィン

少女「早」


ブン


ズダダダダダダダダダダダダンッ!!!!!



少女「――――」

γ「――アアデタゾボクガデタゾアイコデショアイコデショアイコデショ」

少女「・・・ぐふっ」ポタポタポタ

ミカ『――プリティーエンジェル!?プリティーエンジェル!?」

少女「・・・油断・・・、しただけ・・・」パラパラ・・・

γ「――アアソレデモナオソノアシノジメンニオシツケテノヲヤメナイ」

少女「・・・はぁっ・・・、はぁっ・・・。・・・あぁ」

ミカ『プリティーエンジェル!状況を言うの!!』




822: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 00:52:20.86 ID:hqulDQem0


γ「――カルイウンドウハケッコウヲヨクスルタメニケンコーニヨイデス?マス?」ヒュッ

少女「っ!!くっ・・・」バッ!!

――ドガァァァン!!

γ「――ボクコンヤハハンバーグガタベタイ」クルリ

少女「マジカル!ミラクル!プリティーエンジェル!!」

少女「愛と勇気のパワーを腕にっ!」キィィィン!!

γ「――ワァオキレイデモドウセタネガオアリニナルンデショウ」ブンッ

少女「くっ・・・!!あああああ!」ガキィン!

γ「――カイソクキュウコウハジンシンジコノタメウンテンテイシ・・・」ガガガガガガガガガガガガガガガ

少女「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!」ガガガガガガガガガガガガガガガ


――ガダァァァァァン!!!!!


少女「・・・はぁ・・・、はぁ・・・、けほっ・・・」

γ「――アラマーナガモチシソウネ」

少女「耐え切ったっ・・・!!」




824: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 00:59:45.19 ID:hqulDQem0


ミカ『戦闘力は!?』

少女「・・・魔法で・・・、五分五分くらい・・・」

ミカ『本当に!?本当に五分五分なの!?』

少女「うるさいなっ・・・!いま・・・、超えてみせるよ・・・!」

γ「――ンーサンスウモコクゴモデキルナンテエライナァ」

少女「・・・はぁ・・・、はぁ・・・」

少女(・・・魔法の呪文がネックだ・・・、それさえなければ追いつけるはず・・・)

少女(あまり唱えたくない・・・、今の呪文でどこまでもつ・・・?)

γ「――イチニツイテー・・・」

少女(・・・隙を見て唱えるしかない。それを撃ち込めばいける・・・)

γ「――ヨーイ・・・」

少女(・・・まずは・・・、耐えるッ!!!)

γ「――ドンッ!!!!!!!!!」ヒュンッ!

少女「おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」ダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!!

γ「――セイソウチュウセイソウチュウセイソウチュウセイソウチュウ・・・」ダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!!




827: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 01:06:56.36 ID:hqulDQem0


――同日 3時15分 某国道

刑事「・・・あの光か!?」

ミカ「間違いないの!!」

伊藤「着きます!!」

ミカ「二人とも!『個体』・・・γは、一筋縄じゃいかないやつなの!!」

刑事「分かってる!」

ミカ「プリティーエンジェルでも苦戦してるの!どうか死なないように気をつけるの!!」

伊藤「そんなこと行ったって――わぁっ!?」

――ガシャァーンッ!!!

ミカ「あうっ!?」

伊藤「ぐっ・・・、車になにかが・・・っ!」

刑事「痛ッ・・・、なんだ!?くそっ・・・!」バタンッ



少女「――――」

刑事「――ッ」ゾクッ




828: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 01:14:46.19 ID:hqulDQem0


少女「――――」

刑事「――お、い。おいっ!!!」

少女「――あ・・・、けいじ・・・さん・・・」

刑事「お前こんなっ・・・!」

少女「・・・へ・・・しくじっちゃいました・・・、げほっ」

刑事「ミカッ!!!!」

ミカ「プリティーエンジェル!?ななななななんてことなの!?」

少女「・・・だ、い・・・じょぶ・・・。はぁ、はぁ」

伊藤「ぼ、ボロボロじゃないですか・・・!」

少女「・・・マジカル、ミラクル、プリティーエンジェル・・・」ボソッ

少女「愛と勇気のパワーを・・・脚に・・・!」

キィィィン

少女「速さなら負けないんだからっ・・・!」シュンッ!

刑事「おい!」

ミカ「五分五分・・・!?違うの、プリティーエンジェルがしがみつけるだけなの・・・!!」




831: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 01:21:11.65 ID:hqulDQem0


伊藤「・・・あれっ!」

刑事「!?」


γ「――ナカナカ、ナカナカナカナカ、ナカナカダ」シュンシュン、シュバッ、シュン!

少女「地球は渡さない・・・!渡さないんだからっ・・・!!」バシバシッ、ヒュン、バシッ、バシィ!!


刑事「・・・あれが、γ・・・?」

伊藤「人間くらいの大きさですか・・・?」

ミカ「・・・本当に喋ってるの」

伊藤「ま、『魔法少女』が負けたら、アレがうじゃうじゃ現われるんですか・・・!?」

ミカ「ばか!伊藤っちのばか!!縁起でもないこと言うななの!いうななの!!」バシバシッ

刑事「・・・『魔法少女』・・・」


γ「――コマメナスイブンホキュウガタイセツデスマスダダダ」ガクンッ

少女(――隙がっ!!!」


少女「マジカル!ミラクル!プリティーエンジェル!!」グッ!!




835: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 01:26:18.72 ID:hqulDQem0


少女「愛と勇気のパワーを、拳にッ!!!」

γ「――イケニサンダルガ・・・」

少女「・・・突き抜けてッ!!私の正義っ!!!」

少女(――もらったッ!!!!)

少女「ミラクルプリティー・・・」

γ「――ワオ。ワンダフル?」


少女「――ナックル・アローッ!!!!」



ズドンッ・・・



γ「――――」



――ゴシャァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!







836: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 01:26:59.89 ID:lnIhrsRo0

やったか!




837: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 01:27:14.74 ID:K1uFiBGJ0

いや……




838: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 01:27:17.70 ID:mUDXsfhm0

トトロ混じってるぞ




842: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 01:31:14.76 ID:hqulDQem0


伊藤「入ったっ!!??」

ミカ「きゃっほーぅ!!!」

刑事「・・・・・・・・・」


パラパラパラ・・・

少女「・・・はぁ・・・、はぁ・・・」

少女「・・・ぐ」


刑事「・・・っ、おい、大丈夫かぁ!!?」


少女「・・・けいじ・・・、さん・・・」

少女「・・・う、ん。平気――」


γ「――ソリャナイゼトッツァーン」


少女「ッ・・・!」


刑事「!?」




843: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 01:32:34.00 ID:kcFImS2j0

フージコチャーン




850: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 01:37:14.54 ID:hqulDQem0


γ「ソリャナイゼトッツァーン。トトトトトッツァーン」ヒュインヒュインヒュイン


伊藤「アイツまだっ・・・!」

ミカ「――プリティーエンジェルッ!!」


ミカ『奴の腹部にエネルギーが集まってるの!!ヤバイの!!』

少女「え・・・!?」

γ「トットトトットトトトトッツァーン。トトトットットトットトッツァーン」ヒュインヒュインヒュイン

少女(・・・あれで半径だとしたら、避けるのは簡単か・・・。問題は威力だけど・・・)

γ「――ヤ、ジ、ウ、マァァ、ァァン?」ヒュゥゥゥゥゥゥ・・・

少女「!?」ゾクッ


γ「――ピーチクパーチクウルセーンダヨ」ニタァ


少女「――逃げてッ!!!」



ミカ「――ふえ!?」




853: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 01:41:13.86 ID:hqulDQem0


少女「間に合え―――」


刑事「おいっ―――」



γ「――アン」


ヒュバァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!!!!


少女「おおおおおおおおおおおおお」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


刑事「『魔法少女』っ・・・!」


少女「おおおおおおおおおおおおおおお」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


刑事「『魔法少女』ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

カッ――――




857: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 01:45:51.23 ID:hqulDQem0


――シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン・・・

刑事「・・・くっ」


・・・ドサアッ


刑事「・・・っ」


少女「――――」


刑事「・・・『魔法、少女』・・・」


少女「――――」


刑事「――おいっ!『魔法少女』!!『魔法少」



γ「――イマガシュンデスカ?」



刑事「――!?」




858: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 01:47:41.00 ID:GMJHuM1y0

まだ生きとる!




860: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 01:48:02.61 ID:sydJj0Ff0

なん・・だと・・・




861: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 01:48:06.08 ID:Vg/XasJJ0

ギリギリしょうじょおおおおおおおおお




865: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 01:51:18.29 ID:hqulDQem0


少女「――――」

γ「――ゴカテイノアジガソノママメシアガレマス?」


伊藤「・・・目がっ・・・」

ミカ「・・・プリティーエンジェルっ!!??」


γ「――ンーマルデヤキタテノパンミタイダワ」

少女「――――」

γ「――ツマミグイシチャオウカナアハアハアハハ」

ガンッ

γ「――ンーフーン?」

刑事「・・・硬ってぇー・・・!」ジンジン

γ「――チョウセンシャガアラワレマシタチョウセンシャガアラワレマシタ」

刑事「うるせえんだよ。とっつぁんなんて呼ばれたら、出てくるしかねぇだろ」


伊藤「――先輩っ!?」





869: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 01:56:35.88 ID:hqulDQem0


ミカ「刑事さんはなにしてるの!!??」

伊藤「あっ、あの人まさか『魔法少女』を助けに・・・!?」

ミカ「無理に決まってるの!!生で勝てる相手じゃない!!!!」


刑事「・・・また、守ってくれたな。『魔法少女』」スッ

少女「――――」

刑事「俺も、あんたを尊敬する。だから、俺もヒーロー目指していいだろ?」

少女「――――」

γ「――ウツクシキユウジョウカナ?」

刑事「なかなか粋な言葉知ってるじゃねぇか。・・・でも惜しいな」

γ「――アン?」

刑事「友情じゃない」


刑事「愛情だ」


γ「――ジャアシネ」グワァ・・・





876: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 02:02:35.88 ID:hqulDQem0


ミカ「――伊藤っち!」

伊藤「な、なんですか!?」

ミカ「この星の、『復活のセオリー』はなんなの!?」

伊藤「はぁ!?セオリー!?」

ミカ「イメージ!単純なイメージを直結させないとミカ達のパワーを人間に使えないの!!」

伊藤「セオリーがあればみんな助かるんですか!?」

ミカ「『魔法少女』を復活させるセオリー!早く!刑事さん死んじゃうの!!」

伊藤「ま、『魔法少女』のせ、セオリー!?えーっと、うーんと・・・」ダラダラダラ

ミカ「早く早く早く!!!」

伊藤「わわわわかりませんよ!自分『魔法少女』なんて見たこと・・・!」

ミカ「早く早く死ぬ!刑事さん死ぬ!!!」

伊藤「せ、せ、セオリーなんてそんなぁぁぁぁ!!!!」


伊藤「――キスすれば目覚めるんじゃないんですかぁぁぁぁぁ!!!!」


ミカ「――かがんでキスしろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」




877: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 02:04:10.81 ID:huVkIeZDP

よくやった




883: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 02:05:47.65 ID:kcFImS2j0

伊藤はやればできる子




885: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 02:06:27.27 ID:hqulDQem0


刑事「――はぁ!?」ガクンッ

γ「――ストライーク」ブゥンッ!

刑事「おわっ・・・、痛ぇ!!」ズテンッ

γ「――ニダセキメツーストライクワンボール・・・」

刑事「・・・き!?」


少女「――――」



γ「――ピッチャーフリカブッテ・・・」



刑事「――ええい、ままよっ!!!」



γ「――ナゲタッ!!!!」




――――カッ




890: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 02:08:53.45 ID:hqulDQem0







―――刑事さんと


―――呑みに行くんだ












少女「――そうですよね?」


刑事「・・・あぁ、俺は嘘が嫌いなんだ」








894: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 02:13:47.84 ID:hqulDQem0


γ「――チョットケイサンガオッツカナイゾォォォォォ」


刑事「・・・その、調子どうだ」

少女「・・・戸惑ってます。私じゃないみたい・・・」

ミカ『――プリティーエンジェル!!!・・・いや、違うの!!』

少女「プリーティーミカ?」

ミカ『今のあなたは、愛する者の力で復活した、愛の戦士!!」

ミカ『――プリティーエンジェル・ハイパーラヴ!!!!!』

少女「・・・プリティーエンジェル・・・」

刑事「・・・ハイパーラヴ・・・」

ミカ『――どう!?どう!?伊藤っちどう!?ナウくね!?ナウくね!?」

刑事「・・・アイツの名称ダサいな」

少女「・・・ホントですよね」


γ「――スミニオケナインジャナァァァァイ?」

少女「っ!」キッ




899: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 02:18:34.96 ID:hqulDQem0


少女「・・・刑事さん。離れててもらえますか?」

刑事「・・・大丈夫か」

少女「・・・私を誰だと思ってるんですか」

刑事「市役所の受付窓口?」

少女「もう!そういうのいいんですって!!」


γ「――アイデゴハンガタベラレルノナラワタシズットアナタヲアイスワハハ」


刑事「・・・『魔法少女』」

少女「はい」


刑事「頼んだ」

少女「頼まれました」


γ「――ヤスミジカンノチャイムナルヨー?」

少女「わかってますよ」

少女「――サクっと、やっちゃいましょうか」




906: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 02:26:50.14 ID:hqulDQem0


少女「愛と勇気で悪を砕くッ!!」スッ・・・


γ「――アーハーン?」


少女「――プリティーエンジェル・ハイパーラブッ!!!!!」ビシィッ!


γ「――ワレワレワウチュウジンダダダダダ」ヒュインヒュインヒュインヒュイン


少女「マジカル!ミラクル!プリティーエンジェル!!」


γ「――ワレワレワウチュチュウチュチュチュチュチュワレワワレワレワ」ヒュインヒュインヒュインヒュイン


少女「愛と勇気のパワーを!私にッ!!!」キィィィィィィィン!!!



γ「――ワレワレワワレワレワワレワワレワワワレワレワ」ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ‥・



少女「――弾けろっ!私の愛っ!!!!!」ピピピピピピピピピピ・・・






908: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 02:30:13.25 ID:hqulDQem0







魔法少女「ミラクルプリティー・ラヴエターナルカノン!!!!!!!!」





γ「――アン」









カッ―――――





ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ





914: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 02:34:55.92 ID:hqulDQem0


――同日 午前4時 某市役所



モクモクモクモク・・・


伊藤「・・・め、目が・・・」

ミカ「・・・どうなったの・・・?」ゴシゴシ

刑事「・・・『魔法少女』・・・」



ヒュォォォォォォォォォォン・・・



γ「――ヂチ――ヂチヂチシ――」



伊藤「――そっ・・・、そんな・・・」ヘナッ

刑事「・・・・・・・・・」


γ「――ヨクガンバリマシタァ」ニタァ




915: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 02:36:27.19 ID:GMJHuM1y0

マジっすか




918: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 02:41:43.78 ID:hqulDQem0

γ「――ヂチ――タイキバンセイ――リュウトウダビ――ユダンタイテキ――」


刑事「ん?油断大敵」


γ「――ユカイユカイユカイユカイユカイユカイユカイ」


刑事「そりゃあお前、人のこと言えないんじゃないのか?」


γ「――ヂチ?」


少女「――マジカル、ミラクル、プリティーエンジェル」

少女「愛と勇気のパワーを拳にっ!」


刑事「・・・なぁ、おい」


γ「――シシテシカバネヒロウモノナシ」


少女「ミラクルプリティー、ナックル・アロー―――」


――ゴガシャァァァァ!!




921: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 02:45:27.87 ID:hqulDQem0


パラパラパラ・・・


γ「―――」


少女「・・・はぁ・・・、はぁ・・・」

刑事「・・・おう」

少女「・・・あ、けいじさん・・・、わっ・・・」

刑事「おっと」ダキッ

少女「すっ、すみません・・・!ええと、あの!」

刑事「もっと堂々としろよ。あんたの勝だ」

少女「は、はぁ・・・」

刑事「・・・俺達を守ってくれてありがとうな」

少女「・・・いえ、私こそ・・・」

刑事「・・・私こそ?」

少女「・・・あっ、その・・・」

刑事「・・・お前、気絶してたんじゃ・・・」




924: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 02:51:03.26 ID:hqulDQem0


ミカ「・・・生体反応、なしなの!」

伊藤「ほっ・・・、ほんとですね?」

ミカ「ミカを信じるの!こいつからはもうエネルギーや熱が嘆息できない!」

伊藤「だって、何度も起き上がるから・・・」

ミカ「・・・お疲れなの!プリティーエンジェル!」

少女「え、ああ、うんと・・・」

ミカ「ん?どうしたの?刑事さん」

刑事「・・・なんでもない」

ミカ「それは喜んでる顔じゃないの!!せっかく勝利したのに!!!」

刑事「なんでもない!うるさい!」

少女「・・・て、照れてるんですか?」

刑事「あん?」

少女「や、なんでもないです」

ミカ「ずるいずるーい!ミカにも愛が欲しーいミカにも愛が痛って!今の一撃には愛がないの!!!」





927: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 02:55:36.15 ID:hqulDQem0


伊藤「お疲れ様です」

刑事「・・・ん」

ミカ「伊藤っちにその態度はないの!!伊藤っちがいなかったら死んでたの!?」

刑事「はぁ?」

伊藤「や、でも今考えたらあれって、『白雪姫』でしたね。『魔法少女』ではなく」

刑事「・・・お前かぁ!!」

伊藤「ひぃ!?なんでこんなに機嫌が悪いんですか!?」

少女「あはは、照れてるんですよー」

刑事「・・・・・・・・・」

少女「や、なんでもないですホント」

ミカ「・・・人間はγの死体いるの?」

刑事「・・・もういないんだろ?なら、いらない」

ミカ「きゃほーぅ!ミカがもらうー!次の星に現れた時の重要な資料になるのー!」

少女「・・・次・・・」

ミカ「んい!・・・地球での活動は終了なの。殲滅完了!」




931: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:00:10.67 ID:hqulDQem0


少女「・・・そっか。じゃあもう、『魔法少女』は終わりなんだ」

刑事「・・・・・・・・・」

伊藤「・・・・・・・・・」

ミカ「・・・いろいろと迷惑をかけたの」

少女「そんな・・・。まぁ確かに、テンパっちゃったから、軽くいうと嘘になるよね」

ミカ「・・・・・・・・・」

少女「・・・でも、楽しかった。大満足。ありがとう、プリーティーミカ」スッ

ミカ「・・・プリティーエンジェル・・・!」ダキッ

伊藤「・・・・・・・・・」

刑事「・・・ああー、終わった終わった。変えるか!」

伊藤「あ、ほら。朝日登ってきますよ」

少女「・・・本当だ」

ミカ「・・・・・・・・・」グスッ


――夜が明ける。





935: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:04:53.54 ID:hqulDQem0

――――もう、誰かが喰われる夜は終わった。
      
      また新しい日が、始まる。


女「・・・キレイ」

刑事「・・・あれ、変身・・・」

女「ああ・・・、とけちゃいましたね」

刑事「・・・本当だな」


――――私の『魔法少女』としての夜も明ける。

      私はこれから、普通の公務員の日常へと戻る。

      それは、ちょっと寂しくて。

      ・・・・・・ちょっと、楽しみ。


刑事「あー、疲れた」


――――普通の公務員?

      まさか。





942: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:08:17.23 ID:hqulDQem0


女「・・・刑事さん」

刑事「ん――んむっ!?」


――――ほら。

      彼の顔が赤くなった。


ミカ「きゃ!・・・伊藤、手ぇー!!」

伊藤「あ、あはは・・・」

刑事「・・・なにすんだ」

女「魔法です」

刑事「はぁ?」


――――でもそれは内緒。

      私はまだ、

      魔法が使える。


                         fin.




943: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:09:00.43 ID:EZ4U+fXx0

お見事




944: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:09:09.28 ID:kdc1KPpw0


いいSSってだけじゃなく、いいスレだったよ





946: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:09:57.27 ID:cYMDExiX0

永久保存する、乙でした




948: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:10:15.32 ID:7dl6QwoB0

こんなに続きが気になったSSは久し振りだった





936: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:05:32.98 ID:lo0BIehhP

え、コピー対象がγになったのはわかるけど
これまでに分裂してたαの大元がいるんじゃね?




929: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 02:58:33.56 ID:H1G+g9dDO

αの元を断つって話はどーなったの?




937: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:06:39.44 ID:FlnD82Qs0

>>936
地球の個体は切り離されたから本体はどこか宇宙の隅っこで隠れてるよ




938: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:06:52.50 ID:K1uFiBGJ0

>>936
分裂するためのコア?的なものがあって、これまでαにいたそれがγにうつったって解釈じゃね




956: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:11:40.71 ID:hqulDQem0

お疲れちゃぁぁぁぁぁぁん!!!!!!
俺だってもっと戦闘したかったけどぉぉぉぉ!!!終わらないしぃぃぃぃ!!!!!
のっとりだからちょっと雑だけどぉぉぉ!!!ありがとぉぉぉぉ!!!

>>936
>>938他の解釈であってます。


保守ありがとうございました。読んでくれてありがとうございました。
またどこかで会いましょう。さらば!!




951: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:10:39.39 ID:sydJj0Ff0

乙!!!
面白かったよ




952: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:10:42.67 ID:O6t1yiFYO

てっきりコスプレに目覚めた公務員になるのかと思ってた




960: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:12:00.43 ID:CI+vsm7t0

素晴らしいな
この>>1は天才である




962: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:12:02.76 ID:lrUlLMLV0

乙!乗っ取りスレでここまでのクオリティは初めてだ
これで安心して眠れる。>>1含め、ありがとぅ!




966: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:12:39.02 ID:kzcJkghy0

すげぇ面白かった 乙!




967: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:12:53.83 ID:N68b79M50

稀にみる良スレだった





973: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:13:33.99 ID:zj1zGqRH0

安心のクオリティ。
乙乙




976: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:14:25.19 ID:Rc4kA3NzQ

>>1の設定がなけりゃ生まれなかったSSだしな。
>>1>>38も乙




977: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:14:46.71 ID:GUUnQYIb0

たまたま見たスレがこんな良スレだったとはw
とても面白かったです、乙!




994: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:21:58.79 ID:hqulDQem0


おまけ

γ「――ナゼ、ワレワレノコノシフクノイトナミガクラヤミデスカ?」
翻訳:どうしてあなたは我々の生活の邪魔をするのですか。

γ「――ココノナニノアナタノドコノワタシデス?アン?」
翻訳:ここはどこですか。あなたはどこの誰ですか。私は私です。答えて下さい

γ「――カックウノケリノヨコノシタノザリノザリノテキノミカタ?アン?」
翻訳:あなたの滑空しながらの蹴りで私が傷ついたということはあなたは敵なのですね。

γ「――コウゲキノイリョクノアタマノカラダノアシノツケネノコノケツマツヲイカニツケルノ・・・」
翻訳:すさまじい攻撃力で全身が痛いです。どうしてくれるんですか。


あとはテレビや街でのセリフを蓄積したものを、その場っぽいところで言ってました。




995: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:22:20.21 ID:p37TatPz0






996: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:22:43.58 ID:O6t1yiFYO

1000ならギリギリ少女




997: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:23:01.39 ID:c6dbZZgz0

1000なら寝て目覚めたら>>1-999まで魔法少女!!




998: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:23:20.87 ID:G/JznIj0P

1000なら俺就職




999: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:23:28.94 ID:vUkDDDAK0

マジ最高だったよ!!!!!
乙!!!!!




1000: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/05(木) 03:23:33.05 ID:K1uFiBGJ0

>>1000
なら次回も神




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